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箕輪厚介より死ぬかす精神をもつ男!前田デザイン室1周年記念イベントレポート #前デ箕輪

今から約1年前、2018年3月1日。
箕輪編集室所属のメンバーが、自身のオンラインサロンを設立しました。

その名は「前田デザイン室」。

サロンオーナーの前田高志さんは、大手ゲーム会社でキャリアを積んだデザイナーです。新しいことに「躊躇しないキャンペーン」を掲げ、扉を叩いた箕輪編集室。

将来『前田高志』という本が出版されるなら、間違いなく「箕輪編集室での1年」は大見出しだ。
ー引用:箕輪編集室での1年。

そう断言するほど、前田さんは箕輪厚介という人物に出会い、めまぐるしい1年を過ごしたのだそう。

箕輪編集室のあるメンバーはこう話します。

「前田さんは、義理堅い人」だと。

箕輪編集室でデザインチームを立ち上げ、リーダー自ら誰よりも手を動かした人。前田デザイン室を設立以降も変わらず、箕輪さんからのオファーには誰よりも早く反応する。その理由は、「恩返し」でした。ラフを提出すれば瞬時に箕輪さんにシェアされ、その投稿で採用を知る。そのスピード感は、心地よかったのだそうです。


箕輪さんは、こう話します。

「前田さんのデザインがなければ、箕輪編集室はここまで大きくなっていない」のだと。


前田デザイン室の1周年。
サロン設立時から1周年のゲストには絶対に箕輪さんを招きたいとの意向があり、半年以上も前から企画されていた本イベント。

先ほど終了した本イベントの速報をお送りいたします。

(「箕輪さんと前田さんは、相思相愛」。そう語られる2人の関係性がまるで結婚式かのようなバナーです)


極秘ミッション!箕輪★狂介ライブツアーグッズを提案しようプロジェクト

前田さんのゆったりとした語り口で始まった「前田デザイン室1周年記念イベント」。箕輪編集室のイベントとは少し色合いの違う雰囲気で進行します。

実は、箕輪さんプロデュースの箕輪★狂介のデビューと同時に、前田デザイン室では1つの極秘プロジェクトが始動していたのだそう!

箕輪狂介のプロデュースをクリエイティブ面から徹底的にサポートしよう! と、前田デザイン室の総力を結集した作品の数々が提案されます。

<ツアータイトルのコピー提案>

箕輪★狂介のバラエティに飛んだツアータイトルが次々と映し出されます。お酒に関するものや、プロフィールにちなんだ少々ざわつきが生まれるものまで。

<ライブグッズ提案>

デザイナーが多く所属する前田デザイン室ならではの、デザイン性の高いツアーグッズが紹介されます。どの提案書も、そのままライブパンフレットになりそうなほどの本格的なものばかり…!

実力をもったデザイナーたちが、「全力で遊ぶ」。一つ、またひとつと案が出るたびに会場には笑い声が起こります。

司会:前田デザイン室、こういうノリ好きなので…
箕輪:俺下ネタ嫌いなんだよね(笑)

そんなジョークを交わしながら盛り上がる会場。中でも箕輪さんが選んだのは、スプートニク・ショック!のトカレフ・医学部生でありデザイナーでもある江左 尚哉さんによるTシャツ、そしてタトゥシール。

そして最後には、前田さん自らのデザイン案も映し出されます。

沢山の提案を受け、非常に喜んでいた箕輪さん。なんと正式にツアーグッズのオファーが決まりました! これから制作される箕輪★狂介のツアーグッズに、ぜひご期待ください!

「量をこなせ!」その発言の裏にある本質とは

編集者とデザイナーという異なる肩書きを持つお2人。ゆったりと話す優しい口調の中には、メンバーに向け変わらず伝え続けるメッセージがありました。

Q.量をこなしても結果が出ないならどうすればいいと思いますか?

