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頭を使い、言葉にすることで本質は見えてくる

5月18日大分県別府にて「時代の先見力2.0 箕輪厚介講演会」と題した講演会が開催されました。

*前回の記事はこちら

正直にモノを言えるか

司会:ずっと頑張ってこられたなかで、どこが転機であると感じますか?

箕輪:ずっと頑張ってきたわけじゃないんだよね。今たまたまNewsPicksBooksっていう月1回本を出さなきゃいけない制約を作っちゃったからやっているだけで。そんなにずっと頑張ってなかった。

それこそ、広告営業のときなんて普通に夕方くらいに帰ってたからね。頑張ってるっていうよりも、ずっと正直ではいたよね。仕事してなかったら仕事してないって言うし。「今日1日Yahoo!ニュース見てました」みたいな。

雑誌の広告なんてほんと大した仕事無いのよ。でも、周りの上司とかはほんと午前中に終わっちゃうようことを忙しぶって報告書とか書いてた。朝死ぬ気で穴掘って、午後その穴を死ぬ気で埋めて「仕事した!」みたいな。

要は、会社に属する者として居心地が悪くないように本質的ではないことをやってる。そういう人たちに対して俺は正直だったと思う。そこだけじゃないかな、ずっと変わってないの。

司会:なるほど。

箕輪:ずっと本当のこと言ってた。「これ、意味ないっすよね」とか。そこは変わってないね。で、NewsPicksBookの編集長になっちゃって量が増えて、バーンって世に出ただけで。

変わってないのは頑張ってるっていうことよりも、「王様は裸だ」って言える正直なところだよね。「これ何の意味あるんすか?」とか、「こうやった方が良くないっすか?」とか「今日まったく仕事してないっす」とか。そこだけだと思う、一貫してるのは。

司会:10年位前ですよね、就職されたのは。

箕輪:2010年入社だから8年前。

司会:その時代本音を言うのってまだ社会的に言いにくいものでしたか?

箕輪:今もそんなに変わってないんじゃない?(笑)色んなとこで言ってるけど、双葉社でマナー研修を受けたときの日報のタイトルに「マナー研修という名の茶番劇」って書いたら、死ぬほど怒られた。

ああ、人ってこんな怒るんだって思った。ほんと気が狂ってると思ったもん。営業局長みたいな奴が顔をすげぇ近づけて30分くらい怒鳴り続けてて。俺、新入社員よ? ひどくない?

司会:さすがにそれは(笑)。

箕輪:そもそも日報って何のためにあるかって言ったら、現場の生の声を吸い上げて来年の研修に活かすためでしょ。

ほんと茶番だったから双葉社の研修費をそこに出すくらいだったら、他の会社の研修受けたほうが良いってちゃんと言ったの。で、ちゃんとキャッチ―なタイトルを付けてね。編集者の鏡よ、俺。

これで怒られるなら、日報なんて書かすんじゃねぇって思って。「マナー、大変勉強になりました」って書かせるなら日報なんて意味無いじゃん。俺も別に反省してなくて。「ほんと茶番だったんですよ?」みたいな。

俺はマナーを知らないから1日でマナー学べると思って、もう前のめりだったのよ。マナーを知っていてやらないっていうならいいけど、そもそも知らないのはダサいから。でも、自己分析みたいなのをひたすらやらされただけだったの。

要は、ほんとに意識が低いというかただボーっと会社入っちゃって自分の会社が何やってるかも把握してないやつらとグループディスカッションさせられて5年後どうなりたいかみたいなのを話させられて。

「てめぇに俺が5年後どうなりたいか話す筋合いねぇわ」って思うぐらいほんとくそみたいな内容だったから、マナー研修でも何でもねぇわって書いたの。まっとうな意見なのに死ぬほど怒鳴られて。

で、この人キチガイだなって思って色んな先輩に「あの営業の人頭おかしいですよね。死ぬほど怒鳴られた」って言ったら、「あの人会社入って怒鳴ってる姿見たことないよ」って言われて。あ、俺がいけねぇんだ。人を変えてしまったって思った。

会場:(笑)。

箕輪:でもね、最初そうやってかますと...かますっていうか、正直にいくとキャラ認定される。普通に廊下歩いてるだけでいきなり俺のこと怒鳴ってた奴が「箕輪最近良いな、汗かいてんな」とか言われて。

「うっせぇな馬鹿野郎!変わってねぇよ」って思ったけど、最初の印象が悪いと普通に廊下歩いてるだけれ褒められる(笑)。

なんかね、正直に思ったことを言うのは生意気だって怒られることも多々あるのだが、俺は誠実だと思うね。茶番だなって思ってんのに、日報にそんなこと書いたら会社としてまずいから「良い研修でした」って書くのって何の意味もないから。

本質を捉えたいなら、考え続けろ

箕輪:自分の頭で考えて、自分の言葉で言うのを繰り返してただけなんだよね。そうするとさ、本質的な仕事ができるよね。世の中の99%のサラリーマンは自分の頭で考えて自分の言葉で発言してないから。

NewsPicksBookだって何で売れてるかっていったら、いくつか要素あるんだけど。1個はレーベルとして情報を売ってるわけじゃないんだよね。例えば、日経BPとかダイヤモンド社のビジネス書で、『お金2.0』とか『日本再興戦略』とか出してもぶっちゃけここまで売れてないと思う。まったく同じ内容で同じ著者で、普通に同じ宣伝しても。

でも異常なカルト的な熱を帯びるのは、NewsPicksBookはライバルがビジネス書じゃないから。どちらかっつったら象徴なんだよね。時代を破壊する象徴、若者の武器みたいな。

そういうことって組織の中にいたら思いつかない。若い人が熱狂するさまを、それこそこんな編集者がこうやって講演会できるようなさまを見て、これってもうAKBのCDみたいに握手会とか総選挙とかっていう現象を売ってるようなことと同じだなって思って。

6月に展開されるNewsPicksBookフェアも、「もう、若者の時代だ。おっさんの言うことは聞かなくていい」って闘争宣言みたいなことをやったりした。そういうのって、自分の頭で考えてるから思いつくんだよね。

要はサラリーマン的に上司に「半年に何冊か出さなきゃいけなくて、今売れてる本はこうで、だからこういう企画をやろう」みたいな考え方に縛られてると、ほんとにお客さんが望んでいるものと離れてくんだよね。

だから研修の時から「自分はこうです、自分はこう思います」って自分の言葉で発言してきたことが、本質的な仕事に繋がってる気はするよね。

(次回に続きます)

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テキスト 谷下由佳

編集 橘田佐樹

バナーデザイン 山口ともみ

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『多動力』を始めとするヒット作を多く手がける、幻冬舎 箕輪厚介が運営するサロンの公式note。箕輪編集室→https://camp-fire.jp/projects/view/34264 箕輪厚介の会社→https://naminoueshoten.com/

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