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「カバン持ち」は多動力の萌芽

去年12月、箕輪さんが公募した「カバン持ち」。

当日集まったのは約15名。そのうち、合格者は3名。

彼らを選んだ基準について、箕輪さんはこう語っていました。

「1つの分野でトップになった奴は強い。綺麗事だけじゃない、本当に泥臭い部分を経験しているから、人間としての魅力、深みがある。オーラが違う。だからあいつらを選んだ」

一つの道で頭角を現すこと。そして、清濁併せのんだ経験。それが彼らの共通点だと言います。

また、「何か一つの道で頭角を現す」というのは“多動力”の本質でもあります。

そんなカバン持ちの3名に箕輪さんを知ったきっかけや応募動機、今後成し遂げたいことについて話を伺いました。

カバン持ち1人目“高校サッカーインターハイ優勝”

「市立船橋」と聞けば、サッカーファンならずとも耳にしたことがあるのではないでしょうか。全国高校総体で優勝8回、全国高校サッカー選手権では優勝5回を記録する、高校サッカー界屈指の名門校です。

山之内裕太さんは現在大学4年生。総体優勝時にサッカー部に所属していました。

箕輪さんを知ったきっかけは、箕輪編集室フットサル部の朝練に参加したこと。

「箕輪編集室が何かも知らなかったけど、メンバー以外も参加OKだったので思い切って行ってみました。もともとスポーツ業界で働きたくて、フットサルに行けばそういう繋がりが生まれるんじゃないかという気持ちもありました」

その場で箕輪編集室メンバーから箕輪さんの話を聞き、カバン持ちを募ることを知ったといいます。

「箕輪さんのことはよく知らなかったけど、このカバン持ちに受かれば人生変わるかも、という期待感はありました。純粋に好奇心ですね。何かよくわからないけど、懸けてみようって、早速DMしました」

そして迎えた面接。当日のことを「正直落ちたと思いました」と振り返ります。

「目に見えた実績がなかったんですよね。総体優勝は過去の実績だし、現在進行形で何かを成し遂げているとは胸を張って言えなくて。周りもとにかく凄い人が多くて、ヤバいなと。だから合格連絡が来たときはびっくりしましたよ」

山之内さん自身は「過去の実績」だと重きをおいていませんでしたが、その一つの道で頭角を現した経験こそが今回選ばれた理由でした。

今後、カバン持ちとしてどのようなことを目標にしているのかについては、このように話してくれました。

「今しかできないことってあると思っているので、日々の積み重ねを大事にしていきたいですね。カバン持ちを通じて、少しでも多く箕輪さんの価値観や行動面を吸収したい。

『カバン持ちといえば山之内だ』『スポーツ業界といえば山之内だ』と言われるようになって、箕輪さんの認知度を超えます!」

(続きます)

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取材・テキスト 篠原舞

写真 大竹大也

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