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徹底さを追求すると人の記憶に残る

こちらは、7月14日に開催された「箕輪ユニバース」の第一部「ベストセラーの生み出し方」の書き起こし記事です。

箕輪編集室メンバーでもあり、musubu-結-代表の寺嶋美穂さんがモデレーターを務めて、トークは進んでいきます。

*前回の記事はこちら

インタビューへ臨む時に心がけていること

寺嶋:本を作る時に著書へインタビューを行うことがあると思うんですが、どのような準備をしていますか?

箕輪:目次を作ることが大事。ガチガチに決めて、目次通りにインタビューしたら完成度高いなって思えるものを作る。でも、インタビューの現場では、できるだけ脱線するというかそこにはない本質に気づけるかが大事。

『多動力』も目次を作ってホリエモンにインタビューした。目次を作ってる時は、「多動力」とはマルチタスキングスキルのようなことだと思ってたの。実際、ホリエモンを見ててもずっといろんなことをやりながら生きてるから。

そういう仕事術みたいなことを聞けると思ってインタビューに行ったんだけど、「多動力とはやらないことを決めること」だと気づいた。ホリエモンは「謎に5秒待たされるだけでもムカつく」とか「この時間って何?」ってすごい言う。

でも、いつも飲みに行ったらすごいくだらない話をして長い時間過ごすの。それを言ったら「違ぇんだよ。体感時間なんだよ。楽しければ何十時間あってもいいけど、意味ない時間は1秒でも嫌」って。

あの人が秒単位で動いているのは、つまらないことに1秒も時間を割きたくないから。「多動力」とは何かと意識して彼を取材したら、気づいたのはまさにそこなんだよね。彼の行動基準は全て楽しいか、つまらないか。たとえ1秒でも無意味だったらウザい。楽しければ何十時間でもいい。

それに気づいて、『多動力』は効率化の本じゃないって思った。ホリエモンが楽しいことだけに集中できるのは、楽しくないことは全部やらないと決めて、アウトソーシングしてるから。

無意味なことを切りまくって、本当にワクワクすることだけをやる。それがBBQでも何でもいいんだけど、そこだけに一点集中させろっていうのが多動力なの。

あと、僕がインタビューで心がけているのは、あくまでも友達としゃべるような感じ。インタビューがあまりにも画一的になりすぎると、予定調和な本になるから。

でも、新人のころはインタビューするのに緊張してた。徹底的に準備して、その人のあらゆる本やインタビュー、TV番組を見る。世に出ている情報は全部持って、項目を完璧に作っておく。で、ガチガチでもそれを聞くっていうのはスタートラインで最低限やるべきこと。

これができていれば、どんなに下手でもキレられることや最低だって言われることはないと思う。でも、超いろいろ知っててもガチガチだと過去に出た内容以外は引き出せない。だから、僕はインタビュー直前に完璧に作った質問を忘れて、友達と話すようにしゃべる。ある種ガードを外してあげるのが大事。

そうすると他で言ってないことを話してくれる。最初はガチガチ完璧に準備してやる。その次は、完璧に準備した内容からあえて話を外してみるとか。だから、カラクリなんてない。真っ当なことをやるだけなんだよ。

空気を読みつつ、過剰に暴れる

寺嶋:その相手に好かれるには、どんなことを意識するといいんでしょうか?

箕輪:最初は徹底的ですげぇ奴だなって思われることだよ。僕がサイバーエージェントの藤田さんに取材した時は、3時間くらい前から待機して。もう藤田さんの言ってることとかを頭のなかで繰り返し記憶して、全部知ってるくらいの状態でインタビューした。

で、サイバーエージェント社を出た瞬間にお礼の手紙を書いて、近くのポストに入れた。それくらい一滴の水もこぼさないほどの徹底性でやってた。そんな人間はなかなかいないから、勝手に話題にはなるよね。箕輪って知ってる? みたいな。

でも、それって大したことじゃないんだよ。藤田さんにインタビューできるのなんて幸せなことじゃん。準備もお礼の手紙も義務感はなくて、ハイボールを飲みながら書いてた。

そのレベルですらやる人はほぼ1人もいないけど、よく熱意だけが空回りしている人はいる。普通の感覚だったらやらないことを理解して身をわきまえて、その中で最大限頑張ることができればいい。人って空気を読み過ぎて動かない奴と、空気を読めない奴っていう大体どっちかだからね。その加減ができたら本当噂になると思うよ。

それこそ箕輪編集室において今活躍してる人も、踏み込むところとマジで踏み込んじゃいけないところが分かってて、その中で最大限暴れてる。箕輪大陸チームとかちょっとパンクな感じで不良っぽいけど、マジで空気が読めるんだよね。稲場くんほりぴータカオミ大竹くんも。デザイナーの前田さんも超過剰なのに、超空気が読める。

寺嶋:それはどこで学べばいいんでしょうか?

箕輪:学ばなくても人付き合いで分かると思うよ。大学生だって分かってる奴はいる。それは駄目でしょっていう行動をする人は、ある種どんなに情熱があっても距離を置かれるからね。多分、大きい仕事はこない。

大事なのは、常識的な範囲の中で過剰な熱量を持ってできること。あとは徹底的にやるべきことをやること。近道は本当にないから。でも、たまに近道を使わなすぎる人もいる。本当にいい塩梅の人がいない。いい速さで、空気も読めて、いい過剰さを持つ人がいないんだよ。

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テキスト 大原瞬

編集 橘田佐樹

写真・主催 musubu-結-

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『多動力』を始めとするヒット作を多く手がける、幻冬舎 箕輪厚介が運営するサロンの公式note。箕輪編集室→https://camp-fire.jp/projects/view/34264 箕輪厚介の会社→https://naminoueshoten.com/
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