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【オトナ女子のための古典芸能入門】今こそ知りたい落語のイロハ #リリプリマガジン

すぐに役立つことは、世の中に出てすぐに役に立たなくなる。
すぐに役立たないことは、長い目でみると役に立つ。教養は後者のことを指す。

これは池上彰さんの言葉なのですが、今の時代を生きる私たちにとって長い人生を歩む上で自分を下支えしてくれる知識、すなわち教養は必須科目です。

では具体的に教養を身につけるにはどうしたらいいのでしょうか?

その解の一つとして、「何か一生をかけて学び続けるものを持つこと」が挙げられます。

リリプリマガジンでは、一生学び続けるものの一つとして「古典芸能」を提案します。

興味はあるけど、少しハードルが高く感じる古典芸能。

この連載では、各ジャンルに精通した編集部メンバーによる古典芸能についてのコラムをシリーズ形式でお届けします。

シリーズ第一回目は「落語」。落語を聴きはじめて20年、年間50本以上の落語会に足を運んでいるしきさんに、落語のイロハを語っていただきました。

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今、落語がブームって知ってました?
実はここ数年、若い女性も落語の会場によく足を運ぶようになっているんです。

・いやいや、落語ってお年寄りが楽しむものでしょ?若い女性なんて本当に行くの?
・落語って聞いたことある。興味あるけど、どこで聞けるの?
・古典芸能って難しい言葉を使うんでしょ?私にわかるかしら?
・ 落語家って知らないおじいさんか、おじさんしかいないんでしょ。何がおもしろいの?

なんて心の声、聞こえてきました。

興味がある人も、ない人も寄ってらっしゃい!
リリプリマガジンならではのとっておき!
「落語って何?」という今さら聞けない超・超・初心者的な疑問から、教えちゃいます!

そうそう。
今健康に一番大切な「免疫力アップ」には「笑いが効果的!」とお医者さんも言っています。
テレビやネットで話題の第七世代のお笑い芸人のネタも面白いけど、もっと違うものも見てみたい…というあなたに!
こんな笑いの世界もいかがでしょう?

「笑点」は「落語」じゃない!って、知ってる?

初めて「落語会」を開催する落語家さんがこんな風に嘆いているのを耳にしたことがあります。「落語会では、座布団は何枚用意しましょう?と聞かれるんですよ」と。

え?落語って、着物を着たおじさんたちが、司会者が出すお題に答えて、面白かったら座布団もらえて、ウケなかったら座布団取られるあれでしょ?

と思ったあなた!実は違うんです!
 
座布団が登場するのは大喜利(お題に対して面白いことを言っていくこと)です。

大喜利は元々落語の余興でやっていたもので、それ自体は落語ではありません。

大喜利に座布団のやり取りをするゲーム性を持たせたのは、テレビという映像の世界で見せた時にわかりやすく楽しめる、笑点ならではのゲームルールです。最近だと、「IPPONグランプリ」の取った得点をランプで獲得していくというのも同じ種類です。
笑点のゲームルールを考えたのは昔の落語家さんですが…それはまた別の機会に。

じゃあ、「落語」って何?

簡単に言うと落語は落語家さんの一人語りです。
安心してください!伝統芸能ですが、舞台で話す言葉は決して難解なものではありません。

話している言葉は今普通に話している私たちと同じ言葉です。
とはいえ、昔の噺(はなし)だと、今は全く使わなくなった道具や職業などの名前が噺に出てくることもあるので、ちょっとだけそういう知識があった方がより楽しめることもありますが、普通に日本語での会話ができればそのまま楽しめます。

落語の名前のもともとは「落とし噺」と言われたもので、基本的には話の最後に「オチ」とも言われる「サゲ」のある「滑稽噺」(=笑い話)のことです。今は滑稽な噺や面白い噺だけでなく、心が温まる「人情噺」や怖~い「怪談噺」など、いろんな種類の噺が500話以上あるといわれています。この「噺」のことを「落語のネタ」と言います。

そして、落語家さんは舞台に一人ずつしか登場しません。
舞台の幕があると、舞台の上にさらに一段高く作られた「高座(こうざ)」という布を張った台に置かれた一枚の座布団の上に落語家さんが着物・羽織姿(または袴姿)で正座して、扇子と手ぬぐいを手に、物語の登場人物を演じながら語ります。客席に向かって、舞台の右手を向いた時と左手を向いた時で語っている人物が変わる、というルールで、1人で複数の人を演じ分けながら、「噺」を語っていきます。
映像にすると、舞台の上で座布団の上に着物を着た1人の人がこっちを向いて座ったまま、右を向いたり左を向いたししながらずっとしゃべっているだけ。とーっても地味です。

なのに、なぜ、「面白い」「面白そう」と注目を浴びているのでしょうか?


「落語」には聞き手の想像力が大切


落語家さんは「『落語』はみなさんの頭の中の想像力との共同作業」といいます。

落語家さんの語る噺を聞きながら、聞いている方が落語家さんの表情やしぐさ、語り口や言葉の”間(ま)”から、その情景をそれぞれ自分ならではキャラクターを頭の中で想像しながら聞いて完成するもの、なんです。

聞いている人が100人いれば、実は100通りのその物語がありますし、同じ話でも違う落語家さんがどう語るかで話やキャラクターは変わってきます。なんなら、同じ落語家さんの同じネタでも、その日の落語家さんの工夫や趣向によって変わることもあります。噺の大筋は同じでも「オチ」とされる「サゲ」が変わることもあります。時代やキャラクターの「設定」が変わっていることもあります。また最近増えている女性落語家さんの中には登場人物を男性から女性にかえて演じている人もいたりします。
だから、同じ噺でも何回聞いても新鮮に感じることもあるし、面白いし、楽しめるんです。

このように、落語は映像的に見ると本当に地味な演芸ですが、聞いて「面白い!」と感じるかどうかは、あなたの想像力次第なんです。そして、あなたの想像力をかきたててくれる語りをしてくれる落語家さんがあなたにとっての「いい落語家さん」「面白い落語家さん」です。

「実力のある落語家」と言われている人は、会場にいる多くの人の「想像力」をかきたてることができる話術の持ち主です。でも、「実力のある落語家」の語りが必ずしもあなたにとって「面白い」と感じられるかどうかはわかりません。そこには相性もあるからです。
ぜひ、体調も万全にして落語を聞きましょう。たくさん楽しめるかはあなた次第!


さて、さっそく落語を聞いてみたい!と思ったかもしれませんが、もう少し話させてください。
次回は、「落語のネタ」についてのお話です。


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*writer
しき

落語を聴きはじめて20年。近年は年間50本くらいの落語会にゆるゆる出没中。地方在住のため、寄席には年数回しか顔が出せないのが悩みです。はやくコロナが収束して、落語を普通に会場で楽しめますように!

*editor
篠原舞

*special thanks!!!
記事バナーデザイン:でらみ

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『多動力』を始めとするヒット作を多く手がける、幻冬舎 箕輪厚介が運営するサロンの公式note。箕輪編集室→https://camp-fire.jp/projects/view/34264 箕輪厚介の会社→https://naminoueshoten.com/

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