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『戦略と情熱で仕事をつくる』出版記念! ボードゲームソムリエが語る「新しい仕事のつくりかた」 #情熱戦略

2019年8月5日(月)、渋谷のBOOK LAB TOKYOで松永直樹さんの著書『戦略と情熱で仕事をつくる』の出版記念イベントが行われました。

本日の執筆は、きむねぇこと、ダイヤモンド社で編集者をしています木村香代です。

ダイヤモンド社の社員である私が幻冬舎の編集者 箕輪厚介さんの箕輪編集室に入会し、メンバーのみなさんのご協力のもと、出版社の垣根を超えた本、松永直樹さんの『戦略と情熱で仕事をつくる』が完成いたしました。

本日は出版後、初となる著者講演会。

今回の出版に際してライターもデザイナーも初めてのことを頑張りきりました! ということで、私も今回、初めてのリアルタイムレポートに挑戦させて頂きます!

書籍同様、イベントに向けても多くの箕輪編集室メンバーが協力してくれました。児島さん作成の素敵な告知バナーや…

さらにオープニングにはほりぴさんが作った動画もあり…

そして、いつもと違い(松永さん、ごめん!)ストライプのさわやかなお洋服と、さわやかなヘアスタイルで、イケてる著者の松永さんが登場しました。(こちらのコーディネートは飯室さんがしてくださいました!)

今日のテーマは
「凡⼈の、凡⼈による、凡⼈のための「戦略と情熱」


モデレーターには、一部ブックライティングも担当してくれた、柴山由香さんが登場。オンラインサロンを5つも運営しているという経歴に、会場はどよめいていました(笑)。



<著者プロフィール>

<モデレータープロフィール>

イベント前半の講演では、本の内容を少しずつ紹介しながら好きなことを仕事にするための秘訣を紐解いていきます。

①自分だけの強みの見つけかたとは?

好きなことを仕事にした松永さん。多くの方が同じように生きていくことをのぞむ中で、好きなことが見つからないと悩むのではないでしょうか。好きなことは強みであることが多いと話す松永さんは、どのように見つけてきたのかを聞いていきます。

・お金をもらわなくても、やりたいこと

好きなこととは、お金にならなくてもやりたいこと=寝なくても没頭できること。そう定義する松永さんは、なぜそれがボードゲームだったのかを振り返ります。

・幼少期にヒントがある

松永さん:自分のことを振り返ると、幼稚園の頃に、欽ちゃんの仮装大会の欽ちゃんになりたいと言っていた。自分は面白いものを紹介したい人なんだと思ったんです。

幼少期、コロコロコミックという漫画誌でボードゲームに出会った松永さん。両親の教育方針でビデオゲームをさせてもらえなかったこともあり、唯一買ってもらえたボードゲームの世界に没頭していきます。

「この面白さをたくさんの人に知ってもらいたい。」

その想いが今日のボードゲームソムリエの仕事へと繋がっていきます。


・ストレングスファインダーを活用する

自身の強みを知る方法として、『ストレングスファインダー』が紹介されました。177個の質問に答えると自分の持っている素質(=強み)が34個のランキングで表示されます。その中で、松永さんのトップの素質は「協調性」。

由香さん:そりゃあ、ソムリエになりますよね

ボードゲームを仕事にしようと考えたとき、勝つことが好きな素質を持っていればトップゲーマーを目指したはずです。「人と争うことは苦手」「この魅力を知ってもらって楽しい時間を共有したい」。ボードゲームを紹介する人という職業は、彼の素質に沿ったものだったのだとわかりますね。


②自分をみつけてもらう手段を持つ

由香さん:白雪姫が、どうして王子様に救ってもらえたかというと、白雪姫が美しいということを広めた人がいたはず。じゃあ、自分の魅力を発信していくためにはどうしたらいいのでしょうか?

いかに価値のある活動をしていたとしても、それを世間に知られていなければ広まらない。そう話す松永さんは、自分の活動を知ってもらうための行動に移ります。


1)肩書きを作る

活動を始めた22歳のころ、野菜ソムリエ・チーズソムリエなど、ソムリエとつく肩書きが流行っていたのだそう。そもそも、ソムリエとはワイン業界の専門用語。しかし、多くの人が認知している言葉を組み合わせた肩書きの方が覚えてもらえる。ボードゲームコンシェルジュ、ボードゲームナビゲーターなども考えたそうですが、ボードゲームソムリエという名称がぴったりとくる気がしますね。

