ミノサン誕生秘話3

『#ミノサン 誕生秘話』熱狂を生み出したサンダル制作の舞台裏【夕刊ミノ】関西チーム

こんばんは。箕輪編集室関西チームのむねです。1月18日(土)の夕刊ミノをお届けします。

箕輪編集室から生まれた「ミノサン」というサンダル制作の担当をしています。一部の人々には、「サンダルの人」というキャラが少し定着してきました。奈良の履物文化を発信したい! と思う私にとっては嬉しい限りで、これも沢山の方々に面白がっていただけているおかげです。

令和元年の夏。公共施設などで長く愛される便所サンダルが、「ミノサン」というブランドネームを引っさげ、13万円で即売するという希有な出来事が起こりました。

その仕掛け人は、言わずとしれた天才編集者、箕輪厚介さんです。
なぜ、便所サンダルがそのような熱狂を巻き起こしたのか。その一部始終をご覧ください。

箕輪さんの販売戦略

■2019年7月2日
Facebookのメッセンジャーで納品先を確認し、ミノサンを出荷。「幻冬舎 箕輪厚介様」宛に、初めての納品が完了しました。

■7月5日
出荷した製品を箕輪さんが確認。

ここから、世間で箕輪さんしかミノサンを履いていない期間が1週間ほど続きます。箕輪さんが投稿するサンダルにフォロワーは興味津々。SNS上では入手方法などの情報が錯綜しはじめました。
(ハイブランドの新作スニーカーかよ!)

■7月11日
箕輪さんからの突然の宣言。

AM8:30。ミノサンのオンライン販売が開始です。今回準備した初期モデルは、[黒/白/青/黄]の4色。

瞬く間に情報が拡散され、数時間ほどでSOLD OUT。それもそのはず、価格がなんと100円! 情熱を超えた炎上価格です。

一方で、企画段階から生産管理を担当した私は「本当にこんな売り方で、コストを回収できるのか…」と、内心不安で仕方なかったです。

実は、前途の即完したミノサンは[黒/白/青]の3色。残るは黄色の1足で、その価格は13万円! まるで新作のiPhone の価格です。

箕輪さんは黄色1足だけで、製造コストの全てを回収しようと企んだのです。黄色も他の色と同用に一定数量を納品しましたが、今回の販売は超限定の1足のみ。

ミノサンが生まれた理由

このような経緯で熱狂を生み出した「ミノサン」は一体どのようにして生まれたのでしょうか? 

時をもどします。

■2019年6月9日
6月に箕輪編集室に入会した私は、大阪でメンバー同士の歓迎会があると聞きつけ、早速参加しました。オフライン交流会で、当然ですが箕輪さんはその場に不在です。

自己紹介のとき、「履物2.0をやりたいんです」と参加メンバーに話しました。よくもあんな支離滅裂な話をしたなと、今でも覚えています。

■6月19日
入会から数日が経ち、オンラインサロン内での投稿記事やコメントに慣れてきた頃。箕輪さんからサロンメンバーへ、ある提案が持ちかけられました。

「…グッズ作りたいよー!…だれか考えて。…」

ここしかない! そう思いました。既にコメント欄は、大勢のアイデア出しで埋め尽くされています。Tシャツ、タオル、絆創膏…いくつかのアイデアに、箕輪さんもコメントを返しています。

絶対に乗り遅れてはいけない! タイミングを逃せば、コメント欄でどんどん埋もれてしまいます。けれども丁寧に伝えないと絶対に流される…! 

奈良で履物の企画・販売を行っている私には、その時すでに箕輪さんが履いているサンダルの製造工場まで特定できていました。

そこで箕輪さんが慣れ親しんだ、見やすいサンダルのカタログ画像を抜粋し添付。コメントは「みの編のサンダル。 #ミノサン 」と手短にしました。

画像1

すると秒単位で箕輪さんからお返事が。「いいね。夏間に合う?」(この時点で6月19日)

超多忙な箕輪さんです。色展開やプリントデザイン、サイズ展開から発注足数まで、全てが未定のままやり取りは終了。かろうじて決まったのは形と納期だけ。ご指定いただいた納期は7月初旬でした。

