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【日刊みの編NEWS】冷めて初めてわかること

おはようございます。箕輪編集室運営担当の高橋和矢です。3月7日(日)の日刊みの編NEWSをお伝えします。

僕は小学3年生の時にサッカーをはじめました。3年生になると学年別の大会があるらしく、「一緒に大会に出よう」と1年生の時からはじめていた友達から誘われたのがキッカケです。足が速かったので、そこそこやれてました。それなりに楽しくやってたと思います。

僕は黄色のサッカーボールを使っていました。雪が降った時用のボールだと知ったのはかなり後ですが、"人と違ってなんかいい"気がしてそれを選びました。学校で、というか市内で黄色いボールを使っているのは僕くらいでした。

5年生とか高学年になってくると「トレセン」と呼ばれる地域選抜チームの練習があって、各学校から何人か選ばれてトレセンに参加するようになります。僕らのチームからの選抜条件はシンプルで、「リフティング100回」でした。

僕はリフティングがめちゃくちゃ苦手で…って、大体このくらい書いて、いつも「いや、これみの編の日刊で書くことじゃないよな」って気づいてやめます。書き始めはなんかうまいことみの編に繋げられる気がするのですが、書いていくうちになんかうまいこと繋げようとしてる自分に冷めてきます。

黄色いボールを使っていたり、誰も選ばないようなカナブン色のナイキのスパイクを履いたりと、人と同じがとにかく嫌だった僕ですが、人(皆)と違うものを選ぶということは結局人(皆)に影響されているということで、人と同じものを選ぶことと同じなんだって気づいたときの冷め方に似ています。

結局リフティング100回できなかった僕はトレセンに参加することができませんでした。「俺ってダメなやつなんだ」って、人生初の落ちこぼれ感を感じたのを覚えています。

今になって思うのは、黄色いボールもカナブンカラーのスパイクも、人と違うからって入口だとしても"なんかいいな"とどこかで思えたから選んだ訳だし、使ってるうちに愛着湧いてきてたから全然オッケーです。リフティングが出来なかったのも本気でやれるように努力してなかっただけで、努力してまでやりたいことじゃなかったということです。

案外、冷めるって悪くないかもしれません。冷めてもなお残っている熱が本当の熱みたいな感じもしますし。目が覚める、迷いが醒めるとか、字は違うけど、なんかしらハッキリするってことですよね。

皆さんはこれまでどんなことに冷めましたか?良ければ今度聞かせてください。

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テキスト / 高橋和矢

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