
#あたらしい読書 を模索する!有隣堂×幻冬舎×箕輪編集室コラボイベント始動!
本日4月18日(木)東京ミッドタウン日比谷にある「HIBIYA CENTRAL MARKET」さんにて、有隣堂×幻冬舎×箕輪編集室のコラボによるイベント「あたらしい読書」が開催されました。
老舗書店である有隣堂が、東京ミッドタウン日比谷の3階にオープンした「HIBIYA CENTRAL MARKET」。隔てる大きな壁の無い開放的なスペースに一歩足を踏み入れれば、どこか懐かしさを覚えるような空間が広がります。飲食・ファッション・そして本。「小さな街のような複合型店舗」というコンセプト通り、それぞれのセクションが“編集”された新しい本屋の形です。
限定30名の参加枠は、告知後半日と絶たずにSOLD OUT。キャンセル待ちの方も多くいらっしゃった本イベントの即日レポートをお送りします!
朝ならではの緩やかな空気でイベントはスタート!
イベントスタート時刻の8:45、お水を片手に登場した箕輪さん。
箕輪:えーっと、お気付きの方がいらっしゃるかもしれませんが、家入さん、まだいらっしゃっていません(笑)。明日よろしくって昨日間違えてすき焼き屋のURLを送っちゃったからかな…。もしかしたら、今日いらっしゃらないかもしれないですが、家入さんのことは責めないでください(笑)
一言目から笑いが起こる会場。限定30名という少人数ならではの暖かい雰囲気でイベントはスタートしました。
箕輪:有隣堂さんから幻冬舎経由で今回のお話をいただいたんですけど、ここ昼からハイボールが飲めるし、混みすぎていなくて落ち着いて仕事もできるって雰囲気がとてもよくて。せっかくなので、月1回箕輪編集室でイベントを企画して、本に関するイベントを続けていけたらなと思っています。
読書体験から生まれた箕輪本の特徴
イベントは、箕輪さん自身の読書体験についての話から始まりました。
箕輪:浅くて申し訳ないんですけど…僕が好きな作家さんは、村上龍さんです。『5分後の世界』は、学生時代にサッカー部の練習試合のハーフタイムの時にまで読むくらい夢中になった本。沢木 耕太郎さんの『深夜特急』を読んでアドベンチャーっぽい旅をしたい! と、高校3年イタリアとスペインにひとり旅に行ったし、僕にとっての読書はその一冊によって行動が変わるというものなんです。
ひとり旅の最中、ミラノ空港でパスポートを無くした箕輪少年は焦りよりもワクワクが勝ったのだそう。それまでの毎日、学校に通いサッカーをしてといういわゆる普通の毎日を送っていた彼にとって、『深夜特急』のような先が見えない世界に入り込んだようだと感じたそうです。
「読書を読書として日常的に楽しむのではなく、没入してしまうこと」
人生の行動を直接的に変えるような読書体験をしてきた経験が、今箕輪さんが作る本に繋がっているのだと話します。
箕輪:僕は、いわゆる本が好きっていうタイプではないんです。だからこそ、人の行動を変えられないなら本って意味なくない?と思ってしまう。僕は作った本で、読んだ人の何かを直接変えたいんです。箕輪の本はエナジードリンクみたいだと言われることが多いけど、なんならエナジードリンクを作りたいくらいですよ(笑)
出版部数を増やすことや、有名な賞をとることは目的ではない。1冊の本に没入し、行動を起こした日のあのワクワクを作るために、本を作っているのだと話します。
箕輪本や箕輪編集室は読書後の体験が続く場所
箕輪:SNS以前のビジネス本は、虚しかっただろうなと思うんですよね。
かつては何万部・何十万部と売れたとしてもその反応を知る術がなく、あまり実感がなかったのではないかと話します。箕輪さんが編集する本は、SNSを中心に読者と著者がコミュニケーションを取れることが特徴です。本を共通のチケットに、読書後にもコミュニケーションが生まれるところまでを設定しているのです。
箕輪:『THE TEAM』という本もそうだけど、一定数買ってくださった方が参加できる講演会があるんです。この買ってくれた方に話をしに行くところまでがセット。そこまでしないと本を出す意味がない。本質は部数を稼ぎたいではなく、理解の深さを求めたいんです。
本を出して10万部売れた! という実績は、あまり意味がない。実際に顔を見て「こういう風にこの本を作ったんです」と少しでも直接伝えた方が、深く理解してくれるファンができる。そしてそのファンが新しい人に伝えてくれたり、ファン同士が集まるコミュニティが出来ていくことによって、一冊の本はどんどんその先の体験を生むことになるのです。
本は、そこに書かれている考え方が好き・価値観が好きという人が集まる目印。箕輪編集室も、そのようなコミュニティの一つです。
9:04 家入さんへのLINEは既読にならず。
箕輪:うん。もう今日は家入さんは諦めてくださいね(笑)。
このイベントから、また新しいコミュニティを作ろう!
9:25
箕輪:今日ここに来てくれた皆さん、初回で対談相手が来ないというこのイベントに参加したみなさんは、もうスタッフの一員ですよ(笑)。せっかくなので、ここから毎月この場所でやるイベントに何をやるか一緒に考えましょう!
箕輪さんの話を一方的に聞くだけではなく、お互いに横のつながりを作って欲しい。そのような思いから参加者同士で、今後のあたらしい読書のイベント内容を考えるディスカッションが行われました。
各テーブルを箕輪さんが周り、交流をしながら生まれた企画はtwitter上の #あたらしい読書 にて見ることができますので、ぜひご覧ください!
読書を、一方方向のインプットである『読む』から双方向の『体験』へ。
その新しい形を模索する「あたらしい読書」。今後も月1回 HIBIYA CENTRAL MARKETにてイベントを開催予定です。次回はどのような企画になるのか、情報解禁をお楽しみに!
編集:柴田 佐世子 , 柴田 直桜
写真:浅見 裕
バナーデザイン:小島 壮基
<本イベントの動画は箕輪編集室内にていつでも見ることができます。>