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悩むなら、口癖と数字を意識して動きまくれ

こちらは7月21日に宮崎で開催された「地方×編集力」と題した講演会の書き起こし記事です。

口癖を変えて誰よりも動きまくる

司会:箕輪さんがNewsPicks Bookを始めた当初は孤独な状態で、地道に結果を出していったと言いましたが、やりたいことが見つからない学生は、何かを孤独にやり切ることができないと思います。

箕輪:たった1人で熱狂できないってことだよね。これってすごい本質的な問いで、こういうイベントをするとそういう質問が絶対くるの。でも、人生ってやりたいことを見つける旅だから、やりたいことが見つからないなんてある意味当たり前なんだよ

見つかるってことは、もはやゴールだから焦る必要はない。でも、見つける方法があるとすれば、とにかく動くことと思考することの2つだよ。とにかく動くっていうのは、やったことないことをやってみるとか。

あと口癖だよね。例えば、こういうイベントがあるよって言うと「やりたい、行きたい!」とか言う奴はいるの。でも、前田裕二や落合陽一、ホリエモンは「それいつ?」って、もう行動することが前提なんだよね。そこに大きな壁があるんだなって気づいた。「やりたい、行きたい」をやめて「やります、行きます」にする。

司会:箕輪さんが行動し始めた時にそのような人は周りにいましたか?  もしいなかった場合、どのようにしてモチベーションを保っていたんですか?

箕輪:何人かいたと思うんだけど、小さな成功体験がモチベーションになった。与沢翼さんの雑誌を孤独に作ってたんだよ。いろんな人に協力はしてもらったけど、クソみたいな雑誌だとか言われ続けた。で、与沢翼が発売日に逮捕され、発売と同時に廃刊になって、会社の人から電話がかかってくるみたいな。でも、そのおかげで話題になってAmazon1位になって完売した。

僕は、本が売れて嬉しいとかいい本を作りたいっていう気持ちはない。単純にバーンって衝撃を与えたい。よく「今の音って何?」みたいなことあるじゃん。そういう原因が分からないような現象を起こしたい。一つの成功体験によってそういう中毒になったんだよね。一個気持ちいい経験したら、もう一回やりたいって思うから。

そのためには、とにかく動くことだよね。とにかく動かないと、圧倒的に好きだっていう感覚に出会うことがない。未経験なところに行きまくるってことに尽きる。「やりたい、行きたい」じゃなくて、「やります、行きます」を繰り返す。

そうすると人生が変わってくると思うよ。本当に僕は全部にやりますって言う。半分ぐらい自然消滅したりするんだけど、その最初の瞬間はダッシュする。

著者と友達のような関係を作る

司会:箕輪さんが仲間内でのやる気を高めていくために気をつけていることは何ですか?

箕輪:僕が誰よりも頑張っているってことだよね。すげぇ練習してない奴が何か言ってきても、やる気出ないじゃん。でも、人一倍練習してる人のためならみんな頑張ろうって思える。僕はテクニックっぽく見られるんだけど、誰よりも量をやってるんだよね。

NewsPicks Bookも1ヶ月に1冊というありえないスケジュールで本を作り続けて、本当に忙しい起業家たちが今までよく書いてくれたなって思う。でもそれは、僕が急かすわけでもなく、ずっと起きて待ってたから。

Twitterとかで「ずっと待ってますよ」って言って、受け取った瞬間に鬼のように読んで入稿するみたいなことをしていた。だって、キャッチャーが死ぬ気で構えてたら、本気で投げてやろうって思うじゃん。だから、テクニックじゃないんだよ。

あとは、僕が業務的にやってないからだよ。「これ間に合わないと会社に迷惑かかっちゃいますよ」とか言っても、前田さんや落合さんとかは知らんがなって思うじゃん。

でも、僕は幻冬舎やNewsPicksとか関係なく、個で向き合ってお願いするから「よし分かった。できるだけ頑張るわ」ってなる。落合さんは何でも仕事受けてくれそうなんだけど、芸能プロダクションに所属してるから、実はアポ取るのとかすごく厳しいの。そうじゃないと、落合さんが忙しすぎて死んじゃうからね。

でも、僕が直でやり取りできるのは友達として仲良いから。で、なんで友達になれるかと言うと仕事としてやってないからなんだよね。本を編集した人たちは全員友達だよ。田端さんやホリエモン、メタ佐藤さん、佐渡島さんも。そういうふうに仕事できるようになると、人生楽しくなるよね。

数字を意識して行動を明確にする

司会:地元にいると地元の良さに気づかない人が多いと思うんですが...。

箕輪:気づくでしょ、チキン南蛮めっちゃ美味いじゃん。

会場:(笑)。

箕輪:チキン南蛮が美味すぎた。あれ犯罪だよね。最後にもう一回頼んだもん。あの美味しさに気づかないなら、永遠に(地元の良さに)気づかないよね。足元にあるものの魅力に気づかないのは、人間の真理だから。しょうがないんじゃないの。なんで気づいてほしいの?

司会:僕は宮崎が大好きで、話が合う人が周りにいたら楽しいので、もっと増えてほしいんです。

箕輪:こういうのってある種逆説的なことなんだけど、抽象的な悩みに陥った時は数字を意識した方がいい。いい本やメッセージを届けたいって思い始めたら終わり。迷走しちゃうよ。

例えば、10万部売ろうと思ったら必然的にメッセージが明確になる。でも、今の話は抽象的だよね。ちゃんと行動に移すためには、あえて限定的な数字を考えるといい。

宮崎に1000人を集めたいのか。観光に1000万円の予算を落としてほしいのか。何でもいいんだけど、数字を明確にすると行動も明確になっていく。だから、ほしい数字は何かって考えるべき。そうすると色々アイディアが出てくる。

司会:箕輪編集室は、なぜ1000人以上集まったんでしょうか?  

箕輪:僕の独特なチャーミングさでしょ(笑)。近寄りがたい雰囲気があるけど、時々見せる可愛げじゃない?

会場:(笑)。

司会:今日も最初はドキドキしてましたけど、途中でなくなりました。

箕輪:自然体になるよね。箕輪編集室は1200人ぐらいメンバーがいるけど、僕のファンなんていない。最初は箕輪さんだ! ってなる人はいるけど、入ってみると、僕はいつもこんな感じだから普通になるよ。

僕は待ち合わせ場所のようになってるの。(箕輪編集室のメンバーは)箕輪さんのことを知ってる、箕輪さんのことが好きみたいな価値観を共有できてる。だから、オーナーと参加者の関係じゃなくて、参加者同士が関係を作っていくんだよね。

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テキスト 壁井裕貴

編集 壁井裕貴 橘田佐樹

写真 上田修司


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