もがきながら書ききった、初のブックライティング ~『戦略と情熱で仕事をつくる』発売記念 ライターインタビュー前編~ #情熱戦略
オールみの編で作成された、書籍『戦略と情熱で仕事をつくる』(著者・松永直樹)が7月24日、ついに発売を迎えました。
今回はブックライティングを担当した、ライターチームリーダー・橘田佐樹さんと運営メンバーの柴山由香さんにインタビューを行ない、同書籍のライティングにまつわるエピソードを伺いました。インタビュアーは、著者の松永さんと編集者の木村香代さん。その様子を2日に分けてお届けします。
「責任が重すぎる」戸惑いながらも執筆を開始したが…
柴山:この書籍のお話がきたのが去年の11月とか12月でしたっけ? で、佐樹ちゃんに持ちかけたのが12月。
橘田:そうですね。最初は責任が重すぎると思って戸惑いました。私にはできないんじゃないかと。
柴山:WebメディアのNewsPicksや幻冬舎plusでは書いた経験があったけど、Webと本では違った?
橘田:どういう手順でするのかまったく分からなかったので、めちゃくちゃ戸惑いました。ブックライターの本なども読んで参考にしたんですけど、難しかったです。
松永:どういうところが難しいんですか?
橘田:今年の1月に取材を4回やって書き起こす、までは順調だったんです。でも、書き始める時に、木村さんが作成してくださった目次を見て、だいたいの内容を理解できても、どうやって埋めていったらいいんだろうって。
松永:構成を作るってことですか?
橘田:構成がある程度決まっても字数が明らかに足りない、ということで悩みました。Web記事とかだと3000字、多くても4500字ぐらい。だから、今まで字数を削ることが多かったんです。でも、書籍は字数を増やさなければいけない。それがまったく初めての経験だったんです。
松永:なるほど。
橘田:分からなくて、手がとまっちゃいました。最初、「はじめに」の原稿を送った際に木村さんが褒めてくださったというのもあって、余計にできないことが悔しくて1人で落ち込んでました。それで2月末くらいに、木村さんと助っ人を呼べないかという話になって、由香さんにお話をしたんです。
覚悟して引き受けた人から、取り上げるようなことはしたくなかった
柴山:ライターチーム内では相談してたの?
橘田:いえ、ちゃんと話せてなかったです。
松永:抱え込んじゃってたんですね。その時、お二人はどういうお話をしたんですか?
柴山:「全然ダメなんです」みたいな、けっこう深刻な感じのメッセージが届いたような…。
さっき言ったように、「はじめに」の原稿を出した時にきむ姉(木村さん)がすごく評価してくれて、「佐樹ちゃんセンスあるよ」って言ってくれたから安心してたんです。
でも、第1章から書き始めてみたらつまずいてしまったようで。原稿を見せてもらったら、確かに文字数が足りなかった。
で、どうしようかと考えて。みの編の中でブックライティングしてる人がいないわけではなかったけど、いるわけでもないという状況で。
松永:というのは?
柴山:現役の第一線で活動しているフリーの編集者の方もいるんだけど、そういう人に代わってもらうのは違うよね、と思いました。
佐樹は、崖っぷちの状況でチャレンジする覚悟を決めたと思うから、この子から取り上げるべきではない。「責任が重すぎるけどやっていいのか...」という葛藤を乗り越えて決めたことだから、取り上げるのは嫌でした。
それで、「佐樹が書ききることが大事だよ」と伝えました。ただ、私は以前からボードゲームが好きで『7つの習慣』もやったことがあるので、サポートはできるんじゃないかと考えました。「佐樹が全部書きなよ。私はそれを直すよ」と提案したんです。
0から1ではなく、1から先を私がやって、それをきむ姉に直してもらう。まずは佐樹がちゃんと全章書ききっているっていうのが大事。代わりに「じゃあ私書くよ」って言っちゃう人が出てきたら、それでおしまいだから。
橘田:本当にありがとうございます。由香さんがいなかったらできてなかったです。他のライターさんに代わっててもおかしくなかったです。
柴山:私は私でライターチームの子に状況を聞いたりしていました。そしたら、やっぱりみんな同意見だったんですよね。佐樹から取り上げて「書けそうな人が書く」のは違う気がする、と。「やっぱり佐樹ちゃんが最後まで書ききることが大事だよね、みの編にとっても」っていう結論はみんな一緒でした。
松永:そこがオンラインサロンっぽいっていうかみの編っぽい。熱いですよね。箕輪さんって、すごく義理を大切にするじゃないですか。人情があるっていうか。
柴山:それはメンバーもそうかも。
松永:それはとても感じますね。
*後編はこちら!
『戦略と情熱で仕事をつくる』出版記念イベント!
著書『戦略と情熱で仕事をつくる』の出版を記念したイベントが、都内3会場で開催されることが決定しました! ボードゲームソムリエである松永さんがオススメするボードゲームを体験できるイベントもありますので、ぜひ一緒に楽しみましょう♩
8月5日(月)@BOOK LAB TOKYO
8月10日(土)@青山ブックセンター本店
8月22日(木)@代官山 蔦屋書店
(募集は近日開始します)
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取材:松永直樹
書き起こし:星野浩子、梅村徹、古奈正貴、五十嵐寛弥、原田秀治、山崎奈央子
編集:氷上太郎、奥村佳奈子
サムネイル撮影:池田実加
撮影:惣島 厚