_まえがき

「本気を出す場所に迷っているすべての人へ」 #ギフトのあけ方 まえがき公開!

2019年11月4日(祝・月)。

箕輪編集室では、ライターチーム・デザインチーム・メディアチーム・PRチームとチームの壁を超えた一大プロジェクト  #前田裕二と本作り  が行われました。

箕輪さんが編集した本を過去に2冊出版しているSHOWROOM社長 前田裕二さん。『人生の勝算』を読み共感を寄せた根強いファンが多く、2冊目の『メモの魔力』は2019年一番売れたビジネス書第1位を獲得しました。

SHOWROOMとニッポン放送のコラボレーション企画「前田裕二密着24時~ニッポン放送からの挑戦状~」の中で「コミュニティと共に24時間以内で何かを具現化せよ」というニッポン放送からの課題が設けられ、「本をつくること」を決めた前田さん。箕輪さんの編集のもと、箕輪編集室のメンバーがその制作を行うことになりました。

配信時間内に行われる前田裕二さんと7人のゲストの対談を、リアルタイムで書き起こし・編集・デザイン・製本をして一冊の本にするというこのプロジェクト。

素人だらけ50名あまり。放送時間ギリギリに、なんとかその本は完成しました。

本の名前は『ギフトのあけ方』

500円のPDF版 / 2,000円の書籍版 / 10万円の限定10冊和綴じ本版(前田さんと箕輪さんとのランチ付き)の3種類が発売され、放送当日の注文数は1,600冊を越えました。

そして、放送時の反響を経て、2020年1月10日に一般発売を開始。

一般発売でご購入いただいたみなさまに届き始める2月初旬。

箕輪編集室の公式noteでは特別に、まえがきを公開します。

販売利益は全て「ニッポン放送 台風19号災害 義援金」係を通して、寄付させていただきます。

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人は、誰もが素晴らしいギフトを持っています。

それが正当に評価される人と誰にも気づかれずに終わってしまう人がいることに、僕は不満を持っていました。

どうすればみんなが平等に、自分のギフトをあけられるのか。その方法をずっと考え続けていました。

僕はSHOWROOMという、誰でも配信が可能な双方向コミュニケーションメディアを運営しています。

この仮想ライブ空間では、多くのアーティストやアイドル、タレントの愛がこもったコンテンツが毎日配信されています。世間で大きな話題を呼んだコンテンツがある一方で、誰からも注目されない、いわゆる鳴かず飛ばずのコンテンツもたくさんあります。

その関係もあり、最近は多くのクリエイターから、相談を受けるようになりました。

「一生懸命やっているのに、どうして私のコンテンツはバズらないのでしょうか?」

「面白いコンテンツをつくっているのに、世間から注目されないのはどうしてですか?」

「どうして西野亮廣さんや箕輪厚介さんはうまくいっているのでしょうか?」

誤解してほしくないのですが、コンテンツをつくっている皆さんは、決して手を抜いているわけではありません。むしろ懸命に努力をしながら、自分が「よい」と思うコンテンツを発信し続けています。その姿勢には本当に頭が下がる思いです。

しかし、どんなに努力を重ねても、思うようにいかない現実があるのも事実です。

十分な努力、十分な熱狂があるにも関わらず、コンテンツがバズらない理由。それは「プロデュース」をする力が不足しているからだと思っています。

僕がそう考えるようになったきっかけは、ある芸人さんとの出会いでした。

初めて会ったとき、僕は彼が芸人ではなく、番組スタッフにしか見えませんでした。てっきりSHOWROOMを新しく担当してくれる社員だと思い、「名刺をください」と言ってしまったくらいです。

「すみません。僕は芸人なんです」

そう言われたときは本当に驚きました。僕は仕事柄エンタメ業界の方々とよくお会いしますが、彼ほどスタッフ属性の強い人間はなかなか見かけません。

「これは強みになるな。バラエティ番組にもはまりやすいかもしれない」そう感じていましたが、本人がそのことをネタにする気配はありません。その後、接しているうちにわかったことですが、彼は、自分のスタッフ属性の強さにまったく気づいていなかったのです。

それどころか、自分自身のことを極めてオーソドックスな芸人だと捉えていました。

「自分をプロデュースする力が欠けている」

スタッフ属性の強さという自身のユニークポイントを自覚して、それをうまく活用すれば、彼は芸人として大きく花開くはずです。

僕には、悔しさがありました。「もっと早くアドバイスができていれば、彼は自分の可能性に早く気づいて、今よりも幸せになっていたかもしれないのに」と。

おそらく、出会えば同じように感じる人は、世の中にたくさんいると思います。

多くの人間は自分の持っている力の、20%ほどしか発揮できていません。それを100%発揮できるようになるためのスキルが「プロデュース」だと思っています。

その能力は長い間、「プロデューサー」と呼ばれる一部の特殊な人々に独占されていましたし、そのノウハウが示された本も実はあまりありません。

僕は「プロデュース」というものを民主化したい。

プロデュースの持つ力を多くの人々に知ってもらい、自分のギフトを開かせることで、幸せに生きられる人を増やしていきたいと強く願っています。

そして、このプロデュースの力は、芸人さんやコンテンツを世に出す人に限らず、どんな仕事をしている人にも応用できるものだと確信しています。

今回、この本を出版するにあたって協力いただいた、幻冬舎の編集者・箕輪厚介さんは、プロデュースについて、「その人のコアな部分と市場とを行き来する行為」だと言いました。

コアな部分とは、その人の持つ本質のことです。無駄なものをどんどん引いていき、世間とは決して混じり合うことのない、その人に最後に残る唯一無二性のことです。

市場とは自分が何をやりたいか、自分がどんな人間かは一旦脇に置いて、世間から何が求められるか想像するということです。

つまりプロデュースの極意は、自身のコアな部分を見つけ出し、それを市場という冷徹な視線に晒して、研ぎ澄ませることです。

この力を持ってすれば個性はあるのになぜか空回りしてしまう人や、人に求められることばかり考えてしまい、本当は自分が何をしたいかを見失ってしまう人が、自分の魅力を最大限世界に対して発信できるようになるはずです。

どの世界においても第一線で活躍するには圧倒的な努力や持って生まれた才能というものはある程度必要ですが、まずスタート地点に立つために、自分本来の力を最大限発揮できなければ対等な勝負にすらなりません。

多くの人は、このプロデュースという考え方をプロデューサーや演出家など、限られた職業の人間における特殊能力だと思っています。しかし、それは違います。誰もがその方法さえ知っていれば真似できるものです。

この本では、このプロデュースする力とそのキーワードである「コアと市場」について、プロデュースに長けた7人の方々との対話を通して探りたいと思います。

プロデュースはあなたのギフトをあける力なのです。

「自分は努力しているのに、世間はわかってくれない」
「自分には何が不足しているのかわからない」
「自己分析と他者から思われていることが違う」

そう感じたことがある人は、ぜひこの本を手にとって、自分の未来をつくっていってほしいと思います。

人間に優れているも劣っているもありません。ただ違いがあるだけです。しかし、その違いをよりくっきりと色濃く表現し、その唯一の個性が世界にいかに受け入れられるかを想像すること。それができているかできていないかは、大きく道を分けます。

この本を読み終わった後に、皆さんの人生がより充実するものになれば、嬉しいです。

さあ、ギフトをあける旅の始まりです。

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