モチベーション革命 はじめに無料公開

どうも、パンティ箕輪です。

9月のニューズピックスブックは

『モチベーション革命~稼ぐために働きたくない世代の解体書~』尾原和啓

です。


この本は、「別に金のために働きたくねーな!」という僕のうっすらと持っていた気持ちを恐ろしいまでに言語化してくれました。

では、なんのために働くのか?

僕たちは上の世代とはまったく違うモチベーションを持っています。

この本を読んで、自分の生き方をゆっくり考えてみてください。


はじめに  モチベーション革命

出世するため、お金のため、モテるため、美味しい食事やワインをたのしむために、人生まるまる仕事に捧げる上司を見て、「自分はこうはなれない」「自分はこうはなりたくない」と思ったことはないでしょうか。

やる気がないわけではないけれど、そんな上司のようなモチベーションは自分にはない。かといって、なんのためなら頑張れるか、分からない。そんなことを思ったことはないですか。

実は、「なんのために頑張るか」という働くための価値観、つまりモチベーションが、ある世代を境に大きく変わってきています。はじめにフジテレビの日枝久元会長、読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡邉恒雄さん、元総理の森喜朗さん……。

団塊世代より10年以上も上の彼らは、戦後の何もなかったころに、欲望と共に成功に向かって駆け抜けました。お金を稼ぎたい、広い家を建てたい、いいクルマを買いたい、きれいな女性を抱きたい。

欲望への飢餓感と上昇志向と共に成り上がっていきました。ないものを、いかに埋めるか。それが最大のモチベーションだったのです。

しかし、時代は大きくうつり、今の30代以下は団塊世代以上とは全く異なる価値観を持っています。生まれたころからすでに何もかもが揃っていたので、物や地位などを欲して頑張ることはない。埋めるべき空白が、そもそもないのです。

そう、あなたには生まれたときから「ないもの」がない。だから何かが欲しいと「乾けない」。 

だから、あなたの世代のことを「乾けない世代」と呼ぶことができます。あなたは、出世や金銭的な成功というニンジンを目の前にぶら下げられても走らない。

だからといって本当にあなたには欲望やモチベーションがないのでしょうか?

本書の結論はあなたこそが、この変化の時代、特にAI(人工知能)によって仕事がなくなっていく時代のなかで希望の世代であるということです。

そのなかで、伝えたいことは大きく3つあります。 

・上の世代から理解されないなか、自らをダメと思ってしまっている「呪い」をどうやってといていくのか? 

・自らのうちにある「本当に大事なもの」をどうやって育んでいくのか? 

・上の世代とコラボレーションしていくため、変化の時代に対応していくためにいかにチームを作っていくか? 

まず、なぜあなたは、出世や金銭的な成功というニンジンを目の前にぶら下げられても走らないのでしょうか? 

第1章で、詳しく説明しますが、アメリカ人心理学者のマーティン・セリグマンが唱えたように、人間の欲望というのは、「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」の5つからなります。

団塊世代以前は前の2つ、「達成」「快楽」を強く欲しました。汗水垂らして頑張って、高い目標を達成する。そして、そのごほうびとして、美味しい料理を食べ、ワインを飲み、きれいな女性と一夜を共にするなどの「身体的・心理的・社会的な快楽」を味わうことが幸福のカタチでした。

しかし「乾けない世代」は、うしろの3つ、「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」を重視します。 

何か大きな目標を達成するため、「身体的、心理的、社会的な快楽」を味わうことのためだけに、一心不乱に頑張ることはできないのです。 

それよりも、「自分が頑張る意味が持てるもの」に「自分が好きな人たち」と「とことんハマる」ことを重要視する。金銭や物理的な報酬とは関係なく〝自分の好き〟を追求する。 

出世するために残業する気は起こらないけれど、好きな友達と、お気に入りのアイドルのライブを助けるボランティアスタッフとしてなら、朝まで働ける。そんな気持ちになったことはないでしょうか? 

そんな新しいモチベーションを持つ「乾けない世代」が、これからは世の中の中心になっていきます。 

ダーウィンは、「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである」という有名な言葉を残しました。社会とテクノロジーが進化しても、人間の身体の形はほとんど変わっていません。 

しかし、その人間を動かすガソリンである、モチベーションの形というのは革命的に変わってきているのです。モチベーションの変化は目に見えないものですが、この「モチベーション革命」を正確に捉えられなければ、自分をドライブできないし、チームとしても仕事と人を上手く動かすことはできません。 

本書は未だに誰も言語化できていない「モチベーション革命」の全貌を把握するために生まれた本です。 

第1章では、旧来の「乾いている世代」と比較しながらこれからの希望の星である「乾けない世代」がいかなるモチベーションで仕事に向かい、人生を生きているか、明らかにします。

第2章では、これからの世の中の変化を描きながら、「乾けない世代」のモチベーションのあり方が、いかに時代に求められていくかを提示します。 

第3章では、この「乾けない世代」をどう掛け算していくことが、組織として、大事になっていくか、マネジメントの観点から論じます。 

そして第4章では「個人」として、いかに生きていくかを私自身のライフスタイルを紹介しながら考えていきます。 

本書を通して、「乾けない世代」のみなさんが、自分のモチベーションを客観的に理解し、人生を迷いなく生きられるようになればこれほど嬉しいことはありません。

しかし、世の中を良い方向に変えていくには「乾けない世代」だけでは、足りないのも事実です。 

彼ら、彼女らを生かすも殺すも、その上の世代が、「宇宙人」のように見える彼ら、彼女らといかに共存・コラボレーションしていくかにかかっています。なぜ残業しない? なぜ会社をすぐ辞める? など、理解不能に見える日常の行動にもしっかりとした彼ら、彼女らの言い分がある。

上の世代の読者には「乾けない世代」の取り扱い説明書として読んでいただけたらと思います。そして、「乾けない世代」をより理解し、活かしていただきたいです。時代に合った強い組織を作るためには「乾けない世代」といかにコラボレーションしていくかが鍵を握ります。 

AIの時代になって、合理的、作業的なことは、もはや人間がコンピューターに勝つことはできなくなりました。しかし、「なぜか自分だけが頑張る意味が持てるもの」。

つまり偏った愛、偏愛によるモチベーションは、人間にしかないものです。「乾けない世代」が持つ変化した「モチベーションの正体」を正しく理解し、扱うことこそが、この世の中を動かす、最大の武器になっていくと僕は確信しています。 

尾原和啓

続きは本書でお楽しみください!



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