【日刊みの編NEWS】歴史を丁寧に伝えること
おはようございます。箕輪編集室運営担当の三浦 俊平です。
5月13日(木)の日刊みの編NEWSをお伝えします。
前回の担当日に「『みの編NEWS』のあり方について考える」と題したコラムを書きました。
このコラムに対して、日刊発刊当時にいっしょに運営チームで活動していた浜田綾さんがツイートをしてくださいました。それを見てふと思ったことがあるので、今日はそのことについて書きたいと思います。
古参としてのわたし
わたしは箕輪編集室が立ち上がったばかりの時期に入会したので、いわゆる「古参」の部類に入ります。(「古参」という単語は、自称するにも、他人に言われるにも、あまりいい印象を抱きませんが、他にいい表現が見つからないので使わせていただきます)
この記事を書くにあたって、会員名簿をチェックしたら、みの編メンバーとして残っている中で1番古いのが柴山由香さん、次が小川友希栄さん、次が浜田綾さん、ひとりを間にはさんで5番目がわたし(三浦)でした。
みんな運営チーム経験者ですね。
ちなみに、範囲をさらに広げて、既存会員を古い順に10人並べるとうち7人が運営チーム経験者でした。(柴山、小川、浜田、三浦、池田、浅見、村田の7人)
・長く続けてるから運営担当になる
・最初期にそういうのに飛びつく人たちだから運営担当になる
・運営担当になったから辞めずに続いている
など、理由はいろいろありそうですが、こういった偏りがあるのをみると、なにかしらの法則性があるんだろうなーと思います。
と、いきなり話が脱線しました。すいません。
今日書きたいのはそういうことではなくて、「長くいるからこそできることもあるよね」というお話です。
「古参」だからできること
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私はカリスマ性がないし、ぐいぐい引っ張るのも好きではありません。運営チームの中では(というか「みの編の中でも」かな)かなりおとなしいタイプです。
とはいえ、運営チームを立ち上げたばかりの頃(2018年~19年にかけて)は人手が足りなかったこともあり、いろいろなお役目をやらせていただきました。
そんな中、2019年~20年にかけて、みの編がコミュニティとして急成長する時期を迎えました。
その時期にいろいろな能力を持つバラエティに富んだメンバーが参加してくださったこともあり、「運営担当があれもこれもやる」というケースは徐々に減っていきました。
そのため、現状ではこの日刊を書くことくらいしか運営チームのタスクをやっていません。
※コミュニティの入退会管理作業はもはや日常(入浴とか歯磨きとかと同レベル)となっているので、あまり「タスク」とはとらえていません。
曲がりなりにも「運営担当」という役割をいただいているので、「コミュニティに貢献しなくては!」という気持ちはあるんです。
とはいえ、いまさら「プロジェクトを引っ張ったり、チームリーダーをやったりするのもなぁ」というのもあって、そういうのは若い人たちにお任せしています。
そんななか、私が「運営担当」としての役割で唯一「ちゃんとやっているぞ!」と胸を張っていえるのが日刊のコラムを書くことなんです。
特に、「古参」である自分にしかできないであろう、コミュニティ活動における「歴史(経緯)」や「文脈」といったカルチャー面について取り扱うことを意識して書くように心がけています。
歴史を伝えることの重要性
ちょっと例を出しますね。
先日書いた、「日刊みの編NEWSが始まった経緯」
最近チームリーダーになったみなさんや、メンバーのみなさんの中には「これを読んで日刊を発行している経緯を初めて知った!」という方もいらっしゃるかと思います。
私が日刊コラムを通じてやろうとしているのは、「歴史」「経緯」といったものに裏打ちされた「部脈(コンテキスト)」や「文化(カルチャー)」を伝えることです。
たとえば、これを読んでいるあなたが日刊コラムを担当することになったとしましょう。
「なぜ毎日発行してるの?」とか「何のためにやってるの?」といったWhyを知る機会がなく、「以前から続いているから」「当番が回ってきたから」というかたちでバトンを渡されると、単なる「振られたタスク」のひとつになってしまいます。
仕事でもなんでもそうですが、わたしは誰かに何かをお願いする際、「経緯」「理由」「意義」といったWhy(なぜやるのか)を伝えることをとても重視しています。
それを把握しているかどうかで、取り組みに対する意気込みが変わってきますし、出来上がるものに対する方向性のぶれも出にくくなります。
仕事のように、上から命令して何かをやらせることができる(それがよいとは思いませんが)性質のものとは違い、コミュニティの活動は「強制ができない自主的な取り組みの集合体」です。
Whyに共感していただき、そこから先は自分自身のモチベーションを原動力として、自主的に動いてもらえるようにしなくてはいけません。
みなさん本業を抱える中で、余暇の時間を使って活動するわけですから、仕事のOJT(On-the-Job-Traning)のように付きっ切りで教えることはなかなかできません。
そうなると必然的に、各タスクにおける判断を個人の裁量にお任せするケースがでてくるわけです。
自主的、かつ意図から外れないように動いていただくためには、丁寧に経緯の説明を行ない、「なぜやるのか」の本質(軸)を理解してもらう必要があります。
単にやり方だけを伝えた場合、手順にない突発事項が起きるとそこで作業が止まってしまいます。「なぜやるのか」の軸さえしっかりしていれば、何か突発的なことが起きたとしても「どう対処すべきか」を各人で判断して行動できるようになります。
「カルチャー」を手渡しで伝える
前述したとおり、コミュニティの活動においては、マニュアルとして明文化したものを用意して伝えるのではなく、個々の細かいやり取りを積み重ねて「カルチャー」を肌で感じ、理解してもらうプロセスこそが大事になってきます。
日刊のコラムを通じて、その「カルチャーの浸透」を進めるのが、わたしの運営担当としてのミッションであり、一番力を入れている部分なんです。
運営チームにはバラエティに富んだメンバーがたくさんいます。
ぐいぐい引っ張るのが得意な人はみの編内にたくさんいるので、あえてこういうポジショニングをすることで、わたしは自分の居場所をうまく見つけられたといえるのかもしれません笑
来月以降、みの編NEWSの更新頻度を落とすことで、どのような変化が生まれるのか。まだわたしにもよく見えていません。
ただ、その取り組みを通じて「みの編のカルチャーを伝える人」が増えていってくれたらうれしいなと思っています。
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テキスト / 三浦 俊平
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