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「大好きな大人を見つけろ」 それが君の成長を約束してくれる

メンバー図鑑の前半では、ニトロさんの箕輪編集室(以下 みの編)に入る以前の活動やデザインに興味を持ったきっかけについて伺った。後半では、デザインチームリーダーとして心がけていることや、みの編に対する思い、自身の今後について聞いていく。

2020年2月1日から師匠である平岡和之さんの跡を継いで、3代目のデザインチームリーダーに就任したニトロさん(2020年夏時点)は、どのような思いでリーダーを担っているのか、箕輪編集室で活躍するためにはには何が必要かについて話を伺った。(取材時2020年夏頃)

組織運営に自信なし。でもみんなが助けてくれるから

- プロのデザイナーである

ほんとに嫌でした(笑)。偉大すぎる先輩である前田さんと平岡さんの後なので、正直「無理だろ!」と思っていました。リーダーに関しては過去に少しトラウマがあったので、絶対向いてないと感じていました。でも初代リーダーの前田さんから平岡さんに引き継がれたバトンが、平岡さんの弟子である僕に渡ることは、ストーリー的に素敵だなと思ったんです。また、みの編には若い人間にどんどんリーダーを任せる文化がありました。そういう意味でも、僕にバトンが回ってきたのだと考えています。


- リーダーに向いてないというのは、どういった意味ですか?

向いていないというか、嫌なんですよね(笑)。僕はデザインがしたいけど、リーダーになったら自分のことだけじゃなくてチームのことも考えなければならないじゃないですか。そういうの面倒だなって思ってたんです。

実は今も、リーダーらしいことは全然していません(苦笑)。サブリーダーのよーこさんや、スナック箕輪のイラストをはじめとした様々な面で活躍中のりこったさん、その他にもいろいろな人が手伝ってくれているんです。それも仕方なくじゃなくて、チーム運営することが好きで、楽しんでやってくれているのが伝わってくる。本当にいつも助かってます。情けないけど、僕自身はリーダーとしてなんも考えてないんです。安心して、僕に向いてない分野は任せてしまっています。

ずっと面白いことをやり続けたい

- 今後、みの編でどう活動していきたいというのはありますか?

今は自分が楽しい!面白い!って思うことをひたすらやり続けています。みの編では、プロジェクトに夢中になって、やりきったと思ったら、また目の前にめちゃくちゃ面白そうな機会が転がってきての繰り返しです。それが最高に面白くて気持ちいいんです。なので、これからもしばらくは面白い!って思ったものにひたすら飛びついていこうと思っています。

また、僕にとってみの編は、自分のやりたいことをガツガツやる場所っていう意味合いも強いんですけど、最近は居場所的な意味合いも感じるようになりました。元々、平岡さんや元デザインチームサブリーダーの小野寺さんとの個人的な関係が僕にとっての居場所だったんですけど、最近はチーム自体が居場所になっています。メンバーと夜な夜なZoomを繋げたりすることが普通に楽しいです。結構何でも話せる仲にはなっていると思います。

- ニトロさんのなかでみの編の持つ意味合いが変化してきたということですか?

以前の僕はみの編に所属している意識がなくて、何かをする時はあくまでも個人として活動をしている感覚でした。本来ガムシャラにやることが好きなので、前のみの編のようなガツガツした雰囲気も好きなんですけど、今のみの編のことも好きです。むしろ今の方が居心地はいいかもしれませんね。

- 将来的にどうなりたい、何がしたいという展望はありますか?

やっぱりデザインがしたいです。みの編でデザイナーとして認知されて、今は外部の仕事ももらえるようになりました。せっかく身につけたスキルなので、ちゃんと仕事にしていきたいと思います。
大学を卒業したら、フリーじゃなくて会社に入るつもりです。会社に入ったりしてないと、自分が成長する機会は自分で作らなきゃいけないじゃないですか。多分、僕はそれをしないんですよ(笑)。だから、自分の人生の先輩で、尊敬できる人がいる会社に入って、その人やその会社の人たちに教えてもらう方が自分には合ってるんじゃないかと思います。

具体的にどんなことしたいかについては、まだちゃんと決まってないんです。早く見つけなくちゃとは思うんだけど、今目の前の面白いことをひたすらやってるなかで「これ!」っていうのは見つけられていなくて。でも、ざっくりですが、いろんな人に届く、規模の大きいワクワクするものをやりたいです。そういうことができる会社で働きたいっていうのは思ってます。

一番の秘訣は尊敬できる大人に出会うこと

- 何がニトロさんにデザインを続けたい!と思わせたんですかね?

1番は、プロからフィードバックを受けられたことですね。前デザインチームリーダーの平岡和之さんが、僕がデザインしたものにがっつりとフィードバックをしてくれたんです。言われた通りにデザインを直すと、見るからによくなるんですよ。僕が作ったイベントのバナーを平岡さんに見てもらった時、自分的には95%くらいの出来だと思ってたんです。でもフィードバックを受け終わったあとの作品を見るとその違いは一目瞭然。もうプロ感が出てるんですよ。全然違うんです!完成した作品を見て「俺プロになったかも!」って悦に浸っていましたよ(笑)。

- 最後に、どうやったらニトロさんのように大人に混じって活躍できる人になれるのか、学生に向けてアドバイスをいただけますか?

今の自分があるのは、尊敬できる大好きな大人と出会えたからです。僕は人生のロールモデルとなるような大人に、みの編で出会えました。みの編にはたくさんの名をあげる機会があるのと同じように、たくさんの素敵な大人がいます。自分にとって指針となるような人と出会える機会を、自分から積極的に作っていけばいいと思います。

イベントやプロジェクトにたくさん顔を出して、大好きな大人を見つける。個人的にはそれが成長するうえで1番の近道だと思います。よく「圧倒的に動く」ことがコミュニティで突き抜けるために大切だって言われていますが、的を絞らずむやみに動きまくることはあんまり意味がないんじゃないかなと個人的には思っています。好きな大人を見つけて、その人に認められるような自分になる。まずは、誰に認められたいのか自分の中できちんと優先順位をつけてから圧倒的に動くこと。そっちの方が僕は大事だと思います。もちろん居心地のいい場所を求めてみの編に入ってる人もいるからそれはそれでいいんでしょうけれど、何かをやりたくてみの編に入ったなら、まず自分の立ち位置についてよく考えることが大切だと思います。

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好きな大人を見つけて、その人に認められる自分になるために圧倒的に動く。学生にとって、実際にそれを体現しているニトロさんからの言葉は何よりも説得力があり、心に響くのではないだろうか。みの編で突き抜け、デザイナーとして外部の仕事も担うニトロさんのこれからの活躍に、胸が膨らみます。

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聞き手/柳田一記舩津里奈子
編集/舩津里奈子
写真/森川亮太
バナーデザイン/中村裕介

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