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遠くまで行きたいから、みんなと行く

箕輪編集室所属メンバーのインタビュー企画。今回取材した方は、箕輪編集室・運営メンバーであり箕輪さんの秘書でもある柴山由香さんです。

*前回の記事はこちら

個々の強みを活かすコミュニティを作る

守隨:一人でやっていくことが好きな方もいらっしゃいますが、柴山さんは常に誰かと一緒にチームで動いているイメージがあります。

柴山:常にチームでやっている理由は明確で、一人ではできないことが多すぎて、助けてもらいたいんですよね。きっと箕輪さんだってみんなだってそうだと思う。私、時間や曜日をよく間違えるんです(苦笑)。とても面倒くさがりなところもあるし、途中で飽きるし。コツコツやってくれる人が本当に必要で。

高校、大学時代では飲食店でアルバイトをしていたんだけれど、トップピークの時間帯にきっちり売上を取ろうと思ったら、レジの子やドリンクを作る子などそれぞれの仕事をちゃんとする必要があるって感じていて。それが楽しかったんです。

それぞれの強みを全部活かした時にしか出ない相乗効果。それが原体験な気がします。チームの方が遠くへ行けるなって。

守隨:箕輪編集室だけでなく、柴山さんからはコミュニティへの大きな愛を感じます。コミュニティへの想いを聞かせてください。

柴山:コミュニティにはとても可能性を感じています。ちょっと前の日本は、村や神社のコミュニティがあり、子育てもみんなでやっていたはず。でも、高度成長期に価値観が変わって核家族化が進み、子育てを母親一人が担っていったように、コミュニティが分断されてしまった。

自殺者が増えたり、鬱の人が会社にいたり。若者の自己肯定感が低いのを数字で見ると、どうなっちゃうんだろうって思ってた。

その頃ちょうどオンラインサロンの走りの『勝間塾』ができて入会しました。普段の暮らしでは出会うことのない人に出会える、新しい世界に飛び込むパスポートのようで。コミュニティってすごいなと思ったんですよね。

今は趣味のサロン…サウナサロンとかできてきて、そういう様々なコミュニティを持つことで苦しさが軽減されるように感じます。

守隨:ご自身の体験からなのですね。

柴山:あと、コミュニティに入ると呪いを解くチャンスが増える。自分を含め特に女性はたくさんの呪いをかけられている気がしていて。社会に出ると「女の子なんだからそんなにやらなくていいよ」と言われることがある。それぞれに個性があって、やりたいことがあるのに、それを我慢しなきゃいけないなんて、まったく自分じゃなくなっちゃう。

それを解放できる可能性がコミュニティにはあることを、実体験で感じています。他にも色々なサロンに関わっていますけど、どれか一つでも誰かの居場所になるきっかけになればいいなと思っています。

守隨:それぞれに合った居場所があるということでしょうか?

柴山:うん、きっとある。会社が居心地よくても、どこか別のコミュニティに所属することで視野が広ったり、チャンスになると思うから。どれが自分に合うかなんてやってみないとわからないから色々やってみたり、関わってみるのがいいと思います。

社会に広がるコミュニティ運営

守隨:コミュニティを運営する立場として感じたことがあったら教えてください。

柴山:作っていく方が好きだしな、私。イベントで運営に回るのは、好きにできるから。座ってられない。ちょっと多動気味なんです(笑)。

あと、運営側は一番得るものがあると思う。だって登壇者と直接話せるし、企画の意図から全部決めれるし。なので私は、受ける側よりやる側がいいなと思う。

守隨:それは、これからも変わらずにずっと続けていきたいですか?

