全賭けできるものに出会ったら、極端にやり切れ #箕輪つくば
本日24日より、都内の書店には『死ぬこと以外かすり傷』が並び始めました。
(大阪は明日です!)
「つくばの勝算」と題した講演会にて、本書について語られた内容をお届けします。
情報が溢れているからこそやるかやらないかで決まる
村本:箕輪さんの著書が28日に発売されますが、本のタイトルである「死ぬこと以外かすり傷」について教えていただきたいです。
箕輪:これが一番僕の考え方を表している。単純に何かチャレンジする時とかに、みんな恐れてたり、なんやかんや言い訳してやらなかったりする人が、僕から見るとめっちゃ多い。それこそ水道橋博士とボクシングする時も、周りに「意味わかんない」「よくやるね」とか言われた。
僕の感覚からすると、多くの人がネットで炎上するようなレベルを恐れてるし、もっと言うと会社の面白い新規プロジェクトに「やりたいです」と言うことすら恥ずかしいみたいな。ものすごく低いレベルでみんな恥ずかしがったり、リスクを恐れたりしている。
海外のサッカーチームとかだったら、自分からアピールして死に物狂いでレギュラーを取ろうとすると思うんだけど、ビジネスの世界って本当に生温いイージーゲームで誰も目立とうとしないし、リスクを取ろうともしない。
だから、本当にリスクを取るだけで、ほぼ何者かになれるっていうくらいイージーゲームだなと僕は思ってる。実際、自分でやってみてそうだった。
今、翻訳されたビジネス書とか難しい本がいっぱいある。僕が作るNewsPicks Bookとかは「熱量が高いだけだ」とたまに言われるけど、僕からしたらそういう難しい本とかを読んでも、結局言ってることは全て同じなんじゃないかと思う。
世の中の大体の情報ってNewsPicksやTwitterとかどこにでも出てるから、後はただお前がやるかやらないかだっていう1点に尽きるなって。そういうことをNewsPicks Bookでは毎回違う著者が伝えてきた。
その集大成って言ったらあれですけど、僕の本を読んだら今後NewsPicks Bookはもう1冊も読まなくていいんじゃないかっていうくらい(笑)。著書を通してずっと伝えてたメッセージを、今度は自分の体験とか自分のエピソードを元に伝えてる。僕の担当した本は箕輪本とか呼ばれるんですけど、その一番エッセンスが濃いものかなと。
村本:つまり、箕輪さんのここ1年の集大成ということですね。
箕輪:うん。僕のイベントに結構来ている人は感じてると思うけど、僕が言ってることって大体同じなんだよ。まぁ当たり前だよね。昨日何しましたか? とかだったら毎回答えは変わるけど、普遍的なことを不特定多数の人に話すとそんなにパターンもない。
この本は今まで僕がいろんなインタビューとか講演会で言ったことを全部書き切ったから、とりあえず読んでください。
短期間で極端にやり切ってブランドを作る
村本:箕輪さんは、「死ぬこと以外かすり傷」という言葉を1年以上前から掲げて走ってきて、何か感じたことはありますか?
箕輪:この1年間、NewsPicks Bookを月1冊出してきた。大体普通の書籍編集者は、頑張ってる人でも書き下ろしだと3ヵ月に1冊とかだよ。しかも僕の場合は、本を出した後もプロモーションしまくるんで、他の編集者と比にならないぐらい1年間頑張ってきた。本当に大変だった。
けど、それでやっぱ思ったのは、極端に短期間でやり切るとインパクトが出るから大事だということ。というか超お得だよね。人生で100の力を使えって言われたら、やっぱりできるだけ短い間に使った方がいい。
この1年間がむしゃらに頑張った熱量とか努力量を100とする。もしこの100を3年間で使ってたら、もう何のインパクトもない普通の編集者なんだよね。けど、1年間でやったからものすごいインパクトが出て、僕がブランド化してヒットメーカーみたいになった。
それで倍々ゲームでいろんな仕事が増えたり、オンラインサロンのメンバーが増えたりしたわけ。僕は1年間で使い切ったから、もう次の年から力を抜いちゃってもいいぐらいある種資産みたいなのができたんですよ。
もし緩やかにやってたら多分何者にもなれなくて、ずっと同じぐらい頑張らなきゃいけない。そのタイミングって自分で決められるものじゃないから、めちゃくちゃ大変で、頑張って全てを犠牲にしなければならないかもしれない。
けど、ここに全賭けしたらものすごい大きいことができるんじゃないかって思えるようなことに出会ったら、バランスを考えずに思い切り極端にやりまくるのが大事だと改めて思うね。
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テキスト 宮崎忍
編集 壁井裕貴写真 壁井裕貴