「かしこまりました」とハッタリコメントを残して、ここから怒涛の生産組み立てが始まります。

■6月20日
色展開は、別のサロンメンバーからコメント欄で助言を頂戴し、方向性が決まります。

当時、何も知らなかった私は、その助言を頂いたお相手が「メモの魔力」などの装丁デザインと本文設計をご担当されている戸倉巌さんだと気づいたのは、随分先のことでした。

さらに、プリントについても箕輪さんからご連絡が。「このフォントで『ミノサン』の文字入れて」と写真が送られてきました。

「おいおい、ウソだろ…?この画像の書体をどうやって特定するんだよ…!」

しかし気持ちを切り替え、すぐにTwitterを開きました。ここで箕輪さんに尋ねるのは野暮だし、そもそも知っているはずがありません。

投稿で質問を投げてみると、しばらくしてとてもご丁寧なお返事が。

「すごい人がいるもんだなあ〜」と感心するも束の間、すぐにプリントに合った大きさを割り出し、版の作成に着手しました。

私は本当に本当に鈍感で、このお返事を頂いた相手は元・任天堂デザイナーで、株式会社NASU代表取締役社長のまえだたかしさんであると、だいぶ後に気が付きました。

■6月21日
おちおちと打ち合わせしている間もありません。箕輪さんとお客さんが履いたときの満足度を想像しながら、残る決め事はある程度こちらで形にしていきました。

例えばロゴの向き。多くのスニーカーのシュータン(※)やサンダルのロゴは、履いている自分から見て逆さまに配置されています。シャワーサンダルなどもそうです。ですが「ミノサン」のロゴは、あえて履いた本人から読める向きにしました。

箕輪さん他、手に入れた方は間違いなく自分の足元を撮りたいからです。写真を撮っていただき、気持ちよくドヤ顔をしてほしい。ですので第三者からの見え方より、履いた本人の満足度を考えました。

※紐を結ぶ付近にある、甲中央の部分の内側につく泥除けのこと。シュータンやベロともいいます。

発注先は、車を15分ほど走らせた老舗の製造工場。通常ならこのような突然の無茶振りは断られかねないですが、そこは私が奈良の履物業界に四代目として従事しているコネクションが大活躍します。30年以上お付き合いのあるメーカーさんなので、突然の注文にも柔軟にご対応頂けました。

(初めて送ったラフサンプル画像)

この辺りで、箕輪さんが制作工程の殆どを、ツイートしてくださっていることに気付きます。

■6月25日
プリント工程は県外の外注さんです。こことのお取引は初めてでしたが、こちらも非常に柔軟なご対応。納期がタイトでしたが早々に着手頂けました。きっと履物業界で活躍する方に悪い人はいないですね。

ミノサンの舞台裏ではこのようなやり取りが進んでいたのです。

黄色いミノサンを履く神様

そして、
■2019年7月11日夜 

私の心配を他所に、なんと13万円のミノサンが売れました! 

オンラインショップはSOLD OUT。100円で手に入れた方たちのコストを、すべて担った神様が降臨しました。しかし、その夜は誰が購入者なのかわからぬままでした。

■7月12日

購入者が謎に包まれたまま迎えた翌日。ついに「神になりました」との投稿が。神様に感謝の意を述べる無数の返信と、いいねがこの投稿に集まったのです。

■8月24日
この夏の話題をさらったミノサンは渡米します。ミノサンは、ダルビッシュ有選手に着用頂くまでになるのでした! 

いかがでしたでしょう? 関わる人すべてがハッピーとなったブランド「ミノサン」。仕掛け人は言わずとしれた天才編集者、箕輪厚介さんです。

限りある流通量で、市場の価値を握っている箕輪さん。

だから箕輪編集室はおもしろい

こんな嘘みたいな挑戦のチャンスが、たくさん転がっているのが箕輪編集室です。

地方や海外からでも数々の活動に参加することができます。それこそが、オンラインサロンのおもしろいところ。

皆様もぜひ、チャンスがあれば飛び込んでみてください。そして運が良ければ「ミノサン」手に入れてみてくださいね。

以上、ミノサンのつくり方でした! 


テキスト/川東 宗時
編集/永原 尚大(ながもん)帆足 和美
バナー/川端 康介


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お問い合わせ:minowa.et@gmail.com
箕輪編集室公式Twitter


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