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レールをはずれた東大生の『教育論』  #箕輪vs東大生 2/3

オープニング動画『レールに乗るな! 波に乗れ!』

当日の会場はエネルギーあふれる学生さんや若者で埋め尽くされていました。レールから外れまくった箕輪さんと現役東大生が語りあった様子をお伝えします。

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東大医学部×ジュノンボーイ×著者×アイドルプロデューサー

伊藤:次にご紹介するのは、ゲンゲンこと河野玄斗さんです。

河野:はい、どうもー、ゲンチャンネルです~! あ、ちょっとウケた! 実はYouTubeやっていないんですけど(笑)。

対談企画ということでスーツを着てきました。格好だけはレールに乗ってますよね。でも中身は全然レールに乗ってないです!

箕輪:東大の医学部にいながら司法試験に受かって、ジュノンボーイで、しかも本も出版してるの!?

本ってどれぐらい売れました?

河野:10万部ぐらい売れましたね。

箕輪:すごい!

河野:アイドルプロデュースも始めたりしています。

箕輪:へぇ~。これからは何をやろうとしてるんですか?

河野:司法試験受けたのも、医療弁護士になって医療訴訟とか扱うようになりたかったんです。でも『話すこと』、『論理を組み立てること』、『人のためになること』が楽しいなと気付いて。その三つさえ揃っていれば、正直、医療弁護士である必要ないかなと。

あと、ヨビノリたくみさんの月300万っていうのを聞いて教育事業ありだなって思いましたね 。

箕輪:でも金なんてさ、ぶっちゃけいらないんじゃない?

河野:正直…お金いらないですね。生きていけるだけ稼げればいいかなって思ってます。

ひとつのことに徹底的にハマる

質問者:子供の頃やってて、役に立った習い事はなんですか。

河野:習い事じゃないんですけど、2歳から8歳までアメリカに住んでいたのが良かったのかなって思ってます。

実際、いろんなものに触れるのが僕は大事だと思っていて。

例えば、アメリカにいたときもいろんなところ旅しましたし、刺激を得て、感動するっていうを常日頃からやってました。
それが大きくなってからも、いろんなものに挑戦したい、あれもこれも面白そうという感じで、好奇心が芽生えるきっかけになっていると思います。

箕輪:習い事は幼稚園くらいから全部やったと思うのよ。ピアノから絵から何から全部1週間でやめたんだよ。続いたのは習字とか、空手とか、サッカーくらいだね。
サッカーも別にそんなにがっつりやっていたわけではない。

伊藤:私は、ピアノとバレエと絵画教室。とくにピアノが好きなので、続けられていて良かったと思いますね。

習い事じゃなくても、何か見つけられたらいいんじゃないですか。

箕輪:ハマるのが大事だよね。

伊藤:あと良かったと思うのは、友達がいなくてずっと一人で本を読んでいたことですね。

人間って、自分の持っている言葉でしか物事考えられないから、本とかをたくさん読んでいろんな言葉に触れると、いろんなことを考えられるようになると思います。

河野:それこそ普通は「友達いなくて本読んでる」と言ったら、考え方によってはマイナスですし。でも逆に考え方によってはプラスに持っていける。

サッカーやって野球やって、それを今振り返ってみると、結果的に好奇心とか挑戦への下地になっているんだって思えます。

箕輪:東大生ってやっぱり優秀だね。僕が普段しゃべっている起業家と一緒だわ。

河野:だから「サッカー一筋でした」っていう人も一つのことをやり込む力が芽生えている。

いろいろなことをやっていく中で、歳をかさねて振り返ってみたときに、「あー、伸び伸びとやっていたのがこう繋がるんだ!」っていうふうになれたらいいかなと思います。

箕輪:俺もそう思うよ。

先取り勉強でより勉強が得意になる

質問者:勉強できる人って勉強の先取りが多いじゃないですか。河野さんに質問ですが、河野さんってめちゃめちゃ頭いいじゃないですか。

河野:そうですね。

会場:(笑)。

質問者:小学生の時とか、どれぐらい先のことを勉強されていましたか?

河野:公文に通っていたんですが、公文は先に進められるだけ進めていいんです。プリントを渡されて、それを解いたらまた次のプリントを渡されてってのを繰り返して、小3の時に高校の過程は終わっていました。

箕輪:すごくない?!

河野:先に進めた方が、気持ちが楽ですよね。授業受けてても先取りしているから、超分かるじゃないですか。授業のたびに復習になるから、他の人よりも1個も2個も突き抜けられる。

しかも「結構分かるじゃん」っていうことを繰り返すから、大学生の今になっても、勉強に対する拒否反応がどんどんなくなっていて、もっと手を出せるようになっています。

箕輪:得意意識があるって大事だよね。

でかい夢をかかえて圧倒的に燃え尽きろ

質問者:最近模試でいい点数がとれて燃え尽きちゃったんですよ。箕輪さんがやっている仕事のなかで、「燃え尽きたなぁ。もう終わったな。」って思う時ってありますか?

箕輪:それは本当ある。僕もNewsPicks Bookで『多動力』とか『お金2.0』とかを出してるんだけど、毎回売れるから自分の中でパターンが確立してきたの。

すると、「僕がやることじゃないな。他のことやりたいな」みたいな。他社が似たようなことやってきてるし、違うフェーズに行きたいなって思うようになってきた。

でもこれって、僕が世間から見ても”何か”を達成したからだと思うんだよね。年間で100万部売れたとか。

模試で燃え尽きるだと、もともとの夢の大きさが圧倒的に小さいよ。夢はもっとでっかく持った方がいいよ。

人間なんだから燃え尽きることはあるけど、「模試でいい点とって燃え尽きた」って聞いても、「お、おう」としか言えないじゃん。

本当の本当に燃え尽きることができたら、他のことをやった方がいいよ。
でも、みんなが別にすごいと思わないものに、自分だけが満足して燃え尽きました、ってなるのは何かよくないよね。

もっとでっかく夢を持って、もっと自分のことに自信が持てるようなことをやっていったほうがいい気がするよ。

(次回に続きます)

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テキスト:湯田美穂、鈴木健太、氷上太郎國友克弥、小森太志、後藤俊光、新井大貴
編集:氷上太郎荒木利彦
写真:遠藤稔大森川亮太
バナー:橋本竜也

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