柴山:どうなんだろう、わからないです。でもいずれ誰かに取って代わってもらいたい。

守隨:柴山さんは後任を育てたいとお考えなのですね。

柴山:育つかわかないけど、これもまたやってみないとわからないですからね。やりたいなら手を挙げてほしい。なので、いっぱい運営に関わる場を作りたいですね。箕輪編集室でも他の場でも。

私、結構日本が好きなんです。ヨーロッパの歴史や文化も好きですごく憧れていて、学生時代に留学をした。とても良かったけれども、自分の考え方や感じ方は良くも悪くも日本的で、結局日本がもっと好きになって帰ってきた。骨の髄まで自分は日本人だなって。今の自分を形成してくれたところだから。

今の日本にコミュニティは合っているんじゃないかな。今、私自身子育てをしているし、これからの日本を良くしたいって素直に思います。でもコミュニティの形については、おそらく誰もまだ最適解を持っていないような気がする。

コルクラボとか箕輪編集室とかHIUとかいくつもコミュニティはあるけど、どれも正解で。過渡期だと思うから、どこまでどうなるのか見ていたい。この先、雲散霧消しちゃうのかもっと大きくなるのか。あと、箕輪編集室からオンラインサロンが生まれたりすると嬉しいですね。前田デザイン室が生まれたり。

守隨:今、どんどん広がっていっていますもんね。

柴山:箕輪編集室をやめちゃった人がいても、ここで学んだことが他で活きたならそれはそれで嬉しい。せっかくだから使い倒してほしいですね。

守隨:会社だと役割があって、なかなか思うようにはかないですものね。

柴山:そう。でも、サロンにはそれがない。箕輪さんは徹底的に権限移譲するというか、任せてくれるおかげかもしれない。

例えばライターチームが毎晩出してる記事って、箕輪さんのチェックは入っていないんです。すごい信頼だと思うんですよ、自分の名のもとに出るのにチェックしない。

運営も一緒で、大事な所以外は全然チェックしない。それだけ任せてくれるサロンオーナーのもとにいる。最初はなにしていいかわからなくて、みんながすごそうに見えちゃうけど。

守隨:それぞれにとっての関わり方があるということですか?

柴山:人によって動きたくなるタイミングって違うんじゃないかなと。最初は定例会の過去動画をいっぱい見るとか、毎日更新される「箕輪編集室公式note」を読むとか。コンテンツを消費するといい。コップの水は、いっぱいになったら溢れ出てくるから、今溢れ出てこなくてもその時まで溜めてるっていうのも全然あり。

守隨:自由に動けるのも、箕輪編集室の魅力なのですね。

柴山:はい、それぞれのペースで。ライフステージごとの制約が多すぎる女性には特に活用してほしいですね。男性よりも戦略的に考えていかないとやりたいことができない。会社だと時間がかかりすぎることが多いからサロンでぜひ経験を積んでほしいな。

守隨:柴山さんは様々なコミュニティに属する機会が多いと思うのですけども。箕輪編集室はついに1000人の大台に乗りましたね。この成長をどう思われますか?

柴山:箕輪編集室を大きくしたいと思ったことは特になくて。でも箕輪さんは「数は力だ」ってずっと言っていて、それは私も感じるんです。公式noteを毎日更新したり、箕輪さんが全国で講演したものを記事にしたり、ちゃんと情報を届けたりするには、やっぱり数がいないと難しい。

例えば、デザインチームで前田裕二さんのイベントの告知画像が一晩で12案出てきたんですけど、これも数があるからできる。オンラインサロンだからできてさらに多様であることを確かに感じています。箕輪編集室の運営としては、成長していくのであればそれに耐えうる組織にしていきたいと思っています。

守隨:勢いを感じます! 箕輪編集室には将来どのような姿になると思い描いていますか?

柴山:箕輪さんあっての箕輪編集室なので、箕輪さんがセクシーに広げてくれた風呂敷を畳んでいくことで見える景色があるんじゃないかなって気がしていますね。私も自分の会社の経営では広げることがあるんだけども、やっぱり桁が違うなと。今はそれをずっと追いかけるのが楽しみ。

だから、どうなっていくのか明日のことはわからないけれど、社会にいい影響を与えられる存在であるのは間違いないなって思っています。

第一回はこちら。

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聞き手・編集 守隨佑果石川遼
テキスト 射場正徳吉見 紳太朗 
写真 池田実加
カバーデザイン 前田高志

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