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捨てることを恐れるな「人生の歩き方〜タカオミさんができるまで〜」後編【夕刊ミノ】キャリアデザインチーム

こんばんは。箕輪編集室キャリアデザインチームのみずほです。4月29日(水)の夕刊ミノをお届けします。

今回は、動画クリエイターのタカオミさんによる「人生の歩き方」事前インタビューの後編です。

*キャリデザ企画「人生の歩き方」についてはこちら

*前編はこちら

「やりたくないことは、やらない」 消去法の生き方

ー動画クリエイターをしているタカオミさんは、「やりたいことがない」人の気持ちって分かりますか?

タカオミ:分かりますよ。ただ、「やりたいことがない」って言う人は、やりたいことが降ってくるのを待っているだけなんだと思います。

「動画を作りたい」と言ってくれる人はいるけど、やらない人の方が多くて。パクリでもいいから、やらないと始まらないんですよね。何かできるようになりたいなら、機会を待つのではなく、行動に移してみてほしいです。

ータカオミさんは「これから先、動画で生きていく」と決めて、今があるのですか? 

タカオミ:何をするかはその都度決めるようにしているので、「一生、動画をやる」というよりは、「今は動画をやる」と決めてやっている感じです。大きな目標のために仕事をしている人はとても素晴らしいけど、僕はそういうの、できないタイプなんです。だから僕は「やりたくないことはやらない」という消去法で生きています

ー確かに、就活生は“やりたいことや目標を見つけなければ”と思っている人が多い気がします。

タカオミ:20年しか生きてないのに、向こう何十年の生き方を決めるって無茶な話ですよね。新卒で就職する企業が今後の人生を左右する可能性はあるけど、「この決断が自分の一生を決める」とは思わない方がいいと思います。時代は変わっているから。そう思うと、なかなか決められなくなっちゃうので。

僕だって、若い頃にやっていたバンドもやめたし、そのあとミュージックビデオを作ろうとしてたのに、それもやめました。色々トライしてみた結果、自分が得意なインタビュー動画にたどり着けたので。初めからやりたいことが見つからなくたって、途中で変えればいいんです。

捨てることを恐れるな

ー今回「人生の歩き方」というテーマなのですが、人生の分岐点はありましたか? 

タカオミ:たくさんありすぎて、分からないです(笑)。自分の人生を思い返してみると、すべてが分岐点なんですよね。

基本的には、「逃げてもなんとかなる」と楽観的に考えていました。僕のケースは、逃げて方向転換し続けた先に、動画という好きなものがありました。運が良かったという面はありますけど。

ただ、捨ててきた決断は、諦めたわけではないんです。例えば、僕はバンドはやめたけど、音楽そのものをやめたわけではなくて。何かのタイミングで武道館に立てるかもしれないし、動画クリエイターバンドとかできるかもしれませんよ。ミュージックビデオがめっちゃかっこいい、みたいな(笑)。可能性ゼロではないですよね。

ー捨てることに対する恐怖心が少ないんですね。

タカオミ:そうですね。それは得意かも。

ー普通は、「一つを選んだらもう片方ができなくなる」と感じてしまうと思うのですが。

タカオミ:確かに、大きいことを成し遂げるにはそれなりの決断をしなければならないと思います。でも僕は、大きな決断をして覚悟を持つことが苦手でした。だから、あまり決断することを恐れなくてもいいのではないかと思います。

何か自分がこれだと思えるものを一つ見つけて、それに全力投球しなければいけないと思っている人が多いかもしれません。でも、その“一つ”を決めることを恐れて、何も行動に移せなくなる方が問題だと僕は思っています。

「楽しく生きる」という点から考えるなら、人生に正解はないですから。0か100かで考えなくていいと思います。

捨てることを恐れないでほしいです。きっと長い目で見たら、それは完全に捨てることにはならないので。

僕みたいな生き方をしている人もいる

ー企業で働くことを批判する方もいますが、それも多様な生き方のうちの一つだと思うんですよね。

タカオミ:本当にそう思います。みの校の授業でも言ったけど、就職できる人は普通に社会人やった方がいいと思っています。僕にはできなかったというだけなので。

ただ、幸せの軸が自分にあるかどうかは意識した方がいいと思います。例えば「親が喜ぶから」という理由で決めるより「自分が嬉しいから」という考え方であってほしいです。

自分を育ててくれた親には、もちろん感謝しています。でも、親は僕より早く死ぬ存在なので、親に僕の人生を決められる義理はないと考えています。大切なのは、親に自分の生き方を心配された時に「僕はこれをやっていて幸せです」と胸を張って言えるように生きることだと思います。

僕の生き方を真似しろとは言わないし、誰かがこの生き方をしたら僕になれるとも思わない。ただ今回、こういう生き方してる人もいるよってことを知ってもらえたら嬉しいです。

企画者の感想

何かを諦めたとしても、長い目で見れば捨てたことにはならない」という言葉が胸に刺さりました。その時に実現できなくても、想い続けていれば機会が来た時にすぐに実行できるのではないかと思います。

就活の真っ最中の私は「幸せの軸が自分にあるか」という言葉にもハッとさせられました。一方で、「親が喜ぶこと」が「自分の幸せ」だと感じる人がいるなら、それもそれでいいとも思います。「人生に正解はない」ですから。

ただ、これから何かの選択に迫られた時は「その幸せの軸はどこにあるのか」を立ち止まって考えてみたいです。

ダイジェスト動画

トクチンさんがイベントのダイジェスト版を制作してくださいました。是非ご覧ください!

テキスト/みずほ
編集/こふら
バナー/平澤晃奈


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お問い合わせ:minowa.et@gmail.com

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