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本をキッカケに人生を変える 【箕輪厚介「本のつくり方講座」第五回ダイジェスト】

数々のベストセラーを世に生み出してきた編集者、箕輪厚介が本気で届ける「本のつくり方講座」。

全5回に渡り、出版する時に知っておいた方がいいことから、売り方まで。最前線に身を置いてきた編集者だからこそ伝えられる内容を凝縮してお届けした、伝説の講座です。

この度、講座のアーカイブ動画を販売することになりました!
販売にあたり、本日6月26日(月)20時よりオンラインにて、箕輪自身による「商品説明会」を開催します。

お申し込みは、こちらから!

アーカイブ動画販売を記念して、全5回の講座のダイジェストをお届けしていきます!

編集講座最終回となる第五回は、「本をキッカケに人生を変える」をテーマに、コミュニティについての知見を持つ唯一と言っていい編集者、箕輪ならではのトークを交えて解説しています!

本は、顧客との接点をつくるためにある

出版社や編集者がなかなか手をつけられていない領域。それが、本を出した後です。本をキッカケに人生を変えるには、本を出しただけで終わっては意味がありません。

がんばって本をつくっても、結局、出版して終わりという人がほとんど。本を起点に読者とつながっていこうにも、出版の世界は恐ろしいほど遅れているので、本を出してから読者とつながる手段が未だに「読者ハガキ」だったりするそう。

本を出した後、本をキッカケに読者とつながり、ファンコミュニティをつくっていく。講座では、その方法について解説されました。

お客さまをリスト化し、リピーターやファンになってもらうというのは、あらゆる商売の基本です。しかし、本の世界ではその部分をやってきておらず、疑問を感じた箕輪はオンラインサロンをプロデュースするところまで手がけるようになりました。

あらゆる商売に当てはまると言われている「2:8の法則」があります。「顧客全体の2割である優良顧客が売上の8割をあげている」という法則で、この2割のお客さまをいかにミュニティ化にして、ファンにしていくか大事になっていきます。

本は、つくって、売って終わりではないということです。何のために本があるのかというと、顧客との接点をつくるためにあるという風に考えてもらう方がいいと箕輪は言います。
YouTubeやTikTokと違って、本の1番の強みは長い時間読み手のマインドシェアを奪えること。1冊通して読む頃には、著者のことを好きになっている可能性が高いのです。せっかく本を読んでくれた人との接点をしっかり設計していきましょう。

ファンコミュニティのつくりかた

では、コミュニティをつくるためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。まずはシンプルにドブ板営業のような感じで、本を読んでくれた人全員とコミュニケーションを取ることです。物理的に全員と会えるわけではなくても、TwitterなりInstagramで最低でもいいねは返すなど、泥臭くやる必要があります。例えば10万部売れたのなら、10万人にコミュニケーションを取るのかとなりますが、そのくらいの勢いでやることが大切です。

箕輪は、自著『死ぬこと以外かすり傷』を出した当時、一年近く全国を回って、地方の読者に会いに行きました。その時お会いした方々が、今でも箕輪が編集した本を買ってくれたり、プロデュースしたサウナイベントやラーメン箕輪家を応援してくれるそうです。

読者をコミュニティ化するというとオンラインサロンが浮かびますが、今だったらそれ以外にもLINEを使ってもいいし、この編集講座のプラットフォーム「Mosh」を使ってもいいかもしれません。

コミュニティをつくる時、本は宗教で言うところの「経典」のような存在になります。堀江貴文さんも西野亮廣さんも、本を出版したタイミングで読者をファン化し、オンラインサロンの人数がぐっと増えて盛り上がったようです。

コミュニティで大事なのは「旗・ノリ・役割」

コミュニティをつくって盛り上げていくには、「旗・ノリ・役割」の3つが重要です。

コミュニティをつくる時、目指すべき「旗」があることが大事です。目的もなしに人が集まるというのは中々難しいので、わかりやすく目指せるものが必要なのです。
例えば、人に優しく生きようみたいなことを言ったとしても、みんな人に優しく生きる方がいいとは思っているわけで、何のためにやるのかわからなくなります。そういう意味で、今、世の中で当たり前とされていないことを打ち立てないと、旗になりえません。

