『仕事・子育て・趣味、やりたいことは全部やる!』起業家ママに聞く! ~子どもとの接し方〜 #ありのママ
#ありのママ プロジェクトのインタビュー第一弾は、箕輪編集室の運営をされている柴山由香さんのインタビューをお届け!
ご自身の会社を経営している傍ら、箕輪厚介さんの秘書を務め、複数のオンラインサロンの運営に携わり、時おり大好きな宝塚へも通う! 目まぐるしいスケジュールの中でもチャーミングさを忘れない、みの編女子の憧れの的です!実は一児のママでもある柴山さんの秘密に迫ります。
今回は柴山さんへのインタビュー第二回として「子どもとの接し方」についてお伺いしていきます。
<グラレコ>
「両親が共働き・一人っ子」でも、彼はポジティブでいてくれた
ーお子様は現在中学1年生とのことですが、小さい頃の様子はいかがでしたか?
保育園の頃は「パパはお仕事、ママもお仕事」とよく言っていましたね。両親が共働きで一人っ子ですからさみしい思いをさせていたかなと思っていましたが、彼は比較的ポジティブに捉えていたみたいです。
オンラインサロンの運営をする前は、仕事をしながら宝塚のファンクラブの運営もしていたので四六時中なにかやっていました。今とほとんど変わりませんね(笑)。
ある時息子に「あまり家にいなくてごめんね。」と言ったら、「ママはいつも人のためにやってるじゃん。」と言ってくれたんです。まさかそんな風に思ってくれているなんて母親としてすごくありがたいことだな、と思わず涙したことがあります。
「息子が私の背中を見てくれているんだったら、私がやりたいことを一生懸命にやっても大丈夫なんだ」と思いましたね。実際、私の両親も共働きでしたが、それを恨んだことは一度もないです。
私の親は、私がやりたいと言ったことに反対することはなかったんです。自分から進んで留学を経験したり免許を取ることもしましたね。
でも、私の両親は自由にさせてくれはするのですが、金銭的に協力してくれることは稀でした。「やりたいことがあるならお金を稼がないとね。自分でどうにかしないとね。」と自分の力でやってみなさいというスタイルでした。今まさに会社を興こしてやりたいことのために稼ぐようになりましたが、その下地になっているように思います。
こうした両親のスタイルはしっかり見習いつつ、私なりにアレンジをして息子に接しています。
愛とは、お互いの自由を尊重すること。
ー息子さんを育てるにあたり、気をつけているところはありますか?
「彼の人生は生まれた瞬間から彼のもの」と思っていて、なるべく自由にして干渉しすぎないように心がけています。私が関われるのは「安全」「清潔」「お金」くらいですね。
例えばテスト期間中にゲームで遊んでいても「テスト勉強、大丈夫?」と言うくらいで勉強しろとは言いません。その代わり、子どもがやりたいと言ったことに対して、お金を理由に断ることはしません。通う塾など割と重要なことを勝手に決めてくることが多いんですけど、いくらお金が高くてもダメとは言わないようにしています。
あとは家の中をそれなりに清潔にしておいて、しっかりご飯を食べられるようにしておけばそれでいいと思っています。
働くママだからこそ与えられる、子どもへの良い影響
ー働いていたことで、お子様にいい影響はありましたか?
たくさんありますよ! 例えば保育園に預けたことは、息子にいい影響を与えたと思います。実は私、息子にトイレトレーニングしたことないんですよ。保育園だと年が違うお友達と接するなかで、お兄ちゃんたちがトイレで用を足しているのを見てかっこいい! となっていたみたいです。だから家ではいつの間にかオムツが外れてましたね。
あと、保育園はいろんな季節の行事やイベントをやってくれるじゃないですか。母の日にカードをくれたりとか、七夕の飾りを作ってくれたりとか、そういう贈り物って拙いんだけど可愛らしくて本当に感動しますよね! お家で一人で育てていたら、そこまではできませんよ。
他によかったことはいろんな人と接点を持てたことですね。うちの子って人と話すのが苦じゃないんですよ。私に似たのかも(笑)。年代の近いお友達に囲まれているとコミュニケーション力もすごくつきますし、保育園にいると接する大人も多くなりますよね。「ママは人のために働いてるよね」と言ってくれたのも、多様な世代がいる環境で生活していたことが影響していたのかなと思います。
いい影響でいうと、私が働いていたこともあります。どういうことかというと、息子と常に一緒にいなくてよかったということですね。
自分の子どもって本っ当に可愛いじゃないですか! まさに溺愛ですよね。
もし私が仕事をしていなかったら、溺愛しすぎて彼の人生を狂わせていたと思うんです(苦笑)。外へ働きに出ていたことで、息子と心理的にも身体的にも一定の距離を保って接することができていたのが、お互いにとって良かったのだと思います。
ワーママとして働きやすさを追求する
ー仕事と子育ての両立で気をつけていたことはありますか?
「子育てを経験した女性が職場復帰するということは、MBAの取得や留学と同じように新たなスキルを得て復帰されたのだから、むしろ昇進させた方がいいのではないか」と、ライフネット生命を創業し、今はAPU(立命館アジア太平洋大学)学長をされている出口治明さんがおっしゃっていました。
まさにその通りだと思います。ただ、私自身としては一度仕事を離れたら今のようには戻れなかったと思っています。
もちろん家事に専念されている専業主婦の方を否定するわけではありませんが、一度も途切れずに仕事をしていたからこそ、40歳になっても同じように働けるのかなと感じますね。
キャリアにブランクがあると、その間働いてきた人にいきなり合わせるのは難しいじゃないですか。今の日本では、どうしても「フルタイムで働くか辞めるか」の二択になりがちですが、例えば子育てをしながら週に2日だけ働くなど、柔軟な働き方ができればいいですね。そういった取り組みを行う企業も増えてきていると聞きますよ。
あとは、移動時間をなるべく短くするために職住近接や駅近を優先して住む場所を決めたりしていました。時間を節約することは、ありのママにとっては生命線ですからね!
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柴山さんが教えてくださった子育て論に、ママなら誰もが勇気づけられるのではないでしょうか。
ママもやりたいことを楽しみつつしっかりと子育てをする。愛情を示すために「子どもにも自由を与えること」も意識する。それが幸せな家庭をつくる秘訣なのかもしれませんね。
柴山さんのお子様は現在、中学1年生です。世間一般では、両親が忙しく働いていることをネガティブに捉えられがちな年頃ですが、きちんと信頼関係を築かれていることで親子関係は円満だと言います。
そして、これらのことは決して彼女だけの特権ではありません。「理想の母親像」を打ち壊して「#ありのママ」を目指す人なら誰でも可能なことだと思います。みなさんもぜひ、柴山さんの子育て論を取り入れて、日々を楽しんでみてくださいね。
このインタビューがみなさんの「幸せな家庭づくり」の参考になれば幸いです。
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テキスト 森椙愛子
編集 荒木利彦
写真 吉乃菜穂
グラレコ 吉井夏美
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