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「圧倒的責任感」なしでは永遠に幸せにはなれない

5月18日大分県別府にて「時代の先見力2.0 箕輪厚介講演会」と題した講演会が開催されました。

*前回の記事はこちら

すべて自己責任の意識を持てるか

質問者:今『多動力』や『人生の勝算』などムーブメントが起こっていると思うんですけど、ムーブメントを起こす秘訣はなんでしょうか。

箕輪:深さだね。10万部売れても他が出す10万部と、僕が出す10万部は圧倒的に違って刺さっている。それは深さを狙っているから。単純に買って忘れる本じゃなくて、これで人生変わりましたっていう人が何人生まれるか。その連なりがムーブメントになるからね。そこは考えているかな。

それって外してもいいから思いっきりフルスイングするってことなのかもしれない。売れなくてもいいけど、俺はこれを読みたいってことの繰り返し。人ってフルスイングしたものに引き寄せられるからね。

売れる売れないっていうのは戦略論だから、まずは自分がどうしても欲しいもの、読みたいものを作るって感じかな。俺は本を全然読まないけど、これ本屋さんに並んでたら買うっていう意識で作ってる。あくまでもユーザー目線で、広告代理店のマーケティング目線ではやらないね。

質問者:私が今やっている仕事は本当にやりたい仕事ではなくて。今後やりたい仕事をやらせてもらえるということで入ったはずが、トップに井の中の蛙な人が多く気に食わなくて...

箕輪:やめたらいいよ。自分がいる組織のことをそれだけ言うのに、いるっていうのはダメだと思う。変えるのか辞めるのか。文句を言うってことは選択肢としてない。不満を思うことはあっても文句を言ってる時点で違う気がする。

質問者:やめたら?と言われます。声かけてくれる会社もあるけど違うなって思って。

箕輪:じゃあ自分で作るしかないよ。要は、それって依存心なんですよ。人がどうにかしてくれるっていう発想では永遠に幸せにならないよ。

質問者:自分でやるために資格など持って会社に入ったのに、上の方向性が変わってきて。

箕輪:そんなの変わるでしょ、世の中。ハンドルを誰が握っているかの話じゃん。ハンドルは自分で握らなきゃ。幻冬舎がいきなり方針変わってビジネス書一切出すなってなっても、俺は文句言わないよ。

会社辞めるかビジネス書飽きたから小説でも出すかって思う。それは俺がハンドル握ってるから。「おかしいよ!俺こんなにビジネス書出すの上手いのにおかしいよ」って言い出したら、それって依存してるだけなの。その時点で永遠に幸せになれないよ。

だって自分の幸せの決定権は他者が握っているってことじゃん。そのときたまたま超いい待遇でも、それは他者が与えているだけで自分が本質で掴み取ったものじゃないじゃん。

質問者:待遇自体はそこまで良くないんだけど、どういうふうに言えば上を落とすことができるかって。

箕輪:それは圧倒的な利益と人柄じゃない? 人柄が良くて愛されて、会社にものすごい利益を落としていたら、それがどんなに会社の方針と違っても、むしろ会社の方針はこっちに従ってくると思う。

俺だってあらゆることがあったよ。会議で「お前はそんなこと言う立場じゃない」とか、歓迎会でなんか生意気だみたいな文脈ですげぇ怒鳴られたり。まあその人は酔ってただけなんだけど。そんなのがいくらでもあった。それを組織がダメだって言っても永遠に変わんないよね。組織なんてそういうもんだもん。

自分がハンドルを持ってここで何をやるかだけだよね。嫌だったら辞めろよって話。会社なんてだいたい鬱屈とした人たちの集まりだから、そんなの気にしないで自分がやりたいことやって利益もたらして。

生意気だったら人はついてこない。媚び売る必要はないけど、2人で話したときに意外とこいつ良い奴なんだなって思われれば、今はみんな掌返しもいいとこだよ。「箕輪くん箕輪くん」みたいな。

でも、それは俺がやったことで「幻冬舎ってオープンで良いですね」とか「箕輪さんが活躍してるのって幻冬舎のおかげですね」とか。当然見城さんのおかげなんだけど、俺の入社する前幻冬舎に俺みたいな奴はいなかった。幻冬舎ほど厳しいとこはないと言われてて、俺入った時こんな殺伐とした職場あるのかってぐらいで。それは俺が変えたの。

それは俺がハンドルを握っているからで、組織のトップがおかしいとか言ってたら永遠に無理だよ。要は、誰かのせいにしてる限り誰かの判断でしか自分の幸せは決まらないからだめだよ。すべて自分の責任って考えないと。その組織に行こうと決めたのは自分なんだから、辞めるのも自分、変えるのも自分。変わるかなとか思ってるのは人に委ねてるから運任せじゃん。

どんな理不尽があっても全部自分の責任にしないと。前田裕二が言っててすごいと思ったのは、大震災が起きてプロジェクトのリリースが遅くなっても、その天変地異さえ自分の責任だって思うようにしてる。あらゆる理不尽はすべて自分の責任って思い込むところからしか人生は拓けないと思います。

自分の幸せのスタイルを知る

質問者:箕輪さんにとっての幸せってどういうものですか。

箕輪:昨日メタップス佐藤航陽と落合陽一とかと飲んでたんだけど、ああいう集まりは楽しいね。それぞれが依存しあってなくて自分がやるべきことをすごいやってる。みんな目指す目的は違うんだけど、その熱量が同じで大雑把にこういう世の中にしたいって分かってる人たち。俺がNewsPicksへの熱量が続いているのは、そういう若い人たちと一緒に世の中を作りたくて。

俺はメディア担当って感じなの。メタップス佐藤はもう1個地球作るみたいなよくわからない感じ。前田裕二はスター、石原さんと結婚するから(笑)。落合陽一は自動運転とかのテクノロジーで日本をもう一回良くしてくれる。要は、バンドみたいに役割は違うんだけど同じような熱量で走ってる感覚が楽しい。

質問者:ワークライフバランスというより仕事に重きを置いてる感じですか。

箕輪:その都度一番楽しいことをやってるだけだから、ワークかライフかとか考えたことないよ。今話してるのも、遊びなのか仕事なのかわからないもん。そこは意識すらしたことないね。

全部遊びだと思ったら遊びだし、仕事だと思ったら仕事だもん。それが一番ストレスがかからない状態じゃないかな。9時17時で仕事して遊びに行くことも全然あり。自分の合ってるスタイルでいいと思う。俺は全部が遊びだし、全部が仕事っていうのが合ってるから意識したことない。

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テキスト 原汐里

編集 橘田佐樹

バナーデザイン 山口ともみ

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