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ポスト平成のキャリア戦略

どうも、疲れが極限でちょっと意識が朦朧となっている箕輪です。

今年も残すとこ数日。
いろいろと、ありました。

メタップス佐藤さんが面白い話をしていて、

2017年は金融、メディア、働き方などなど、変わる変わると言われてきたあらゆる業界が本当に変わり始めた。
そして2018年は、新しいカタチが実際に作られる年になるだろう、と言っていました。

働き方で言うと、
今年はサラリーマンであろうがなんであろうが「個」として戦えるかが重要だとみんな気がつき始めました。

2018年からは、
valuやタイムバンクなどのサービスが世間に定着し、副業解禁などが始まって、誰もがリアルに、「個」の時代を実際に生きることになると思います。

そのために大切なことは、

「仕事ができる人」の定義が根本から変わったということを、認識することです。

12月のニューズピックスブック
『ポスト平成のキャリア戦略』では、現役バリバリの塩野さんと佐々木さんが、時に毒舌を交えながら、斬れ味たっぷりに、これから取るべきキャリア戦略を語っています。

是非、年末年始に読んで、来年からどう生きていくかを考えてみてください。

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はじめに 

自分のエゴを超えて、ハングリー&ノーブルに生きる

佐々木紀彦

「この話を20代のときにぜひ聞きたかった」

心底そう思える本が出来上がりました。

対談相手の塩野誠さんは、私自身が、人生の節目にキャリア相談をしてきた人物です。そのたびに塩野さんは、温かく鋭いアドバイスをくれました。

そして今回、40歳を前にして、塩野さんと「ポスト平成」時代のキャリア戦略をじっくり語ったことで、「これからどう生きるべきか」について悟りを得ることができました。

塩野さんは、なぜ「ポスト平成」のキャリア戦略を語るのにベストな人物なのか。

それは、彼が、どこにも属していない自由人だからです。お堅いエスタブリッシュメントでも、軽薄なベンチャー起業家でも、青白い顔をした学者でも、無機質なテックエリートでもなく、ひょうひょうと一人のプロフェッショナルな日本人として世界を飛び回っているからです。

大企業とスタートアップを深く知り、堀江貴文さんや冨山和彦さんといった傑出したリーダーと事業を創り、アメリカ、シンガポールなど国際経験が豊富で、かつ「AI×ビジネス」の領域で専門家として活躍している。経営者、参謀、サラリーマン、専門家
─これだけ多様な場所で多彩な役割を担ってきた人はなかなかいません。

しかも、経歴を見ると華々しいのですが、実は苦労人です。ライブドア事件の際には、検察に数百時間も取り調べを受けるなど、波瀾万丈の人生を歩んでいます。

あらゆる人やものや事象を客観的に眺める「メタ自分」を持っていて、国や文化や時代を超えた普遍的な知を有している。

それでいて、人間の弱さを慈しむ温かい心を備えている。それこそが、塩野さんの魅力です。

そんな塩野さんと私が今、キャリア戦略を語るのは、日本、日本企業、日本人が明らかに大転換期を迎えようとしているからです。

「ポスト平成」の時代には、昭和・平成のキャリア戦略は完全に陳腐化してしまうでしょう。

にもかかわらず、世にあふれるキャリア論や先達が語るキャリア戦略は、どうもリアリティに欠けます。

例えば、私の属するメディア業界で言えば、40歳以上のメディア人が語るキャリア戦略は、99%、役に立ちません。

先輩や会社の言うことを従順に聞くと、10年後、20年後に地獄を見ます。それは多かれ少なかれ、あらゆる業界に当てはまることです。

それなのに、世の中の若者は危機感が薄すぎます。もしくは、危機感はあったとしても、どこに進んでいいかわからず、戸惑っているように見えます。

この本でわれわれがやりたかったのは、若い人たちに対して、われわれの知る限りの知恵と経験を率直に伝えることです。

徹底的に本音に拘ったため、「こいつら偉そうだな」「自慢話じゃないのかよ」「人の批判をして嫌な奴だな」と不快に思うこともあるかもしれません。しかし、われわれは嫌われることは覚悟しています。

たとえ100人のうち90人に嫌われたとしても、「こいつら少しはいいこと言うな。勇気が出てきた。一生懸命に生きよう」と感じてくれる人が10人でもいれば本望です。そんな思いで、ときに笑い、ときには唸りながら、言葉を紡ぎ出しました。

「ポスト平成」時代を、日本人として立派に生きるためのキーワードをひとつ挙げるとすれば、それは「ハングリー&ノーブル」です。この塩野さん発案の言葉を、私はすごく気に入りました。

今の日本にも、貪欲に金銭や名誉を求めるハングリーな人はいます。高貴な気概に満ちたノーブルな人もいます。しかし、ハングリーかつノーブルな人はほとんど思い当たりません。

大半の成り上がりは、自らの欲望や自我に食われて、ちっぽけな成功に満足し、偉大な何かを残せずに人生を終えます。大半のエスタブリッシュメントは、良識があっても、勇気と野蛮さに欠けるため、いい子ちゃんで終わってしまいます。

今後、ハングリーかつノーブルなリーダーが現れなければ、日本も日本企業も日本人も衰退し続けるでしょう。


本書では、塩野さんと、「ポスト平成の時代に、日本の社会やビジネスはどう変わる
のか」「ハングリー&ノーブルな生き方とは何か」「偉大なリーダーとなるために、20代、30代、40代以降をどう過ごすべきか」などのテーマについて徹底的に語りました。

自分のエゴを超えて、ハングリー&ノーブルに生きる。普遍的な理念や勇敢な生き様を、世界へと発信していく。

そんな日本人が一人でも増えることを願うとともに、自らもそんな生き方ができるよう、一日一日を懸命に生きていこうと思っています。

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目の前の仕事に追われているとなかなか、長期的なキャリア戦略を考える時間は取れません。
貴重な年末年始のお休みに読んでみてください!


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