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【プロ奢×箕輪】自分を殺さず生きるために、1000個の質問に答えろ

箕輪さんとプロ奢ラレヤーさんの初対談。自分の感情に素直に、自由に生きているお二人。なぜ他の人とは異なる自由な生き方ができるのか? 誰でもお二人のように生きることができるのか? 複雑そうに見えたその答えは「自分を問う」という明快なものでした。

クソみたいな解像度では何も変わらない

ー今の日本の環境がどうしても合わない人っていると思うんですけど、そういう人たちはどうすればいいと思いますか?

プロ奢:タイとかに逃げれば?

箕輪:もっと解像度を上げたらいいと思いますよ。気候がダメなのか、日本人の体質がダメなのか、職場がダメなのか。

「日本が嫌い」とかクソみたいな解像度だとダメだよね。それだとタイ行こうが、ブラジル行こうが、何も変わらない。

プロ奢さんは明確じゃん。自分を誰よりも分かっているから、苦労しない。自分という地図がハッキリとしてるからぶつかることはあっても迷わない。

だから、まず自分を知ることだよ。

靴下を履けないとか、超具体的にこれは好き・嫌いってことがはっきりしないと答えは出にくい。なんとなくで判断していると改善のしようがない。

プロ奢:例えば、「こういう映画が好きなんだけどいいのない?」って映画好きのやつに聞いたら「君はきっとこれが好きだよ」って教えてくれる。

けど、「僕ってどんな映画好きかな?」って聞かれても答えられる人はいないでしょ。それを皆さんはやってるからちゃんと考えた方がいい。

自分が何をいいと感じるかは他人に教えてもらうことはできない。 みんな自分の感覚にあんまり敏感じゃないっていうか、殺していってる。

「冬とかマジ寒い。もう無理」って言うなら、あったかいタイとかに行けばいい。本当に嫌だったら回避する方法はいくらでもあるわけ。それを回避しないってことは「そんなに寒くねぇんだろ、お前」って思ってる。

箕輪:多分、枠をハメてるんだろうね。本当にキチガイだと思うところはやらないようにしてる。まあ、そっちの方が心地いいんだと思う。

僕の本を読んだ人も「これで変わります!」とかいっぱい言ってくれるんだけど、結果、毎月本を読んでる人がいる。「変わります」って言いながら同じように過ごしてる人はそれが心地いいんだよ。

まあ、みんなが今の自分にある程度満足しながらやってるなら、それでいいんじゃないかと思いますけどね。

プロ奢:そういう具体性ですよね。自分の傾向というか思考を知って、自分をどうやってコントロールするか。

箕輪:自分を知るには、行動量と思考量の両方が大事。

「たこわさ理論」っていうのがあって、小学校3年生に「好きな食べ物は何?」って聞いても「たこわさ」とは言わない。それはたこわさを食べたことがないから。

要は、体験したことがないことは分からないんだから、体験の数を増やすことが大事。かつ、立ち止まって「自分ってどういう人間なんだろう」って考えることも大事。

プロ奢さんは側から見たら好きなことを能天気にやってるように見えるけど、実は両方やってるんだよね。

「俺はこういう人間でこうだ」っていう思考能力と言語能力があるし、誰よりも行動しているわけじゃん。毎日、未経験なことを体験しているから、どんどん「俺はこういう人間だ」っていうのがが明解になっているよね。

プロ奢:データが取れますからね。いろんな人と毎日会って、自分はこの人ほどこうじゃないなとか。

質問される人間になれ!

ー仕事をしながら自分を知るにはどうしたらいいでしょうか?

プロ:それはもう歴史が証明してて、出家すればいいんですよ。自分を知るって言ったら、それが最高じゃないですか。

でも、今自分がやっていることを継続的に回してる中で、それができる方がいいよね。

多分、一個だけ言えるとしたら、興味を持たれる人間になってしまえばいい。興味を持たれる人間になると質問される。そうなると、自問自答を外注できる。

僕とかは質問しかされないんですよ。なんで「靴下履けないんですか?」って何度も繰り返し聞かれると、こういう理由があるからって答えられるようになる。

箕輪:僕も毎日のようにインタビューとかを受けてるから、自分の中で徐々に物語化していってより自己が強化される。

僕らのように質問されない人は、SHOWROOMの前田さんが言ってるんだけど、1000個の質問に答えるといい。それも、ただ答えるだけじゃなくて、「具体・抽象・転用」って3つに分けなきゃいけない。

例えば「一番悔しかったことは、大学受験に失敗した時」って書くじゃん。それが具体。

抽象では、何で悔しかったのか掘り下げるわけ。友達に笑われたのが嫌だったなら、自分は人の目を気にするタイプだって抽象化できる。

それを転用すると、人の目で自分のモチベーションが上がったり下がったりするから、自分は人前に立つ仕事に向いてるみたいな。

こういうことを1000回やれば、ある程度自分はこういう人間だって分かるよ。

(次回に続きます)


*こちらは11月6日に開催された講演会の記事です。

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テキスト 氷上太郎 湯田美穂 青山広平 北村有 梅津圭佑 山内富美子
編集 氷上太郎 橘田佐樹
写真 泉光太郎


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