見出し画像

AI・BI時代に築くべき人間関係

2月24・25日に行われた箕輪編集室の山梨合宿。初日、オリエンテーションとして箕輪さんが語った「編集者論」を一部お届けします!

***

仕事相手とは、刺し違える覚悟を持って対峙する

箕輪:編集者っていうのは、結局人間関係。いかにこの人と添い遂げたいと思われるかどうか、その一点。これってでも編集者に限らず、AI(人工知能)・BI(ベーシック・インカム)時代には必要。知的労働から感情労働へと転換する時代には、「この人地獄みたいに最悪だけど、好き!」と思われるかが重要になってくる。

例えば俺は30代の起業家は全員押さえている。前田裕二、落合陽一、佐藤航陽…。で、20代のイケてる起業家は誰かといったら、クラシルの堀江裕介さん。

出版社の人たちは彼に注目していて、全員が「本を書いて欲しい」って口説きに行っている。でも、俺は「財布を無くした!」って言ったら堀江くんが「箕輪さん、財布大丈夫ですか?」って心配してくれる関係。もう「本書いていただけますか?」っていう関係性じゃない。この余白デザインが大事。

佐藤さんが良いことを言っていて。「タイムバンクはシミュレーションゲーム。自分がこの人を育てる、この人の時間を買うことによってフェーズが上がっていくというものに自分を投影したい」と。俺のタイムバンクが好調なのは、応援したくなる余白があるからだと思う。

あとは、喧嘩ができないと駄目。こいつ雑魚じゃないと思わせられるかどうかというのは大事。著者と編集者はあくまで対等、フラットな関係で、それができないと編集者は単なる作業員になっちゃうから。

「箕輪さんしかいない」ってなれるかどうか。でもこれは、お互いに最大限のリスペクトがあるからこそ。俺もお前も同じくらい頑張っている、だからコンテンツを出すときに融合しよう、と。そういう関わり合いをもてるかどうか。

要は編集者って色々なノウハウがあると思うけど、一個大気圏を突破するかどうかは、本当に狂えるかどうか。喧嘩できるかどうか

俺がなんでこんなにいきなりブレイクしたかというと、喧嘩できる人だから。刺し違える覚悟を持ってるかどうか、というところだと思う


実績無しに、対等な人間関係は築けない

対等な立場になるには結果を残さなければならない。俺がなんで対等の立場になれたかというと、「俺、あなたがいなくても良いですから。別に」と言える実績と実力があるから。俺が言っていることって毎回誤解されるけど、ノウハウじゃないから。死ぬほど頑張っているから。

俺は出している本が人の10倍売れるし、量もやってるから、著者は俺に出して欲しいわけ。相手もメリット感じているし、俺もメリット感じてるからWin-Winの関係なの。だからこじれても戦える。

けど、対等な立場、っていうのを勘違いして、著者に「僕の本出してくださいよ」って言われたとき「なんすか」っていきなり言ったら空気読めない奴だから。実力がないと駄目。

俺は双葉社で広告営業をしてたときは誰よりも売っていたし、その一方で与沢翼の雑誌(ネオヒルズジャパン)編集をやって3万部完売して。お前凄いな、ってことで編集部に異動になって見城さんとホリエモンの本を作って3万部、7万部売って。こいつやべぇなってなって幻冬舎に行って、NewsPicks Book立ち上げて。

で、今こんな感じだから1回も才能がなかった瞬間がない(笑)。っていうのはある種嘘で、俺は誰よりも細かいことやってきたと思うよ。

ネオヒルズジャパンの頃は誰も相手にしてくれないわけですよ。レスリー・キーを必死で口説いて撮影してもらうことになったのに、前日になって「会いたくない」って言われて。死ぬほど交渉して、冷や汗かいて、どうにか捻じ曲げて撮ってもらったとか。雑誌が発売した後、ホリエモンのファン層を取りたいと思ってホリエモンのメルマガのQ&Aコーナーにコメントしたり。

誰よりも細かく、緻密にやり続けていたことは確か。でもそれが努力っていうと努力な気はしなくて。もうゲームみたいなもの。ホリエモンにワンチャンあるんじゃないか? ってQ&Aコーナーを使ったり。

だからやっていることは今と変わらない。YouTuberになれるんじゃない? って動画を撮ったりするとか(笑)。俺は才能がないから頑張らねば、というよりはゲームみたいに楽しんでやっているね。

***

おまけ。

飲みながらも良いことを語る箕輪さんと、飲みながらも真面目に聞いてる編集室メンバー。

***

テキスト・編集 / 篠原舞

写真 / 大竹大也 池田 実加

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?