10個以上の収入源を得る秘訣は人間関係 ミノフェッショナル~瀬戸内の複業家編~【夕刊ミノ】キャリアデザインチーム
こんばんは。箕輪編集室のキャリアデザインチームのよっつです。1月12日の夕刊ミノをお届けします。
画像:かわまた
12月21日にキャリアデザインチームで「ミノフェッショナル~瀬戸内の複業家編~」というテーマでイベントが開催されました。今回はその模様をお届けします。
登壇者プロフィール
1989年生まれ。慶応義塾大学卒業後に株式会社日本政策投資銀行に入行。2018年脱サラして山口県に移住。10個以上の収入の柱を持ち現在「複業家」として活躍。ラジオ配信「田舎チャレンジャーラジオ」、Twitter、オンラインサロン「田舎チャレンジャーラボ」などで情報発信中です。
複業の一例として、事業コンサルタント、ひじき漁、草刈り、民泊、空き家管理解体、狩猟、講演、コミュニティづくり、空き家DIY、体験型事業の開発、官民連携の調整、集落支援員といったリアルな仕事から、ネット関連の動画編集ディレクター、ブログ運営、ウェブサイト制作、記事の寄稿、ブログやSNS運営など実に多種多様なお仕事をされています。
画像:さかえるさん
仕事における「良好な人間関係を築く」ために意識していること
これだけたくさんの仕事を手がけるには人間関係の築き方が鍵となります。コロナ禍でメールやチャットなどのテキストコミュニケーションやオンラインでの打ち合わせが増えるなか、従来のコミュニケーションでは通用しない場面も出てきます。さかえるさんはどのようなこだわりを持って仕事をしているのかをお聞きしました。
<さかえるさんがテキストコミュニケーションで意識している6つ>
1.メールよりもチャットにやりとりをまとめる
2.すぐ対応できない時も「あとで連絡する」と即レスする
3.言いにくいことは早めに伝える
4.良いところは全力で褒める
5.隙を見てビックリマークか顔文字を入れていく
6.チャットでは仕事に関係ない画像も送る
重視しているのは「会話」です。相手とテキストコミュニケーションを取る時、最初から顔文字を多用すると「馴れ馴れしい」と引かれる危険もあります。まずはビックリマークを使って、「よろしくお願いします!」「ありがとうございます!」など文章に気持ちをのせていきます。仲良くなったら一歩踏み込んで顔文字で表情・感情をのせていくようにしています。
画面の向こうには自分がいることを意識させる・してもらうためにチャットに誘導している部分もあります。そのために、チャットでは仕事に関係ない画像も送ります。例えば最初に雑談でひじき漁をしていることを話したら、その写真をあとで送ったりします。他には、本を紹介してもらったら、読んでますと表紙の画像送ったりすることで、自分の人間味を理解してもらいたいと思ってやっています。人と人との間に機械が入っているだけで、画面の向こうには相手がいて、相手を思いやることが大切です。
仕事の返信で、「めっちゃいいですね!」と返ってくるのか、「それでいいです。」と一言で返ってくるのかだけでも大分違うと思います。リアルでは冷たい態度を取らない人でもテキストコミュニケーションではやりがちです。文字だとすごくきつく捉えられる危険性があります。「いいね」と思ったらすぐ伝えようとしないと、思っているだけでは相手に伝わりません。
自分がしてもらえたら嬉しいことをリアルでもオンラインでも徹底してやることが大切です。逆に言うと自分がされて嫌だったことを徹底的に取り除いています。自分が嫌だったことを相手にしないようにすること。やり取りの気持ち良さが全てだと思っています。
プロフェッショナルとして大切にしていることは?
プロとして仕事をするうえで結果を出すことは当然ですが、さかえるさんはそれ以外にもこだわりを持って仕事に取り組んでいます。どのような姿勢なのかお聞きしました。
素人を笑わないこと。プロも元々は素人だったんです。最初はみんなTwitterのフォロワーがゼロとか未経験からスタートしているということを理解することが大切だと思います。
逆に自分がプロとして自ら食い扶持を作っていったり、仕事のやり取りをするなら、「私は初心者なんです」「経験したことないので不安です」などとは絶対に言ってはいけません。言いたくなる気持ちはすごく分かるんです。ですが、プロとして任されたからには「やります」と自信を持って答えるべきなんです。本音は「ここ分からないから教えてほしいです」と思っても、表には出さず自信を持って言い切るのがプロだと思っています。
今後複業を考えている方へのアドバイス
イベントの後半では複業するうえで気になる3つの疑問にお答えいただきました。
質問①
たくさん業務を持たれていますが、どのように仕事を進めているのでしょうか?
さかえるさんの回答
各仕事を並行して、隙間時間で進めています。あとは、シンプルに人の3倍働いているという部分もあると思います(笑)。
質問②
仕事が嫌になったり、減らしたいとは思わないのですか?
さかえるさんの回答
今のような仕事がやりたくて田舎に来たし、30代の10年間は寝ずに働けると思っています。田舎なら家賃などのコストも低いので事業に失敗しても復活のハードルが低いと思っているのでもっとたくさんやりたいと思っています。
例えるなら、大好きな新作ゲームを買った直後に寝ずにプレイしている感覚がずっと続いているような感じで、年中PCの前にいて仕事していても苦ではないです。個人事業だと、仕事は楽しく感じるのでやりたくないと思うことはあまりないです。
ここを乗り切ったら! という山場でがっつり働いたあとは何もしない1日とか過ごしたりします(笑)。
質問③
仕事を複数やろうとした時に、1個の仕事に集中して取り組んでしまって他の仕事が疎かになることがありがちなのですが、さかえるさんは何か対策されていますか?
さかえるさんの回答
「ボールを長く持たないでどんどん返していく」ことに気を付けています。そうは言っても、抱えないといけない時もあるので、そういう時は段取りをきっちりした上で人に協力してもらいつつ進めています。
ただ、最終的には気合いでゴリっとやります。全ての仕事をスマートにうまくこなすということはできないと思っています。基本的に気合いは大切にしていて、できる人は量をたくさんこなしていると思います。ただ、これからさらに結果を出していくには個人ではなくチームでやらないといけないなとは思っています。
筆者の感想
さかえるさんの話が分かりやすくて、実際に自分の仕事などにすぐ活かせそうだと思えたので参加して良かったです。特に仕事やイベント運営に取り組む上で「質問や反応があると嬉しい」「返信が遅いと嫌だ」など、自分が今まであまり心遣いできていなかったことに気付かされました。
さかえるさん、イベントを運営してくれた方々本当にありがとうございました。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
テキスト/よっつ
編集/清水えまい
バナー/げんちゃん
画像/かわまた、さかえるさん
校正/ちゃんすけ
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お問い合わせ:minowa.et@gmail.com