どん底でも笑顔でいれる本当の理由(前編)【夕刊ミノ】キャリアデザインチーム
こんばんは。箕輪編集室キャリアデザインチームの清水えまいです。10月15日の夕刊ミノをお届けします。
画像 かわまた
10月7日、シンガポールプレミアリーグのTampines Rovers(タンピネスローバーズ)所属の現役プロサッカー選手、仲村京雅選手をお迎えして、ミノフェッショナル~プロとアマは別もの~というイベントをキャリアデザインチームで開催しました。今回はそのイベントの内容を前編と後編の2回に分けてお届けします。
サッカーが好きな方はもちろん、仕事やキャリアに悩んでいる方にも読んでいただけたら嬉しいです。
【仲村京雅選手プロフィール】
千葉県出身、1996年生まれの24歳。
経歴:中学1年生のとき、二宮FCに入団後、VIVAIO船橋を経てJEF千葉ユナイテッド(U-18)に入団し、18歳でJEF千葉ユナイテッドからプロデビュー。
その後、YSCC横浜、FC琉球にレンタル移籍後、YSCC横浜に完全移籍。アルビレックス新潟シンガポールSGを経て現在、シンガポールプレミアリーグのタンピネスローバーズに所属。
ポジション:ミッドフィルダー
巧みなドリブルと広い視野、そして絶妙なパスセンスが武器。
代表歴:U-17ワールドカップ日本代表選抜ベスト16。
個人戦績:プロ通算66試合出場8ゴール。シンガポールプレミアリーグ2019ベスト11に選ばれる。
イベントは仲村選手へのインタビュー形式で以下の5点の質問を中心に進行しました。前半記事では1と2を紹介します。
1.どうやって壁を乗り越えて来たのか?
2.差を埋めるために努力している事とは?
3.どん底の中、救われた言葉とは?
4.プロとアマの違いは?
5.今後の目標
1.どうやって壁を乗り越えて来たのか?
プロになってから2年間、JEF千葉ユナイテッドに在籍していましたが、1試合も出場できていない状況でした。それまでのサッカー人生が順風満帆でしたので、結果を出せずにくすぶっていました。
幼いとき、親友と弟のような存在だった親戚の子の2人を続けて亡くしました。生前、「一緒にプロになろう。京雅なら絶対プロになれる」と毎日のように言ってくれていたんです。
その2人が今の自分を見て尊敬できるような自分になる。そして、自分たちの分も楽しくサッカーやれていると思ってもらえるように、頑張って2人から見て恥ずかしくない姿でいたいと思ったんです。
「壁にぶつかった」と考えるのではなく、一日一日を笑顔で過ごし、全力でやるべきことを一つ一つやっていく。そうやって壁を乗り越えていきました。
・壁の要因は何だったと思いますか?
人の意見を聞き入れなかったことです。当時の監督やコーチは、常に真摯に向き合ってくださり「ここはこうした方がいい」とアドバイスをしてくれました。
しかし、それを全く聞かずに「試合出してくれないんだから分からないでしょ?」と怒りを覚えながらプレーしていました。結果、チームとして一体感を持たないといけないときに動けていなかったです。自分がチームの連携を遮っていたのかもしれません。
・今の自分が18歳の自分に何か伝えられたら、何と声を掛けますか?
とにかく人の意見をしっかり聞いて自分を作っていくよう伝えます。人の意見に対してスポンジが水を吸収するように聞いて、蓄える。その上で今の自分に必要ないなというものは絞っていけば良いスポンジになるし、もっと良い自分になれるんだと言いたいです。
・プロとアマの違いは何でしょうか?
何事にも全力で取り組み笑顔でいること。そして行動に意味を持つことです。その中で楽しさ、笑顔になることを見つけて、簡単なことでも真剣にやって意味を持たせること。それができるのがプロです。日常生活も楽しく意味を持たせながら積み重ねていく。
全力でやったら上手くいくし、失敗したとしても楽しく、ミスしたらミスしたで同じミスなく次に繋げられる楽しさが大事。なにより自分自身が亡くなった2人の分まで笑顔でいることを大事にしているからです。
2.差を埋めるために努力していることは?
練習のみ、試合のみ、その時間だけ頑張るのではなくて24時間を積み重ねることです。サッカー選手は24時間全て仕事です。練習の練習、食事の練習、睡眠の練習、全てが練習の時間です。通常の練習以外でもサッカー選手として成長できる時間をどう増やすかが大事です。
クラブの練習時間が90分だとしても、それ以外の時間を何にどうあてるのか。一日でもかなりの差が開きます。ストイックにそしてそのプロセスを楽しみながら積み重ねていっています。
以上、イベントの前半部をお届けしました。
仲村選手、ありがとうございました!!
次回、後編もお楽しみに!
テキスト/清水えまい
編集/よっつ
バナー/こぶさん
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お問い合わせ:minowa.et@gmail.com
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