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箕輪プロデュースで熱狂をデザイン

今回取材した箕輪編集室メンバーは、「遊びのような熱狂を世界中に」という理念を掲げる株式会社Asobica(Asobica, Inc)のCEOであり、最近箕輪さんのコンサルを受けながら『fever』というサービスをリリースした今田孝哉さんです。

箕輪さんに期待したのは発信・拡散・プロデュース力

篠原:そもそも何故箕輪さんにコンサル頼もうと思ったんですか?

箕輪:天才だからだろ(笑)。

篠原:…。

今田:でもそうですね、圧倒的な発信力とか拡散力みたいなところが凄いなと思って。

篠原:コンサルの募集はTwitterで見て?

今田:そうです。直観的にお願いしたい! と思って。具体的に何をお願いしたいとは決めていませんでしたが、「Twitterのフォロワー数で値段が変わる美容師・金井亮さん」をバズらせたりしているのを見て、プロデュース力もあるのではと感じていました。

篠原:1回目のコンサルってどんな感じだったんですか?

箕輪:ずっとこんな感じだよ(笑)。

今田:1回目はどんなコミュニティが合うだろうかみたいな、feverの最初の説明とかしましたね。

篠原:feverの構想はいつからあったんですか?

今田:僕はずっとコミュニティに関わる何かしらの事業やサービスを作りたいと思ってたんですよ。それで去年の4月辺りにコミュニティ内のコミュニケーションを活性化させるためのプロダクトを作ったんですね。でも作ってみると、なんでもできるFacebookグループに取って代わるようなプロダクトではない、と感じてピポットしました。

そこから模索する中で、単なるコミュニケーションの活性化ではなくて、価値をアウトプットする部分をより活性化させるサービスを作った方が、コミュニティの課題を解決できると思ったんですね。それでおそらく6,7月くらいから今のfeverの原型になるものを考え始めました。開発は8月末くらいからで。

「投票所」でコミュニティの熱量を循環させる

篠原:箕輪さんに最初説明したときにはどのくらいの進捗だったんですか?

今田:プロダクト自体はほぼできていました。何だかんだ今から比べると5割くらいですが。そこから法律周りの整備や微修正等もあり色々変わったのですが、今の原型は殆どできていましたね。

篠原:そのときは具体的な色々アドバイスがあったと思うんですが、実装に至ったのはどういったものですか?

今田:一番大きいのは投票所ですよね。箕輪さんのアドバイスをそのまま受けて作りました。

篠原:投票所といっても毎日投票できるところもあるし、期間内に1回しかできないとか色々あると思うんですが、前者の形式にしたのはなぜですか?

今田:投票期間中、ずっと盛り上がれるような仕組みにしたかったからです。1回しか投票出来ないと単発で終わってしまうけど、毎日できる形にすればアクティブなコミュニティって絶対継続的にやると思って。そういうところが勝てるような仕組みだったら面白いなって思ったんです。

箕輪:上場出来るのは5位以内って言ってたよね、最初。

今田:はい。それと、6位から20位の中から2チームを推薦枠にしました。

箕輪:ずるい!(笑)でも俺もそこに安心してた部分はあったけどね。最悪ランクイン出来なくても「上場させて!」って言えばいいみたいな(笑)。だからそんなに全力でやらなかった。

今田:でもすごかったですよね、箕輪編集室の投票数。

箕輪:みんな毎日やってくれてたからね。

篠原:確かに毎日やってた(笑)。メンバーの一体感も出て、本当にお祭りみたいに盛り上がってましたね。

箕輪:あ、じゃあ俺はこのへんで帰るわ。メジャーレーベルになるように頑張ろうね。


“オンラインコミュニケーション”と“自走メンバー”がコミュニティの価値をつくる

篠原:得票数の多いコミュニティに共通点はありますか?

今田:一つの共通点としては、定期的に有料イベントを実施してるコミュニティですね。普段から経済活動をしているコミュニティってその周りに仲間やファンも多い傾向があるし、結果として票数が集まりやすいと思います。

趣味の延長でなんとなくやっているコミュニティじゃなくて、ちゃんとお金を回しているような実態のあるコミュニティ。まぁ少し会社に近いような。箕輪編集室もまさにそうだと思うんですけども。

実際1位になったのは秋田県の地域興しをしている団体ですし、2位はビル一塔を借りてカフェやイベントスペースを実際に運営している団体でした。

篠原:例えば有料イベントって言ってもオンラインとオフラインのものがあると思うんですが、やっぱりオフラインの方が強いんですか?

今田:そうですね。リアルでちゃんと集まって、コミュニティを作りながら、かつ定期的にイベントをやっているところは盛り上がってるイメージでしたね。

篠原:ということは、所属人数は結果に対する直接的要因とは言えないのですか? ある程度の寄与はあると思うのですが。

今田:ある程度は確かに数の力はあると思うんですけれども、定期的に投票を呼びかける熱量がちゃんとメンバーにある方が伸びていた印象はありますね。そういったコミュニティは所属メンバー以外のフォロワーにも拡散していたと思います。

逆にオーナーにフォロワーはいてリーチはあるけど、普段から定期的に活動をしていないコミュニティは上位にランクインしませんでした。コミュニティとしての熱量がそのまま可視化された気がします。


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テキスト Suqe_san 
取材・編集 篠原舞
写真 池田実加
カバーデザイン 前田高志

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