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腹をくくる、覚悟を決める、前を向く 北野唯我著『転職の思考法』 #熱狂書評

先日台風により延期となった北野唯我さんとの就活・転職相談会は、11月6日に開催が決定しました。

このイベントの必読書とも言える北野さんの著書『転職の思考法』が発売2ヶ月にして、ついに10万部を突破!

10万部突破を記念して、『転職の思考法』の熱狂書評を箕輪編集室メンバー荒木利彦さんが書いてくださいました。転職の実体験を交えて、転職思考を身につけることで得られるものについて語られています。

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腹をくくる、覚悟を決める、前を向く

<転職の思考法あらすじ>
本書はストーリー調で転職思考を身につけていく構成になっています。30歳になり、何かを成し遂げたわけでもない自分に焦りを感じて転職を考えている物語の主人公「青野」と、青野が勤める会社の社員たち、転職コンサルタントの「黒岩」を中心に話が展開していきます。

転職市場における勝ち筋がたくさん載っているのですが、すべてを身につけることは難しいと思います。僕が転職をした時に意識していたことも書かれていて、やはりそうだったのかと納得する部分もありました。

僕自身も一度転職しており、その時の経験も交えてお話させていただきます。

付加価値を意識した転職

僕の経歴ですが、情報系大学を卒業後にIT系の業務委託を行う会社に就職しました。5年ほど働いた後に退職、製造業へ転職してからは主にシステム管理をしています。

転職の動機は、前職がITスキルの高い人材が多くいる会社で、そこそこのITスキルがあっても埋没してしまい烏合の衆になっていたためでした。また結婚して数年経ち、今後の給料の伸びに不安を感じていました。

そんな折、親族から「システム業務で人が足りないからうちにこないか」と打診がありました。聞くと待遇も悪くありません。そこは製造業を生業としているので「ITが得意な人は少ない=付加価値が出せるのでは?」という思惑もあり入社を決めました。

マーケットバリューを理解する

■マーケットバリューとは
市場価値のこと。「市場価値とは、今の会社での価値ではなく、世の中からみた君の価値、君の値段だ。」
■マーケットバリューの測り方
マーケットバリュー=技術資産×人的資産×業界の生産性
技術資産=どんな会社からも必要とされる高い技術力
人的資産=どんな人間とも仲良くなれ可愛がられる力
生産性が高い業界=とくに才能がなくても、安定して高い給与をもらい続けられる業界
■マーケットバリューの高め方
「20代は専門性、30代は経験、40代は人的資産でキャリアを作れ」
「業界の生産性は市場により20倍も違うので、優先すべきは業界選び」

マーケットバリューを高める方法は、企業に勤める者として一番気になるところだと思います。「20代の専門性、30代の経験」と書かれていますが、一般的に言われていることと真逆のように思えます。

しかし、きちんとしたロジックがあります。それは「貴重な経験を積むことができるのは、エース級の社員である」ということ。一定の成果をあげた社員でないと、社内の困難な事業は任せてもらえないのです。

これを読んで、僕は理想的なキャリアを進んでいると確信できました。20代ではITスキルを積み、転職先で30代になり数十年ぶりの基幹システムの全面刷新を担当することになったのです。まさに20代で専門性、30代で貴重な経験を積むことができています。

『転職が100%失敗する、唯一の条件』というものがある。それは腹を括るべきタイミングで、覚悟を決めきれなかったときだ

覚悟を決めることが肝心であることは転職に限ったものではありません。僕の転職例でいうと、もし転職先の企業が基幹システム刷新プロジェクトを別の人材に託していたら、転職は『叶わぬ夢』でした。あのタイミングで覚悟を決め、思い切って転職できたことは幸運でした。

「とある大企業勤務の男性が、大企業での仕事がものすごくつまらなくて、入ったことを後悔した。それである日、辞表を書いてそれを胸ポケットに入れたんです。すると不思議なことに、その日から仕事が楽しくなった。
なぜなら、彼のなかで「転職する」というカードを手にした瞬間から、会社に対して自分の言いたいことも言えるようになったから。」
引用元:映画の主人公も、“使命”には途中で気付く。やりたいことがない人のための転職入門(前編)|新R25

僕が転職で得られたもの

私事で恐縮ですが…
・会社に貢献しているという実感 (ITに疎い人が多いので)
・時間に余裕ができた (前職の職場が遠かった&現職では残業なし)
・年収増 (ありがたい)
・住宅ローン&郊外の庭付き新築一戸建て (奥さんの実家まで徒歩5分という好立地も重なって申し分なかった)

転職してからは、おかげさまで家族を持つなど転職前には全く想像していなかったものが手に入りました。前の会社に対する後ろめたさがなかったかといえば嘘になります。しかし、後ろ髪を引かれつつも手を離したことで手に入るものがあるのです。

僕の例がどこまで参考になるのかは分かりませんが、こういった事例もあるんだと頭の片隅で覚えておいてもらえれば嬉しいです。

腹をくくり、覚悟を決めて、前を向く

私はこの本を通じて、すべての人が、『いつでも転職できる状態』をつくりたいと本気で願っています。なぜなら、全ての働く人がいつでも転職できるだけの「市場価値」を持てたとしたら、あなたの生き方すらも変わる可能性があるからです。そしてそのために、必要なのは単なる上部の「転職情報」ではなく、情報を見極める「思考の軸」です。

「転職」は社会人として働いていると一度は頭をかすめる言葉。なぜ思い浮かんでしまうのか、焦がれてしまうのか。それはやはり現状への不安・不満があるからでしょう。

「私は転職可能である」という心の余裕は、あなたの人生に大きな恩恵をもたらします。もちろん実際に転職をしてもしなくてもです。そのために『転職の思考法』を手にとって『転職思考』を身に付けましょう。

腹をくくり、覚悟を決めて前を向くと、想像もしなかった明るい未来が見えてくるのですから。

荒木利彦
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自身の転職経験から『転職の思考法』を読み解かれた荒木さん。

「各個人がいつでも転職できるというカードを持てば、会社とも良好な関係を結ぶことができ、前向きに仕事に取り組むことができる」という北野唯我さんの想いが本書には込められています。

「転職思考」を持って会社に向かい合うことで、心に余裕ができて仕事でも成果が出てくる可能性があります。また、荒木さんのようにいざ転職することになっても、覚悟を決めて飛び込んだ先で思わぬものに手が届くのかもしれません。

転職を考えたことがある人もない人も、今一度自分自身の市場価値やキャリアを見つめ直すために、『転職の思考法』を手に取られてみてはいかがでしょうか?


熱狂書評は随時募集しています。「#熱狂書評」をつけてぜひ投稿してみてください♩

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テキスト 荒木利彦

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『多動力』を始めとするヒット作を多く手がける、幻冬舎 箕輪厚介が運営するサロンの公式note。箕輪編集室→https://camp-fire.jp/projects/view/34264 箕輪厚介の会社→https://naminoueshoten.com/

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