 
2)名刺

肩書きの次に彼が取り組んだのは名刺作り。

松永さん:学生でお金がなかったけど、自分で作れば安価で持てるんです。僕は経営者や企業のトップにボードゲームイベントをしませんか?と営業をしに行っていたので、名刺はあったほうがよかったですね。

今はSNSで気軽にアプローチをできる時代ですが、当時は今ほど活発ではなかった時代。しかし、あらゆるチャンスを逃さないためにも、アプローチする先に合わせた媒体=名刺を持つという戦略を選択しました。(今も企業のトップの方は名刺文化を重んじる方も多いそうなので、持っていて損はないとのことです! )


3)ブログなどで発信する

肩書きを作り名刺を作った彼は、同時にブログを始めます。そしてボードゲームの紹介やイベントのレポートを、世間に向かって発信をし続けました。

更新頻度は2〜3日に1度。無償で行うイベントも、実績として載せることで自分が行なっている活動を知ってもらうことができる。何も持っていない凡人だからこそ、自ら発信し続けるという選択を取ったのでした。

 

③仕事がないなら、つくればいい

・お金をもらうという覚悟をする

松永さん:そもそも、人生ゲームをやったからってお金をもらったりできないですよね?

会場のみなさんが、大きくうなづきます。お金が生まれない場所でお金を請求するには、相当な「覚悟」が必要だったそうです。

好きなものがあるひとは、相手のことを考えずに情熱をぶつけてしまう。

戦略と情熱で仕事を作った松永さんでも、最初は相手の気持ちを考えずに情熱だけで進んでしまったのだそう。

松永さん:天才は何かを生み出せばそれに興味を持ってもらえるけど、凡人は相手に求められて初めて価値が出るんです。

「望んでいるものを与えられるかどうか」、その視点を持つことが大切です。


・実績を積み重ねる

松永さん:無料でやって、ブログに書いてもいいですか?とたずねていました。実績がない僕には、そうやって実績を作っていくしかなかった。そういう意味では無料でやることの意味もあるんですよね。

書籍の中でも触れられている通り、5000人に会いに行ったという松永さん。なぜそんな挑戦ができたのでしょうか。

松永さん:それはもう営業とおなじです。それも覚悟があれば…できます。

これを聞いて、知り合いの編集者を思い出しました。
街で女の子にインタビューをするのに、素ではできないけど、覚悟を決めて仕事ならスムーズに声がかけられる。そう話していたんですよね。


④やりたいことがない⼈へ

・オンラインサロンなどのコミュニティを活⽤する

松永さん:7つの習慣のゲームを作ったあとに、ずっと保守的に過ごしてきたので、箕輪編集室に入って、新しい経験ができたと思います。イメージ的に、オンラインサロンはビックバンみたいで、常に流動的。入る前はすごく怖かったんですけど(笑)、入ってよかったと思います。


今回、オンラインサロンのメンバーで書籍を制作するという挑戦をした松永さん。初の書籍で、不安が全くなかったかと言えば、そうではなかったはず。しかし、オンラインサロンというコミュ二ティを通して生み出された本は、発売前から多くの方に愛される一冊となりました。

駆け足で、本の内容をぎゅっとお話した松永さん。由香さんのモデレーターのもと、本で伝えたかったポイントはしっかりと伝わった気がしました。

本日のグラフィックレポートはこちら!


そして、イベント後半は、6~7人1グループにわかれてドイツ年間ゲーム大賞2019を受賞した「Just one」を開催。和気あいあい、歓声も上がるなど、超盛り上がりました! スマホを使って手軽にできるゲーム。私もやってみたかった…。

このゲームの説明に入ったとたんに、いきなり口調も声の大きさもがらっと変わった松永さん。慣れない場ではありましたが、ホームに戻ってきた! とばかりにとっても楽しそう! 得意なものをやるときには、こんなに人格が違うのか、と、実感しました。

そりゃあ、好きなことを仕事にした方が、絶対にうまくいくはずです。

そして、ゲームの勝者には、商品として松永さんが作った『7つの習慣ボードゲーム』が手渡されました!

本日のイベントを皮切りに、続々と出版記念イベントが行われます。本日いらっしゃらなかった方も、どこかでお会いできることを楽しみにしております。


<今後のイベント情報>

●8/10(土)19:00〜 表参道  青山ブックセンター
青山ブックセンターの店長 山下優さんとの対談形式のイベントです。

●8/22(木)19:00〜 代官山 蔦屋書店にて
箕輪編集室ライターチームが発行している書店員さん向けメールマガジン『箕輪書店だより』がリアルイベントとなりました。私、木村との対談形式でのイベントです。


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テキスト:木村香代(きむねぇ)
グラフィックレポート:まりか
写真:池田実加 

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