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敢えて語る前田裕二問題 by大室&NewsPicks金泉編集長

※こちらの記事は、シニフィアン株式会社 共同代表 朝倉 祐介さんによるvoicyチャンネル『論語と算盤と私とボイシー』の5月14日配信回「敢えて語る前田裕二問題by大室&NewsPicks金泉編集長」(ゲスト:産業医 大室正志さん、NewsPicks編集長 金泉俊輔さん)の書き起こし(一部加筆修正有り)となっています。

前田裕二問題に見せかけた“箕輪マン問題”

大室:ここ数日はSHOWROOMの前田裕二さんと石原さとみさんの熱愛報道で盛り上がってますね。僕も朝倉さんも金泉さんも、皆さん前田さんと面識があるんですが…。

まぁ今回ワイドショー的に一番目立っていたのは箕輪さん。箕輪マン問題ですよ。

朝倉:前田裕二問題と見せかけて箕輪マン問題(笑)。

大室:よく熱愛報道とかが出ると、スターをよく知る友人っていうコーナーがあるじゃないですか。箕輪さんすごいなと思ったのは、「テレビ的に一番ダサい役を今から全力でやってきます!」ってツイートしてたの。それすばらしいなって思って。

あのダサい役をあそこまで過剰にやりきって、バイプレーヤーを超えてもはや箕輪回になってるっていうのが凄い。

朝倉:人生の勝算っていうか、幻冬舎の勝算。箕輪マンの勝算。

金泉:あれは結果的に前田さんも守ってるし、自分のビジネスのプロモーションにもなってるし、人間力すごいよね。

大室:前田さんって誰がメールしても物凄い丁重じゃないですか。誰からも悪く言われないように土嚢を積んでたのは、嫉妬の津波が来るのに備えてたからか! って今回思いました(笑)。

朝倉:周りの人も前田さんのこと守るもんね。他の人だったら寄ってたかって文春に悪口のネタ提供しそうになるかもしれないけど。

金泉:やっぱ前田さんだからっていうのが大きいんだよね。彼は世間に伝わってるようなホストっぽいルックス以上に、会ったときの人柄がいいもんね。あれでかいよ。

箕輪厚介は出版界のセックス・ピストルズ

金泉:文春が出た裏で、今週発売の週刊SPA!で「5時から副業」って特集をやっていて。そこに箕輪さんの月の副業が600万円って出てて。

大室:記事を書いたのが知り合いのライターなんだけど、「5時から副業」でもっと誌面を、派手にしたいんだけど誰かいないですかね? って聞かれて。それはもう箕輪マンしかいないでしょって紹介したの。

で、連絡とったんだけど返ってきたのが「落合陽一とイベントがあるから、朝の5時だったら取材受けられるよ」って。

箕輪マン本人は冗談のつもりだったらしいんだけど、SPA!は「あ、これ箕輪マンに試されてる!」って(笑)。

金泉:思うよね(笑)。

大室:で、そのまま5時に行ったらハイテンションでインタビュー受けてたと(笑)。

金泉:まぁでも男らしいよね。ちゃんと全部話してたし。月収とか数字も出してくし。かなり絵になる男だなって思うよね。

大室:物欲がない、洋服とか全然興味ないっていつも何回洗ったか分かんないTシャツを着てるわりには、数字的にはやっぱさすが与沢翼の雑誌(ネオヒルズ・ジャパン)を作っていた男だなって(笑)。

金泉:あれやられたよね。レスリー・キーが表紙撮って。SPA!のが最初与沢翼を載せてたんだけど、あの雑誌が一回バーンって出てから与沢翼の流れ変わったから。

大室:だから編集者というかなんというか…。編集者を超えて、セックス・ピストルズにおけるマルコム・マクラーレンなのかっていう。

金泉:出版界のセックス・ピストルズっていうのはあるよね。

大室:セックス・ピストルズでもあり、マルコム・マクラーレンでもあるっていう。

だからよく箕輪マンの本を編集者の人って、編集が荒いとかちょっと雑だって言う人いるんだけど、それってセックス・ピストルズに対してギター下手だって言うのと一緒。そんなのナンセンスだよね。

そういうセックス・ピストルズがこの時代に来ること自体の疾走感がかっこいい訳で。

本人も、技巧派のAORとかFusionの上手い人を目指しているわけでなく、ある種のバンドマンとしてザ・ブルーハーツみたいな今の衝動をバンッとぶつけると。そういう意味では非常に筋が通ってるなって思って。

朝倉:2000年前後のモンパチ(MONGOL800)みたいな、青春パンクを思い起こさせるような。

金泉:青春パンクだったりイカ天(三宅裕司のいかすバンド天国)だったり、そういうエネルギー。まぁ今出版界に足りないから、そういうエネルギー。

空気を読まずに“悪目立ち”できるか

大室:それで考えると、ここ最近はそういう体系的なものをぶち壊すような、音楽でいうとバンドブームみたいなものがないかもしれない。

IT系だともしかしたら堀江さんがやったのかもしれないけど、ITはもともとそんなに土台がない、ないところから作った業界だから。

出版、編集っていうのは上手い人はいくらでもいると。でも今ある土台をぶち壊すような新しい手法、壊す手法というのかな。それを箕輪マンはやっている。

朝倉:30代前後の人たちっていうのは堀江さんとか村上ファンドの村上さんとか、大先輩方から学んだわけですよ。ディスラプトしてはいけないと、強烈な学習体験があった。

金泉:この10年で長者番付もなくなったじゃないですか。昔だったら芸能人がこれだけ仕事したらこれだけ収入があるっていうのが可視化されていたけど、今はいかに自分たちが庶民感覚ですって言いながら蓄財するかっていう流れですよね。

経営者も同じで、そういった今の空気を読むみたいなことをしていて。ほんとちっちゃいんだけど。

でもそこに箕輪さんってパンキッシュに行ったんだよね「俺、副業月収600万です」ってアウトプットするっていうね。

朝倉:ビジネスだとZOZOの前澤さんとかね。

大室:それで考えると、編集でありアパレルでありって、BtoCなんだね。だとしたら、自分のキャラが強ければある種ありなのかなと。

朝倉:逆に僕も含めチキンな連中が多いから、一気に突き抜けるぞ! って思ったらより目立ちやすい。

大室:競争相手がいないからね。マイク持った瞬間目立てると。

朝倉:前田裕二問題からだいぶ発展したね。これはもう、タイトルは釣りってことで(笑)。

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テキスト 篠原舞

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