「夢にまで見た料理人の世界に半歩だけでも踏み出せた」中部食堂イベントレポ 【夕刊ミノ】中部チーム
こんばんは。箕輪編集室中部チームの福田です。7月28日(日)の夕刊ミノをお届けします。
ある日、嫁に言われました。
「あなたの作るコロッケは衣が薄いから美味しい」
私はハッとしました。嫁は「衣が薄い」ことで美味しいと感じている。つまり、「衣の厚みを嫌がる人がいる」ということ。私がそれに初めて気づいた瞬間でした。
(バナー作成:秦佳奈恵)
「まさか自分が...」 料理人に抜擢
そんな時、謎イベント【中部相伝! 中部食堂 〜世界は中部のもの〜 】が開催されることに。このイベントは、箕輪編集室中部チームの料理人がメンバーに料理を振る舞うイベント。この時、肝心の料理人はまだ決まっていませんでした。
Zoom(オンラインミーティングアプリ)を使ったイベントの打ち合わせに参加した私は、なんと当日の料理人として指名を受け、メンバーに「コロッケ」を振る舞うことになったのです。
イベント当日、緊張で朝早く起きていました。なにせ段取りが分かりません。しかし、作るからには最高のものを提供したい欲はある。
この食堂イベントは、直前に行なわれていたイベントから直結で開催されていました。そこで登壇されていた豊吉さんの実りのあるお話の数々は本当に素晴らしかった。それがプレッシャーになり、「このあとぼくが作るコロッケなんかとはギャップがすごいな...」と思えてきました。
ついに、謎の食堂イベントの時は来る。
「美味しかった!」だけど、まだまだ
1時間の買い物を終えて会場へ入ると、まず慄いたのがその会場。
家ではない場所で料理をするのは初めてのことだったのもあり、その本格さに圧倒されてしまいました。
「こんなに違うとは...」
まずジャガイモの皮を剥く。一口に「コロッケ」といっても、メンバーに振る舞うとなるとかなりの量になります。皮剥きがこんなに時間かかるとは思いもよらなかった...。メンバーが皮剥きに協力してくださって本当に助かりました。
やっとのことで揚げる工程を経て、みなさんに提供するに至りました。
小麦粉を買い忘れたけど、パン粉でなんとか揚げてみせた。
(撮影:大澤あつみ)
食べる人はみんな「美味しかった!」と言ってくれました。
とはいえ、作った私一人の力ではありません。ジャガイモの皮剥きやパン粉付けなどめちゃくちゃ助けてもらいました。本当に感謝です。
しかし、小麦粉を忘れたり会場に慄いたり、いつも以上の分量に戸惑って完璧な料理を出せなかったりと反省する点が多く、「美味しかった!」という言葉を素直に受け取れませんでした。
母が作ったコロッケには及ばないし、まだまだなんだなと痛感しました。
素晴らしい経験を、みんなありがとう
本当に感謝しかありません。場所・仕入れ・仕込み・食べてくださった方々、みんなありがとうございます。
夢に見た料理人の世界に半歩ほど入れた気がしています。
その一方で、本当に疲れました。
料理中、話しかけてくれる人も多かったのですが、きちんとお話ができなかったことが申し訳なかったと思います。
経験不足。しかし、これはとても貴重な経験でした。自分の小ささを身に沁みて感じました。
実は、私の他にも料理人はいました。ほなみんのバーニャカウダがとても美味しかった。拓さんの作るスペイン料理もまたすごく美味しかった。
クラケンの慣れないハンバーグもとても美味しかったです。
(撮影:岡崎正和)
今度は、中華で料理イベントがやりたいなと思っています。
コロッケを食べてくださった皆さま、本当にありがとうございます。
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お問い合わせ:minowa.et@gmail.com
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