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「クリエイティブと居場所が共存するチームを創りたい」 僕はコミュニティを翻訳する役割を目指す

「出会うべきタイミングで出会うべき人に出会えている」
これは自信をもって言えることだという森川さん。
何者でもない自分が、唯一誇れることは自分の周りにいつも素敵な人がいてくれること。

箕輪大陸制作後、低迷期に入っていたメディアチーム。
「得意なこと、できることが違うからこそ、“クリエイティブ”を生み出せる」という信念の元、新しい形を模索した。

第2回目は、森川さんの考える箕輪編集室におけるチーム、そして彼のリーダーとしての在り方についてです。

箕輪編集室におけるチームとは?

ー3月にメディアチーム主体で大きなプロジェクトがありましたよね。オンラインサロンが企業から依頼を受けてCM記者発表に参加するという、箕輪編集室としても初めての試みでした。プロジェクトリーダーとしては、どのように動いたのですか?
企業案件ということで事前の情報を出せないことが多かったので、まずはコアとなるメンバー一人ひとりにメッセージを送って声を掛けるところから始めました。依頼の趣旨は箕輪編集室のクリエイティブの力を使ってtwitterでのトレンドを取ろうというもの。一会社員である僕にこんな機会がくるなんて「箕輪編集室って何なんだ!」と思ったし、単純に「面白そう」だと思いました。

ーそこから、箕輪編集室全体へと広がっていったという感じでしょうか。
他のチームにも少しずつ情報共有がされ始めた時、それぞれのチームリーダーやメンバーもすぐに動いてくれました。その結果、目標であったトレンド入りも達成でき、クライアントさんからも「箕輪編集室、すごいですね」と嬉しいお言葉をいただきました。

ー成功の秘訣は何だったのでしょうか?
みんなが自分事化してくれたことじゃないですかね?各チームのリーダーがメンバーに呼びかけをしてくれたからこそ達成できた成果です。各チームのメンバーが「なんだかうちのリーダーが楽しそうにしてる!私も一緒に盛り上げたい!」と思ってくれたからあれだけ大きな盛り上がりを見せたと思っています。

僕一人でスレを立てて、みの編メンバー全員に「盛り上がりましょう!」と言ったとしても実現できなかった。自分ができないことは、仲間の力を借りる。自己完結するのではなく、コミュニティをマクロな視点で俯瞰して、メンバーそれぞれが得意なことを掛け合わせる。この発想でプロジェクトに取り組めたことが成功のポイントだったかなと感じています。

ーチームとしての箕輪編集室としての強みは何だと思いますか?
メンバーが目指す旗を立てられること、そしてその旗を目指して能動的に動くメンバーがいることだと思います。他では出会えないような人たちとチームを組んで、みんながそれぞれの評価軸で動いている。これが強みですよね。

普通の会社ではこんなことすぐには成立しないです。会社は所属する部署が決められています。営業は売上成績が評価基準といった具合で、部署ごとに単一の評価軸しかない。その一つの評価軸に沿って優秀かそうでないかが判断されてしまいます。でもオンラインサロンは違うんですよね。「みんな違って、みんないい」という概念が自然に浸透しているんです。

得意なことが違うからこそ、集まった時にそれぞれの強みを認識できる。みんなが得意なことを持ち寄って全力でアウトプットした時に、チーム全体がエンパワーメントされるんです。箕輪さんという存在をハブにしても、箕輪さんの本質である“クリエイティブ”を生み出せる。それが箕輪編集室のチームの強さだと思いますね。

僕は「コミュニティの翻訳家」になりたい

ーそんな箕輪編集室に所属して7ヶ月目にメディアチームのリーダーになりました。もともとリーダー気質だったんですか?
学級委員長とか班長とかチームリーダーとか委員長とか、立候補制で出来るものはほとんどやりました。昔から集団をまとめたり、場を回すのが好きだったんだと思います。でもそれはただ人をまとめることが快感だったわけではないんです。

自分の根っこにある価値観として、好きな人とか自分のや周りにいる人が幸せでいて欲しいし、笑っていて欲しかったんですよ。自分の周りの人が、いい雰囲気とかいい方向に向かっている姿を見れるのが嬉しいんです。要は、人が周りにいて欲しかったんですよね。リーダーは半ば強制的に自分の周りに人を集めるから、そういう立場が好きだったんだと思います。

ーなるほど。森川さんはどういう形で今のポジションについたのですか?
僕は7月末にサブリーダーに就任しました。当時、メディアチームのリーダーをしていた池田実加さんに、自分が箕輪編集室で活動したことをまとめて報告していたんですね。そのことがきっかけで、当時の箕輪編集室にはなかったサブリーダーという役職につくことになりました。

