結局、”パンティ箕輪”とは何だったのか?
箕輪厚介はどうして “パンティコンサルタント”になったのか
2017年、夏。突如あらわれた“パンティ”の肩書き。
箕輪厚介さんがなぜ“パンティ箕輪”と名乗るようになったのか、知っていますか?
実は、箕輪さんが代官山にあるランジェリーサロン『Tiger Lilly Tokyo 』のコンサルティングを行なっていることから、この名前を冠するようになったのです。
ランジェリーサロン『Tiger Lilly Tokyo 』を経営される九冨里絵(くとみりえ)さんが初めて箕輪さんを知ったのは、株式会社キッズラインの経沢香保子社長と箕輪さんの対談イベントでした。
九冨さんは、経沢さんの話を目的に参加したのですが、箕輪さんの一言で意識が大きく変わったと言います。
それは、「男性の本だけでなく女性の本も出版しないのか?」という質問に対しての「だって、僕、好きになっちゃうもん」という回答。
箕輪さん曰く、本を編集する際には著者が憑依する瞬間が訪れる。つまり、それほど著者にのめり込み、時間を共にし、ありとあらゆる感覚を共有するということです。
見城徹氏の『たった一人の熱狂』、青木真也氏の『空気を読んではいけない』などがわかりやすい例で、彼らと真正面から向き合い、内臓と内臓を擦り合わせることで熱を持った本を生み出しています。
そんなにその人のことばかり考えていると、女性であれば好きになってしまうので女性の本は出版しない、ということでした。
箕輪さんの言葉を受け、「自分自身も同じ姿勢でランジェリーに向き合っていたい」と感じると同時に、「箕輪さんと同等の熱量で仕事に臨めているのだろうか?」と自問自答をした九冨さん。
その日を境に、「この人と仕事出来たら絶対に楽しい。私は今、この人と仕事しなければ。その仕事術を隅から隅まで眺めたい」との思いが募り、ついに箕輪編集室へ入会することを決めました。
入会後に開催された飲み会では、箕輪さんの向かいの席を陣取り、ランジェリーについて熱弁を振るったそうです。
箕輪厚介は “パンティ”の何をプロデュースしてるのか
九冨さんの会社であるリリートレーディング株式会社のコンサルタントに箕輪さんが就任したことを発表したとき、何名かの男性からメールやDMで「彼よりも自分の方がイメージに合ったプロデュースができる」という連絡がきたと言います。
中にはファッション業界で活躍されている方もいましたが、九冨さんは全て丁重にお断りしました。
「失礼ながら、その中には、誰一人、箕輪さんのように“ベストセラー”を生み出しているように見える人はいなかったから」
ベストセラー。つまり、人の心のど真ん中に刺さる商品を届けること。ファッション業界に精通している人よりも、編集者としてマーケットと対峙し続ける箕輪さんに懸けたい。そんな思いが伝わってきました。
オリジナルブランドも続々とローンチ予定で、レディースだけでなくメンズラインも扱っています。
“洋服を選ぶように楽しく、下着を選ぶ喜びを全ての女性に”という目標を掲げ、扱っている最高に美しいランジェリーを世に広めたいという一心で九冨さんは今日も仕事をしています。
「箕輪さんの前で、私は夢を語る ”著者” なのだと思う。ただ、ランジェリーのベストセラーを作る方法が知りたくてもがいている」と九冨さんは語ります。
九冨さんは著者として、0から1を作る。箕輪さんは「多くの読み手(=着る人)にはこうした方が伝わりやすいんじゃない?こういう言葉(=PRの仕方)だと刺さりやすいんじゃない?」と、1を100に、1000に、10000に変える方法を一緒に考えてくれる人だと言います。
予約制ランジェリーサロンのアイデアも、箕輪さんのコンサルを受け、コミュニティ論について理解を深めていく中で生まれたそうです。
ただのショップではない、お客さまにとって、一つのコミュニティになれる、ランジェリーサロン。
コミュニティ・ファーストの思考が箕輪さんを通じて、ランジェリーに特化した九冨さんの仕事にまで受け継がれているのです。
そして、箕輪厚介という編集者の息吹は、出版というカテゴリーなどとうの昔に取っ払い、九冨さんという媒体を通じて、今や世界中の大手ランジェリーメゾンにまでかかっています。
「これが本当の編集。箕輪厚介の力です」と、九冨さん。
Twitterでは“パンティ”という肩書きは無くなりましたが、今もなお“パンティ箕輪”として世界を股にかけたランジェリーの編集は続いています。
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今回ご紹介したTiger Lilly Tokyo では、現在クラウドファンディングを開催中です。
九冨さんの「Tiger Lily Tokyo をもっと素敵なランジェリーサロンにしたい、そしてゆくゆくは素敵な“下着美女”たちが集う“コミュニティ”に成長させたい」という想いを、応援しませんか?
↓
https://camp-fire.jp/projects/view/50854?token=3gkzm0nd