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圧倒的に考え、行動する以外に変化は望めない

5月18日大分県別府にて「時代の先見力2.0 箕輪厚介講演会」と題した講演会が開催されました。

現状を打破したいなら、リスクを取れ

司会:箕輪さんは2年ぐらい前から自身のブランド化を進めてこられたと思うんですけれども、どのように未来を予測して作ってきたんですか?

箕輪:どの会社もそうだけど、サラリーマンってどんだけ個人的に活躍してても給料ってそんなに変わんないの。それはもう会社っていうものの成り立ちがそう。ベンチャー企業ならまだしも、若手が一人活躍したからってすぐ昇進させたり、固定給を上げてたら潰れちゃうもんね。

3LDKとか2LDK のところに住もうと思うと、都内だと20万くらいする。俺の給料は手取り30万円とかで、普通にボーナスがなかったら都内に住めないわけよ。

数年前まで埼玉の本当に田舎から満員電車で1時間ぐらいかけて東京にわざわざ出勤してた。俺が作ってる本では電車通勤くだらねえとか言ってんのに、自分がまさにそのくだらないサラリーマンのライフスタイルをやんなきゃいけない。そんな葛藤っていうほどでもないんだけど、なんだよこれみたいなのがずっとあって。このままじゃダメだなと思ってた。

編集者って何百万部売ろうがこの状況は打破できないって思ったの。 そもそも自分は金持ちになりたいとか全くないけど、根本的にここを打破しないと自由になれないなと思ってて。だからずっと考えてたんだよね。

色んなちっちゃい雑誌とかにコラムを書いて3万円もらったり、適当に喋って5万円もらったりさ。で、組み合わせたら月に20万円ぐらい稼げるんじゃないかなってゆるく思って。

もうえいやって東京の家賃が給料の3分の2くらいのところに引っ越して。貯金もしていなかったから、だいたい半年以内に破産する感じだったんだけど、追い込まれたら絶対自分で打破する方法を思いつくって思って。そっからだよね。オンラインサロンやったり、コンサルやったりっていうのは。

次から次にいろんなことを思いついて。で、別に東京も余裕で住めるぐらいにはなったっていうのはあったから。急に宝くじポーンって当たったっていうよりも、なんかうまくいかねえなとか、この状況嫌だなっていうのを経験して。なんだろうこの状況は? っていつも考えていたのはパワーになった気がするよね。

俺のフォロワーが増えたのもその時期でさ。いつも池袋から埼玉の小手指駅っていうところまで、本当にひどい電車乗ってて。 それこそホームレスみたいに臭い人もいるし、喧嘩みたいなことになるの。チッて舌打ちされるみたいな。

言葉悪いけど民度が本当低いのよ。『闇金ウシジマくん』の世界みたいな電車で。その中で俺氷結のロング缶飲みながらいたからさ、その一部だよね。こいつらと一緒に電車乗んの嫌だなと思って。当時はTwitter とかで人に絡みまくって馬鹿野郎! とか言ってて。

すごいイライラしてたから、それでやっぱキャラが確立してきた。全部無駄じゃなかった気がするよね。

自分の「量」に胸を張れるか

司会:同じように電車に乗っている人たちも、もしかしたら現状を打破したいと考えていたかもしれないんですが、その彼らと箕輪さんの決定的な違いというのは?

