アップデートネイチャーの時代

どうも、箕輪です。

今回は編集2.0という概念において欠かせないアップデート主義という考え方について書きたいと思います。

ざっくりいうと、インターネットの中において静的コンテンツは死んでるも同然で、動的コンテンツを作らねばらないということです。

編集し切る、から、編集し続ける。への変化です。

発想を納品型からアップデート型へ思考を変えないといけません。

この考え方は、先日私のお兄さん的な存在の佐渡島さんと「編集2.0とは何か」という対談をした際に佐渡島さんが教えてくれました。

僕は完全に無意識的にアップデート型の動的コンテンツを作っていたので改めて言語化されて、腹落ちしました。

編集1.0の発想は関係者だけで完璧な書籍を作って、印刷所に納品し、初めて世の中に出ます。

僕のような編集2.0だと、まず作っている過程からツイッターなどで公開してます。なんなら著者への出版オファーから目次の提案までツイッターで晒して。


本の制作中もその取材動画や途中の原稿をツイッターやオンラインサロンで公開します。

表紙のデザインもまだ決まってない段階でデザイナーさんからのラフをツイッターに勝手にアップしたりして反応を見ます。

そうやって生煮えの状態で世に出しながら出版までいくのです。

本が実際に書店に並んだあとは、ツイッターやオンラインサロンで読者とやり取りをしたりプロモーション方法を一緒に考えたりイベントをやったりと本をひとつのフックにして永遠に盛り上がり続けます。

落合陽一さんの「日本最興戦略」は、修正指示の赤字が読めなかったのでツイッターのフォロワーに教えてもらいながら原稿を直しました。


つまり、はじまりも終わりも曖昧で、ずっと完成しないサクラダファミリアのようなコンテンツなのです。

ではなぜ、編集2.0というアップデート主義がいいのでしょうか?

それは2つあります。

1つめ、SNS時代では誰もが「自分物語」を消費したいと思っているからです。

SHOWROOMの前田さんが言ってました。AKBがあれだけ人気あるのは誰もが自分の物語にしているからだと。

不完全なダンスと歌、それでも頑張って上達していくことに、自分が関与できるということが魅力なのだと。

メタップス佐藤さんが言ってました。なんで箕輪さんがタイムバンクで見城さんや堀江さんより高いかというと、タイムバンクはある種、育成型シュミレーションゲームで、まだ完成していない箕輪さんがどこまで成長するかを一緒に見たいのだと。

完璧な完成品をいきなり目の前に出されても、で?となります。しかし、不完全で余白があると、そこに自分物語が生まれるわけです。

2つめは、自分物語が生まれるとコミュニティになっていくからです。

オンラインサロンのスレッドを例にとってみましょう。

僕はオンラインサロンに書き込むとき、すごく適当です。

「見城さんが来てくれるらしい。スナック徹やる」

「堀江サロンとコラボしたいからよろしく」

たぶん、納品主義の人だと、

「見城さんが○月○日に来てくださるので、○さん、イベントスペースを抑えてください。定員は50名です。明日受け付け開始します」

みたいに書くでしょう。

これだと、オンラインサロンの主宰者とメンバーが1対Nの関係でコミュニティにはなりません。

僕みたいに余白たっぷりな雑な投稿だと、余白を埋めようとメンバー同士がスレで話し合います。

「見城さんいつ来るんだろう?」「スナックということはお酒用意しなきゃ」「バーで貸し切れるとこないかな?」

とか。

こうやってN対Nの関係性を作れると、そこはコミュニティになります。

自分物語にさせる、コミュニティを作り出す。

この2つの理由からコンテンツはアップデート型でなくてはならないのです。

なぜコミュニティを作り出す必要があるかは各自調べるか、4月のNPブックを買ってください。

んで、面白いのがこの先、アップデートネイチャー論です。

SNS以前の人、特にコンテンツ愛にあふれる人は納品主義の人が多く、僕のようなアップデートネイチャーの動きに困惑することがあると思います。

落合陽一さんなんて、10万部を突破してから、大きく本を書き直すというガチ系のアップデートネイチャーです。

んで、佐渡島さんが言っていて面白かったのは、これからますます情報が爆発していくから、コミュニケーションもアップデート型じゃないと対応できなくなる、という話。

つまり、完璧な長文メールを書いて、送ってというやり方では絶対に対応できなくなって、スラックやメッセで、不完全なまま一言送って、その一言のやり取りの中で徐々に結論にいく。それを何十人とも同時にやっていく感覚だと。

そして、その瞬間に反応できないものは無視するのが当たり前で失礼なことじゃなくなると。

僕自身、まったくこのアップデート型コミュニケーションを取っていて、ほとんど一言かスタンプ。で、基本は無視。

ある程度以上、情報を処理する必要があるとこうでないと破綻してしまう。

電話の折り返しとかまじで無理なんですよね。

ばーっと書きなぐってしまったんですが、要はすべてのコンテンツ、コミュニケーションは不完全なままに走って永遠に完成しないアップデート型に移行していくから、納品主義の人ははやくアップデート主義に思考を変えないとだめですよって話。

んで、僕とか落合さんとか、それこそホリエモンとか、アップデートネイチャーは最強ですって話です。

実際、僕の周りで今まで納品主義だった人でも、僕がガンガン未完成品を許可も取らずにツイートしてしまうからアップデート主義に変わってきている気がします。

NPブックのデザイナーの戸倉さんとか、箕輪編集室のデザイナー前田さんも。設楽さんも営業の太田さんも。

90㌫のひとができていないから、アップデート主義に脳を変換できると、超強いと思いますよ。

で、この話は、佐渡島さんの4月のニューズピックスブックに本家佐渡島さんの言葉で書いてもらいます。これがアップデート主義。







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『多動力』を始めとするヒット作を多く手がける、幻冬舎 箕輪厚介が運営するサロンの公式note。箕輪編集室→https://camp-fire.jp/projects/view/34264 箕輪厚介の会社→https://naminoueshoten.com/

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コメント2件

リクルート出身の藤原さんが仰る「20世紀型の正解主義から21世紀型の修正主義」を編集やコミュニティー論において体現していますね…!
それだあああああ!それなんですよ。学術書や(主にITの)技術書って、情報の劣化が何気に激しいので、アップデートが必要なんですよ!ほんとこれって感じです。
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