見出し画像

オンラインサロンは、才能を生み出す社会である

こちらは、5月31日に今井紀明さんをお招きして開催した「次世代の才能を編集する」の書き起こし記事です。

才能とは、自ずと知るもの

質問者:お二人は自分の才能って何だと思いますか?

今井:僕の場合は、圧倒的な行動力と自己修正能力だと思ってます。行動力に関しては、ノリを結構大切にして、自由に行動できるようにしてる。興味本位でチャレンジできることも増やしてる。

自己修正能力に関しては、いつでも危機感を持っているのは重要だなと思っていて。目指しているものに向かって自分の方向性を疑いながら突き進んで行くみたいなことですね。巻き込むためにはそういうことが必要だなと思っていて、そこが僕の強みかな。

箕輪:僕も(強みは)思い立ったらすぐに何でもやっちゃう行動力かな。あと、ずっと何かを考えてる。ただ思考量に絡め取られると、何の意味もない。結局は行動力が大事だと思う。

今井:それってどうやって鍛えました? 自分の才能に気づいたきっかけは何だったのかなと。

箕輪:でも、結果論だよね。がむしゃらに、好きなことに夢中になっていたら結果が出て、振り返った時に気づいた。僕の強みはこれだって。

質問者:同じ才能であれば地方の方が目立ちやすいと思いますか?

箕輪:一般論としてあるよね。人数が少ないから目立ちやすいけど、それはあくまで二次的なものだよ。そこが空いているから活躍してやろうって思っても、なかなか上手くいかないような気がする。でも、やっぱ閑散としているところに行くのは強いだろうね。

出版社ってマジで死に体なんですよ。若い人が少ないし、やりたい放題。田端さんの『ブランド人になれ!』に「沈没船に隠されたおいしすぎるチャンス」という見出しがあるの。沈没船はみんな逃げ出しているから、最悪沈没しても転職すればいい。それに、誰も舵をとってないから浮上させたら大スターみたいな。そういう戦略論として僕はあるなと思う。

今井:なるほど。難しいけど、そこのリーダーシップを取るという。

箕輪:多くの人が大好きな大逆転や自己犠牲のストーリーだよね。巨人の4番でホームラン打っても普通だけど、万年最下位チームの4番でホームラン打ちまくって優勝したら大スターだみたいな。そういう逆境にこそ乗れっていうのはあるよね。

今井:僕は大阪を基盤に活動していて、札幌にも拠点があるんです。地方だから目立つことは確かにあるかもしれないけど、人と出会えないのは結構辛くて気軽に動けない。僕の場合は東京に月3、4回来てるけど。

箕輪:永田町に泊まってるんだよね。

今井:うん、半蔵門ね。よく覚えてますね。

箕輪:だって、びっくりしたよ。(今井さんと)渋谷とかで飲んでたらわざわざ半蔵門帰るって言うから「なんでですか?」って聞いたら「明日皇居で走りたいんで」って。やっぱイラクに行く人の発想だなと。

今井:いや、関係ない(笑)。思考飛びすぎですよ。

箕輪:僕が好きなのは、そういうナチュラルボーンなの。完全に固有の目的があって、そこは不可侵じゃん。佐渡島さんとかもそうだけど、自分のルールがあるよね。

今井:去年サハラを走って、今年はチリでマラソンします。一緒に走りますか?

箕輪:普通に何の練習もしないで行って大丈夫?

今井:多分死ぬと思う(笑)。

箕輪:じゃあ僕は車から応援する。車で並走するのはできない?

今井:いける。本当に来るんですか?

箕輪:ずっとクーラー効いてる車にいていいんでしょ? ハンバーガーとか食べながら「行け、ラン!」とか言って(笑)。

今井:それ超腹立ちますね(笑)。話を戻すと、大阪で活動するのは一番課題が大きいからなんだよね。次に(課題が大きい)北海道も平均所得が低くて、生活保護受給率第2位みたいな状況。行政は動かないけど、僕らが動きたいからやっているって感じ。

箕輪:僕もよく地方に行くけど、「地方に可能性があるならこのまま地方で起業します」って言う人がいたら絶対一度は東京に出た方がいいって言う。

イケハヤさんが何で高知でやってるかっていうと、東京にいた時の圧倒的な人脈や情報、レバレッジが効いているから。東京で協力してくれる人がいくらでもいるから、そこが掛け算になる人は最強だよね。

今井:その基盤だけでもあると強いですよね。

箕輪:そう。人脈がなく、地方だけでやってたら一生フェーズは変わらない。だから、一回東京に出てきてから地方に戻るのは大事だよ。ブルーオーシャンだからこそ、掛け算になると圧倒的に一人勝ちする可能性がある。

そこで箕輪編集室が強いのは、物理的に東京にいなくても地方で面白いことやっている奴がいたら、すぐ誰かに繋げられる。そういう意味では、オンラインサロンで地方展開している価値をすごい感じる。

箕輪編集室は一つの安全な社会となり得る

今井:地方にメンバーを増やそうと思った理由ってあるんですか? それとも、地方の人が多く入ってきたからやったんですか?

箕輪:思い出せない。けど、「交通費出してくれたら地方行きます」とツイートしたら1日で半年くらいの週末の予定が埋まっちゃった。予想外だった。

でも、日本全国を行脚したことによって、ふらっと地方に行っても箕輪編集室の誰かがハイボール持ってきて「ここ泊まれますよ」っていうことができるようになった。これってもう最強のセーフティネットじゃん。箕輪編集室の全員がそういう状態になってほしい。

(箕輪編集室は)1000人以上がいて、超お金を持っている人や自由にいつでも動ける人、農作業やっている人とかいろんな人がいるからもう死なないと思う。そうすると、やりたくないことを奴隷のようにやる必要はなくなる。

今井:勝手に自分たちで社会を作っちゃおうっていうのが面白いですよね。それは僕も同じ考え方だな。

箕輪:みの邸を東南アジアと日本全国に作るのは年内にいける気がして、そうなったら最高。それと、みの邸を今井さんのシェアハウスとも提携して使えるようにするのもいいね。

今井:アジア圏内に作りたいですよね。アジアの人たちも日本と同じような課題を抱えているから、一緒にやることを考えています。

箕輪:セブとカンボジアにはすげぇ知り合いがいるからいつでもできるよ。シンガポールも知り合いが多いから、あの辺は制覇できる。

家入さんが「がむしゃらにやらないと何も生み出せないというのが今までの常識だったが、それは違う。絶対死なない、安全だよって言った方がクリエイティビティは生まれる」と言ってて。それを箕輪編集室で実感した。

東京に住んでいる若い人たちの多くは家賃を払うために働いているんだよ。死なないために働いていて、ちょっとのお金で飲み行ったり、旅行に行ったりしてて。だから、「みの邸にいたら暮らせるよ。余ったお金をもっと楽しいことに使いなよ」というふうにしたい。


今井さんが代表を務める認定NPO法人「D×P」への寄付については以下をご覧ください♩

***

テキスト 酒井琢磨
編集 橘田佐樹
写真 中本千晴

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?