サブリーダーとしてチームの課題は何だろうかと考えた時、辿り着いた答えは「居場所としての要素が足りていない」ということでした。コアメンバーだけで大きなプロジェクトを動かして結果を出せば、世間に認知はされるかもしれないけど、それはサロンというコミュニティである必要がない。その欠落感をどうにかしたいと思って、今年の1月に自分から「リーダーやりたいです!」と池田さんにメッセージを送り、交代することになりました。

ーメディアチームに足りないのはコミュニティとしての要素、ということですか。
そうです。だから僕は環境作りを一番に考えるようになりました。これまでのようにクリエイターの稼働を待っているだけじゃダメだと思ったんです。自分は幸運にもテレビ局に勤めていて、写真もある程度撮れるからクリエイターの気持ちは少しわかる。同時に、気質的にコミュニティ側の気持ちもわかる。じゃあそこをうまく中和できるようなコミュニティあるいはチームを作ろうと思ったんです。

クリエィティブとコミュニティという見方によっては相反してしまう要素をうまく内包した組織をプロデュースできる存在になりたい。最近気にいっている表現として「コミュニティの翻訳家」というものがあるのですが、自分はまさにそれを目指そうと思っています。

ーコミュニティの翻訳家ですか。
色々な言語を、一旦クッションとして自分のなかに収めて、それぞれに合った形に変えて相手に伝えられると思ったんです。違う価値観を持つ人間同士の「翻訳」をするポジションが今のメディアチームのなかでの自分の役割かなって。お互いに出せるものを全力で出し合ったときに物凄いクリエイティブが生まれるのがみの編のチームの面白さだから。人に寄りかかって寄りかかられて、人と人がぶつかった結果が均衡であり、クリエイティブの発祥なんですよね。

もっとコミュニケーションの幅を広げたい

ー今のメディアチームはどんなチームだと思いますか?
居場所とクリエイティブが共存出来るようなチームになってきたなって思ってます。一昔前のメディアチームは箕輪編集室が大きくなり続けている時期だったから、ある程度スキルを持っている人じゃないと関わりづらかった。実際にもとから動画を作れた人間が中核を担っていたし、僕も結果論ではあるけれど写真が撮れたからプロジェクトに関わっていけた。

箕輪大陸には写真も動画も編集っていう箕輪さんのエッセンスも全部詰まっていて、完成は去年の箕輪編集室の一つ到達点だったと思ってます。でも、それは膨張過渡期のベンチャー企業的な良さであって、どんどん大きくなるコミュニティには適してない部分もあるかもしれない。それが今は、少しずつだけど、クリエイティブっていう鋭さと居場所としての柔らかさが共存するチームになってきているのではないかと感じています。

ー森川さん自身はどんな部分を伸ばしていきたいと考えていますか?
今よりももっとコミュニケーションの幅を広げたいですね。実際にメディアチームのリーダーになって出会いの機会が増えました。ジブリの鈴木敏夫さんだって、箕輪編集室で活動していなければ絶対に対話することなんてなかったはずですよ。箕輪編集室で積極的に手を動かすことで、普通に暮らしていたら関わることのない人に対しても臆せずにコミュニケーションを取ることができるんです。

そういう意味で、箕輪さんの著者との関わり方を知ることは、自分の中ですごく勉強になっています。箕輪さんが編集する本の著者は尖ってる人ばかりだけど、そういう人と関わる時の箕輪さんの考え方はすごく勉強になる。僕にとって、箕輪さんは風呂敷を広げる場面よりも、むしろ畳む時の行動のほうが学べる点が多いんです。

すこしでも、箕輪さんの畳み人としての姿勢の原液みたいなものを自分のなかに取り入れられたらいいと思っています。本の編集という、何かを一つにまとめる作業はチームマネジメントにも通じている部分があります。色々な人が所属するチームでみんなが広げた風呂敷を、僕は畳みにいきたいなと。

ー今後、箕輪編集室で成し遂げたいことはありますか?
早くリーダー辞めたい(笑)。というのは半分冗談、半分本気です。多くの人が打席に立てるように、ポジションはどんどん明け渡していった方がいいというのが僕の持論です。これは経験した方ならわかると思いますが、箕輪編集室の場合、運営やリーダーといったポジションでいたほうが何かとプロジェクトにコミットする機会が増えて絶対的に楽しいです。

リーダーは色々な場面で面白い人たちと関わることができるという点で、とても利用価値のあるポジションですよ。僕はそういった楽しさを一人でも多くの人に感じてほしいんですね。コミュニティの新陳代謝を良くして、一人でも多くの人にそれを経験してほしいと思っています。

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編集 お嬢
写真 山崎凌
バナーデザイン 惣島厚

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