【箕輪厚介さんにクリエイターが酒を飲みながら聞きたいこと】と題され、前田デザイン室メンバーから寄せられた18個の質問。

その中の1つの質問に、箕輪さんはこう答えました。

箕輪:編集者になりたてで、1年に2冊という期間で本を作っていた頃からクオリティの高いものは出していたと思うんだよね。ただNews Picks Bookを立ち上げて毎月1冊を作り上げるようになった時にね、異常にキャズムを超える時があったの。言い方悪いけど、凡人には見えない、突き抜けた人だけが見える感覚がわかったんだよね。

箕輪さんの認知が上がるほどに、「量をこなせ!」という言葉が広く知られるようになりました。

確かに、量やスピードを「異常なほどに無理」をしないと、世に多くいる優秀な人々の中から突出することはできません。しかし、言葉の表面をなぞり「量」をこなせばいいという話でもありません。

『たった一人の熱狂』制作時に、文字詰めにまで異常にこだわり続けた過去の自分。

しかし量をこなすということは、このように職人的な仕事にこだわりつづけるわけにはいきません。広い視野を持ち、プロデューサー的な立ち位置で本を作るように変わっていきます。

どちらも尊いものだと話しながらも、今の仕事の仕方が好きでもある、と箕輪さんは話します。

職人とプロデューサー、その両方を経験したからこそ、クオリティを保ちながら量をこなすことができる。それは前田さんが箕輪編集室で、リーダーでありながらも誰よりもデザインを行ってきた活動と通じることがあります。

装丁デザインだけでの“いい本”はありえない

前田さんがデザイナーとして一つの夢に掲げていた「本の装丁デザイン」。それに伴い、このような質問がありました。

Q . 「良い装丁とはどのようなものだと思いますか?」

この質問の答えには、「本質を捉える」ことの大切さが含まれています。書籍を作る時に「この装丁だと良い」という画一的なものは存在しないと箕輪さんは話します。

全てがバランスであり、書籍の内容・伝えたい本質を捉えられているものが良いデザイン。

素晴らしい編集者、素晴らしいデザイナーがいるから素晴らしい書籍が出来るわけではないのです。関する全ての人がベストを尽くすことで、みんなが「これだよね」と言えるものができる。

箕輪:装丁デザインの話し合いで、デザイナーじゃない人からも案をどんどん出してきちゃうことがあるけど、おれはデザイナーが出したものに「それでいこう」って決める。人任せではなく「ベストチームがベストプロダクトをつくる」ことを前提にして臨んでるからこそ言いきれる。だから信じきる。

「デザインのことはわからない」と話す箕輪さんにとって、前田さんというデザイナーの存在は大きかったそう。

「こちらの意図を汲んで、阿吽の呼吸で通じるものがあるデザイナーとは、いくら値段が高くても仕事を一緒にしたい」そう思わせてくれたのも、前田さんとの出会いがあったからこそでした。

前田さんが箕輪編集室で行ってきたこと。それは箕輪厚介、箕輪編集室のブランディングを、デザインの力を使って築き上げてきたことに他なりません。

誰よりも手を動かし、誰よりも箕輪さんの言葉をその体に染み込ませてきた前田さんだからこそ、いま絶対的な信頼を得ているのです。

イベントの最後には、前田デザイン室恒例の「三日月」に乗せた前田さんによる手紙の朗読がありました。

突然、今回で最後だと発表された朗読。実は今日の日に箕輪さんへの手紙を読むために1年間続けてきたのだそうです。

その手紙に対して、なんと箕輪さんからのお返事が。暖かく、まっすぐな、感謝の言葉でした。

その内容については、前田デザイン室の公式noteにて全文公開されていますので、ぜひお読みください。

「箕輪さん、好きです」
「前田さん、ありがとう」

箕輪編集室での活動を経て、前田デザイン室開設という、チャレンジを成し遂げました。

そして、前田さんはこれからまた新しいチャレンジに挑みます。

それは、「漫画家」になるということ。

これまでのキャリアを一度隣に置き、また1から始める前田さんを「おっとりして見えて、やりたいことにはなりふり構わないところが魅力」と話しながら、最後に箕輪さんからエールが贈られました。

箕輪:苦しみさえも楽しみながら進んでほしい。「漫画家だからこういうことしちゃいけないかな」とか考えすぎず。広く、成功することを願っています。

箕輪厚介が、自身よりも『死ぬこと以外かすり傷』だと語る、前田高志というデザイナー。


箕輪さんが狂気と認めた前田さんの挑戦は、2人の絆を深め続ける。



<前田デザイン室のイベントレポートはこちら>

<前田さんの新たな挑戦はこちら>



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テキスト:柴田佐世子 / 柳田一記

写真:藤沢俊秀








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