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自分だけの役割を見出し、全力で楽しもう

5月27日、滋賀県長浜市にて「幻冬舎編集者 箕輪厚介氏に聞く!これからの時代の生き抜き方@滋賀」と題した講演会が開催されました。開始前から沢山の質問が寄せられており、それに答える形で講演は始まりました。

*前回の記事はこちら

『みの邸』でやりたいことをやろう

司会:箕輪さんが今作りたいものってなんですか?

箕輪:別にないな。僕がやってるNewsPicks Bookって前田裕二さんやホリエモンやメタップス佐藤さんとかとガンガン騒いで、今までのビジネス書の堅い部分を破壊して若者が熱狂するようなものに変えたわけですよ。で、多分ビジネス書の老舗はムカついてる。

NewsPicks Bookの編集長はしんどいからもう辞めたいんだけど、最後やるとしたらONE OK ROCKとかの本をバカ売れさせて、完全にビジネス書を破壊したい。すごいむかつくでしょ。バンドマンの本をビジネス書として出して1位になるのって。「嫌だな、箕輪」って思われて華々しく去るみたいなことがやりたい。

僕がやっているのはどちらかというと、「ビジネスのノウハウとかMBAとかどうでもいい。とにかくおっさんの言うことは聞かなくていいから自分たちのルールを見つけてやりたいことをやれ」というメッセージで一貫している。ONE OK ROCKの曲はちょっとしか聞いたことないけど、言っていることは全く同じだから。そういうところと上手くやって何十万部も売って、「ビジネス書ってなんなのかな?」って焼け野原みたいにしたい。

あとは、さっき言ったみたいにシェアハウスを全国に作りまくる。そもそも僕の本って伝えたいことは、自分たちのルールでやりたいことをやればいいということだから。本で伝えるのもいいけど、その先にリアルな環境を整備することが、長い目で見れば意味があると思う。

月2、3万稼げば楽しく過ごせるシェアハウスを作って、手に職をつけられるライティングや動画を教えるような場所を作れば、僕の伝えたいことが浸透すると思う。今はそっちの方がやりたいな。

司会:今度はリアルの場を作っていくということですね。長浜でもできたらいいですよね。

箕輪:長浜で誰かが「この物件どうですか?」って言ってくれて、すごく良ければ『みの邸』として買う。それで、管理人を指名して家賃がトントンになるくらい人集めてもらえれば。

司会:まさに今日参加している市の職員の方がその担当です。月2~5万円とかで借りられるそうです。

箕輪:安っ! 10軒くらい借りようかな(笑)。皆さんご存知かわからないけど、イケダハヤトっていう僕と仲がいい人がいるんです。彼は高知で活動しているんですけど、本当に愕然としますよ。イケダハヤトファミリーみたいなのがいて。

彼はそんながっつり仲良くするタイプじゃないけど、みんなイケハヤさんが好きで高知の田舎に住んでて。何軒かそいつらの住んでいる所に行ったけど、まじでやばい(笑)。雲の上ですから。

司会:ラピュタじゃないですか(笑)。

箕輪:完全にラピュタ。何もないの。でもそこに5~6人の若者が集って仮想通貨の話をしているの。ある種未来都市だよね。高知の田舎なんて普通は誰も僕を知らないけど、ニッチな人が集まっているから、「箕輪さん来た!」ってなるの。六本木よりも感度が高いわけ。尖がりまくってる。

だから場所とか関係ないですよ。この場所にこういう価値観で集うって決めちゃえば、やりたいことがある奴は勝手に集まってくる。東京でもNYでも何処でもいいわけだから、安ければむしろ来る。長浜がどうだからというのは関係ない。

そこで大事なのは、想いだよね。『みの邸』の場合は、ライティングや編集、動画だから。例えば「世界に通用する動画を作る」と掲げて動画を作る基地にするとか。そうしたら普通に仕事するのは嫌だけど、動画作りに興味ある人は来るよね。

司会:尖ってやることがいいということですね。

箕輪:駆け込み寺とか居場所というのも大事だけど、それならわざわざ長浜行く必要ないから。『みの邸』は表現で生きていく人の場所にしたいと思っている。ぼーっとしててもいいんだけど、何かしたいと思った時に教えられる人もいて、教えられる情報もあるという場所にしたいなという感じですね。

司会:いいですね。この中でも『みの邸』やりたい人いると思います。これをきっかけにできるといいですね。

箕輪:勝手にやってても発見されないからこその『みの邸』なわけですよ。本当に面白いことをやってて、僕が拡散すると人が集まるわけだから。そこはお互い助け合いながらやりたい。

自分の戦略で自分だけの役割をまっとうする

司会:箕輪さんが幸せを感じる瞬間はどんな時でしょう?

箕輪:可愛い子が自分に興味ありそうなとき(笑)。

会場:(笑)

箕輪:あとは、落合(陽一)さんや前田さん、佐藤さんとか義務感じゃなくて楽しそうに世の中を変えようとしている人たちと一緒にいる時かな。本作るのはめんどくせぇって思うけどね。

旧来の編集者って作家の先生に「原稿ください。ありがとうございます」っていう関係性。けど、僕の場合は友達みたいな感じなんだよね。

なんでかというと役割が違うだけだから。僕は「影響力を出してくれ。とにかく話題にしてくれ」というのを任されている。「分かった。その代わり君たちも面白いことやってね」という部活みたいな感じが楽しいね。

メタップス佐藤さんとか落合さんとか、前田さんとか、新しい時代を作ろうという人たちの部活みたいなノリが楽しい。それぞれが各々の戦略を持って勝手にやっているんだけど、みんな新しい時代をアップデートしようと義務感じゃなく単純に楽しみながらやっている感じが今幸せというか、やりがいを感じますね。

司会:人生の終わりに何て言われて死にたいですか?。

箕輪:人生の終わりは、やっぱ「楽しかったなぁ」って言われたいね。

司会:「箕輪さんがいて楽しかったなぁ」と。

箕輪:就活のとき座右の銘を書くところに、「正しいことより楽しいことを」って書いていたんですよ。正しいことを追求する人がいてもいいし、そういう人が多くあるべきだけど、僕は正しいことより楽しいことを追求したいと常に思っている。

「めちゃくちゃだったけど楽しかったよね」って言われなくてもいいけど、そういう存在でありたい。「一個も正しいことしなかったけど、とにかく面白かったよね」って。

司会:すごくいいですね。

箕輪:彼がいたお陰で世の中平和だったよねというよりも、めちゃくちゃだったけど面白かったよねみたいな方がいい。

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テキスト 原汐里

編集 大原瞬 橘田佐樹

バナーデザイン 山口ともみ

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