箕輪:本気で仕事しているかどうかじゃない。こういう話をしていると戦略論みたいなのになっちゃうんだけど、俺ほど仕事している人は絶対にいないって。絶対かは分かんないけど、いないって断言できるくらいしてるからね。

最近、編集者ブームじゃないけど、俺のスタイルを揶揄したり褒めたりさ。みんなnoteに書いてわーわー言ってるけど、もう量が違うのよ。noteで「編集者とは?」とか書いてる奴いっぱいいるけど、お前は最新の本をいつ出したんだよ。大体の奴が半年前とかだよ。

年に数冊だけ出して「編集者とは?」って語ってる時間があるんだったら、てめぇ本出せよって思う。サッカー選手が試合に出ていないのにサッカーの解説してるようなもんだよ。そんな奴ばっかなの。

俺は月に一冊以上本を出してるし、新規ビジネス立ち上げまくってるしさ。そこからしてレベルが違うから、もうやり方とか発想とかじゃなくて、量が違うと思うよ。

司会:今オンラインサロンの会員数が1000人超えましたが、1年弱でオンラインサロンをここまで急激に成長させるにあたってどんなことをしてきたんですか?

箕輪:なんかさぁ、すっげぇ安いサングラスかけてるからほぼ真っ暗なんだよね。

会場:(笑)

箕輪:あ、で、オンラインサロンね。俺もここまでいくと思わなかったよ、1000人なんて。なんでだろうなぁと思うけど、その都度こうやったらいいかなってトライアンドエラーの繰り返しでここまできたって感じだね。

司会:策を練ってスムーズににやったというよりかは、毎回思考錯誤を重ねていると?

箕輪:もちろん。すべてその瞬間に思いついたことをやってる一方で、ずっと考えてるんだよね。

佐渡島さんとかいろんな人と話したり、いろんなもの読んで、ずっと緩やかに考えてる。だからなんかこういうのやったほうがいいって思いつく感じで。思考量と行動量かな。常にどうやったらいいかなっての考えてて、思いついたらすぐやる。

司会:学生のときからそういうタイプだったんですか?

箕輪:そうでもない。ずっとゆるゆると酒飲んでただけだし。でも行動力はあったよね。思いついたことを臆病になってやんないってことはなかった。何でもやってた。

それこそ一人旅とか高校の時にイタリアとスペイン一人で行ってパスポート失くして。だからちょっとだけ空港で暮らしてたからね。お金ないから「何々高校っていうところに通ってるんですけど、パスポート無くしちゃって」って春休みで旅行来てた大学生とかに話しかけて。「この高校生お金なくてパスポートもないんだって」みたいになってさ。

両替できない小銭ってどうしようもないから、そういうのを超くれるの。だから一見リッチだったよ。良いパスタ食べに行ってたもん。空港でそうやって大学生とか大人とかにお金いっぱいもらってパスタ食べ行くみたいな。別に日本に帰んなくていいかなってちょっと思ったもん。このビジネスモデルでいけるなって。

会場:(笑)

司会:行動力がもともとあったから、編集者になった時に思考量と掛け合わさったっていう形なんですかね?

箕輪:んー、わかんないね。最初は編集者じゃなくて広告営業っていう雑誌の広告売る人だった。なんかホリエモンが俺のことを「うだつが上がらない奴だったけど最近ブレイクした」とかって言うんだけど、あれ嘘だからね。

双葉社の時、うだつが上がらない編集者だったかなって思ったんだけど、今いろんな人から話聞くとそんなこと全然なくて。

佐渡島さんにこの前言われたのは、ホリエモンの『逆転の仕事論』っていう本を双葉社で作った時、堀江さんは「双葉社の若い編集者が、俺が全く関与せずに本作った。あいつすげぇ」て言ってたよって。俺のことすげぇって言ってんじゃねーかよ! みたいな(笑)。

双葉社の時初めて本を出したのが見城さんの『たった一人の熱狂』で。ホリエモンと藤田さんと見城さんのイベントを作って、一人でモデレーターやってたから。そんな編集者の一年目いないでしょ。だから全然あのストーリー嘘だよ。箕輪にできたから誰にでもできる、みたいのは俺的にもメッセージとしては分かりやすいから別にいいんだけど。そのストーリー変わってるぞ、とは思う。

会場:(笑)

(次回に続きます)

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テキスト 土橋詩歩

編集 橘田佐樹

バナーデザイン 山口ともみ

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