次に「ノリ」です。これが意外と大事で、目指すべき場所を目指す時に、どういうノリで目指すのかを共有できると、それに共感した人たちが集まっててくる
『死ぬこと以外かすり傷』の精神で何でもやってみるノリでもいいし、逆に、ものすごく慎重に、人を傷つけないように丁寧にやるというノリでも全然いいのです。ノリがはっきり共有されていると、その雰囲気が好きで共感した人が集まってきます。

コミュニティ化するのに大事な最後のポイントは、「役割」を与えることです。
そもそもコミュニティとは、それぞれがここに自分が存在していいと思える場所です。

学校を思い出してみると、転校して新しい学校というコミュニティに入っていくのものすごく気まずいですよね。例えば、そこで先生が「〇〇くん、金魚に餌をあげる係お願いね」と役割を与えたとすると、金魚に餌をあげている瞬間だけは、そのコミュニティに何かしら貢献できているので、その気まずさがなくなるのです。

逆に完全に放置して何にも役割を与えないと、このクラス(コミュニティ)にいていいのかなという気持ちになってしまいます。コミュニティにおいて大事なのは、誰にも何かしら役割があるということです。

出版の本当のゴールは、自分が本当につくりたいものをつくれるようになること

コミュニティを持つと、何がいいのか。それは、つくりたいものがつくれるようになることです。

今の時代、コンテンツも商品も品質の差はほとんどなく、別にモノなんていらないと消費自体にみんな興味がない。こういう時代に本来あるべき消費の姿は、価値観が同じ人たちが集まり、その人たちで自らつくり、自らそれを消費する、この順番なのです。まずはコミュニティみんなでつくってみんなで買う。これがある種、理想的な状態です。
自分が本当につくりたいものを、世の中の売れ筋とかトレンドとかに関係なく追求するために、コミュニティは持っておいた方がいいのです。

特に、本はみんなで考えながらつくることによって、価値観もまた共有できますし、その過程でメンバー同士の絆も深まります。その本をみんなでプロモーションして売るのも盛り上がるし、達成感もあります。
コミュニティをつくれたら、今度は次の本や、本じゃなくても自分のつくりたいものをメンバーと一緒につくっていく。これを繰り返すことでまた、コミュニティの熱が高まります。

9割の人は本を出して終わりになっていますが、それだとあまりにももったいない。自費出版はお金がかかりますし、商業出版も時間や労力がかかります。
せっかく頑張って出した本。読んでもらえるのはすごいことですが、それで良かったで終わりにするのではなく、読んでもらった千人、二千人、一万人でも、とにかく接点をつくりコミュニケーションを取り、全員に会いに行く気合いで大切にする

ファンをコミュニティ化して、本当に自分がつくりたいものとか、伝えたいことを伝えていく。コミュニティが大きくなれば、また外側の人たちにも届いていきます。
これが本を出す最終のゴールになります。

本をつくる時、編集者の存在は大きいですが、特に資格があるわけではなく、どんな編集者がいいのか著者側には判断基準もわかりません。人生で本をつくる機会が何度もある人ばかりではありませんから、「これって正しいのかな?」と思った時、医療の世界におけるセカンドオピニオンのような形になればいいなと思い、箕輪はこの講座を企画したそうです。

出版は斜陽産業と言われて久しいですが、一方で、あらゆるコンテンツがインスタントに、ショートになっていく中、本はその存在感を増しています。ビジネスとして儲かって、印税で夢のような生活をするということはほぼ起こり得ません。しかし、本を書くことで、自分の価値観なり経験なりを体系的に理解し、人に伝えようとすることによって言語化できます。

本を書くのは大変ですが、大変が故に、自分の人間性や価値観に向き合うことができるので、是非、人生で1冊でもいいので本を書いてみてください。
その時に、自分自身に本をつくる知識があったらきっと役に立つと思うので、この講座が参考になったらいいなと願っています。

アーカイブ動画内には、出版企画書を実際につくって提出した講座生からの質問に答えるコーナーも収録しています。
コミュニティについても、最新の情報に基づいて踏み込んだ解説をしているので、必見です!

商品説明会でも、本をつくる時に役立つ情報をお届けする予定です。
今夜20時から、ぜひご参加ください!

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