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1から作る #サウナランドビール を「五感で味わう」醸造体験!! 【夕刊ミノ】関西チーム

こんばんは。箕輪編集室(以下、みの編)関西チームのひかみたろうです。12月29日の夕刊ミノをお届けします。

みなさんは、『サウナランド』をご存じですか? みの編を主宰している箕輪厚介さんが編集長を務めるサウナ雑誌です。

2021年頭に発刊した『サウナランド』は、同年の「サウナ・オブ・ザ・イヤー2021」を獲得するなど、昨今のサウナブームを大いに盛り上げる存在になっています。

そんな中、関西チームでは、雑誌『サウナランド』創刊直後の2021年春から、大阪にある「上方ビール」さんと協力し、「サウナランドビール」を制作しています。サウナランドビールを作ることになったきっかけやこれまでの道のりは、【日刊みの編NEWS】サウナランドビールはじめましたをご覧ください。

今回は、2021年12月7日に上方ビールさんで行った、ビール醸造の見学と体験の様子をお送りします

「サウナランドビール」醸造体験に至るまで

サウナランドビールの企画は箕輪さんのご提案から始まりました。箕輪さんの想いを形にすべく、サウナランドビールプロジェクトがキックオフ! 2021年4月下旬に最初のミーティングを行いました。

上方ビールさんを訪ねたのはキックオフ直後のこと。上方ビールさんの想いや、ビールの製造工程や醸造に掛かる日数など、ビール作りのアレコレを教えていただきました。

その後、複数回にわたるオンラインミーティングや、実際にサウナに入った後にビールを飲む「サウナのあとのビール」企画を実施し、サウナランドビールのコンセプトや味を固めていきました。

そして2021年10月には、箕輪さんも上方麦酒さんを訪問。ついにサウナランドビールのイメージができあがりました。

サウナランドビールは「サウナでの心と身体の解放の継続を提供」を目的とし、『キマる そして無になる』をコンセプトに、「飲みあたりの良さ・クセになる苦味・低いアルコール度数」のビールを目指すことに決まりました。

このコンセプトとイメージを元に、実際にビールを作っていきます。今回行ったのはサウナランドビールのテスト品製造の見学そして体験です。

「上方ビール」とは

そもそも「上方ビール」とは? と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。上方ビールさんは、大阪市東淀川区にあるビール工場です。

特筆すべきは「ビール工場が銭湯の跡地にある」こと。元男湯にはビールを製造するための設備があります。元女湯は銭湯のままの状態でそのまま立ち入れ、ビールを飲んだり写真を撮影したりできます。

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上方ビールさんで飲むビールは牛乳瓶で提供され、まるでお風呂あがりの牛乳さながら、ビールを飲めます。

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「ビールに多くの選択肢を作りたい」という想いから、上方ビールさんが提供するビールのテイストは多種多様です。今回のサウナランドビールのようなオリジナルビールの製造ができるのも、上方ビールさんだからこそ。

銭湯跡地に工場があることや、様々なテイストのビールを作り続けている姿勢が、『サウナランド』のコンセプトである「偏愛・混沌・丸裸」にぴったり! そこで、今回のサウナランドビール制作にご協力いただけることになりました。

いざ醸造体験

これは、サウナランドビールのアルコール度数や苦味指数、使用する大麦やホップの量や種類等が書かれている表です。

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「飲みあたりが良い・クセになる苦味・低いアルコール度数」のサウナランドビールを実現するために、この表を元に打ち合わせを行いました。

打ち合わせの後、早速醸造工程の見学と体験へ。ビールは「麦芽の粉砕→糖化→煮沸→発酵→熟成」を経て完成します。

まずは麦芽の粉砕です。ビールの原料である大麦の麦芽を粉砕していきます。この粉砕している場所、元は男湯のサウナ室なのだそう。

次に、この粉砕した麦芽をお湯と混ぜていくことで、麦芽のデンプンを糖に変えていきます。これを糖化といいます。かき混ぜているのは麦芽のダマをなくすためです。

麦芽のダマがなくなったら1時間程そのまま置き、デンプンが糖になるのを待ちます。

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ろ過してできたものが「麦汁」です。これを1時間ほど煮沸していきます。麦のデンプンが糖になった麦汁は、甘いのです。

麦汁の灰汁を取り、苦味成分になるホップを入れて、更に煮沸していきます。

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今回の醸造体験はここまで。この麦汁が1ヶ月の時を経て発酵と熟成をし、ビールになっていきます。

醸造過程をわかりやすくグラレコにまとめています。

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作:ふみよん

いよいよ商品としての「サウナランドビール」製造に向かいます。

試飲会は来年2022年の1月22日(土)に実施予定です。お時間ある方はご参加お待ちしています。(試飲会は、もちろんサウナに入った後を予定)


本来は機械を使って製造しますが、今回は量の少ないテスト品ということもあり、醸造体験ができました。めったに見ることのできない貴重な経験へのワクワクはもちろん、工程を経ていくごとに変わる麦汁の香りや色などを自分の五感で味わえたことは、現場でしか味わえない醍醐味でした。

コンセプトや味などを0から丁寧に決めていった「サウナランドビール」。ようやくテスト品の醸造まで辿り着きました。2022年にはサウナーの皆さんのお手元に届き、サウナ後のビールを味わってもらえることが、今から楽しみです。


テキスト/ひかみたろう
掲載写真/、ひかみたろう
編集/高橋千尋
   清水えまい
バナー/ふみよん
校正/あやねえ

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お問い合わせ:minowa.et@gmail.com

箕輪編集室公式Twitter



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