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リスクは財産。箕輪イズムを受け継いだ『前田デザイン室』

箕輪編集室所属メンバーのインタビュー企画。今回取材した箕輪編集室メンバーは、箕輪編集室・デザインチームでリーダーを務める前田高志さんです。

*前回の記事はこちら

デザイナーと編集者の共通点

篠原:前田さんの屋号『NASU(ナス)』に絡めて、今一番前田さんがデザインで成したいことについて教えてください。

前田:デザイン業界で知名度を上げたいなと。だからデザインのメディアに載りたいなと思っています。

篠原:デザインのメディアだと、何が有名なんですか?

前田:『MdNデザイナーズファイル』っていう、国内外で活躍するグラフィックデザイナーやアートディレクターを紹介する本があって。ずっとそこに載りたくて。

ブログでも書いて、編集者の方にもアタックして。「検討させていただきます」って返信はあって、Twitterではフォローしてくれてるんですけど、二年連続落ちてるんで。そろそろ載せてー! って思ってますね。

篠原:確かにそれに載ると一気に知名度が上がりそうですね! 

前田:まぁでも、今は箕輪編集室と前田デザイン室のほうがやりたい。仕事も仕事でちゃんとやる。自分の成したいことじゃなくて、その会社が成したいことのお手伝いを全力でやるって感じですね。

篠原:相手が成したいことを手伝うにあたって、編集者の仕事と通ずる点はありますか? 

前田:相手に憑依する点ですかね。ただ、憑依しすぎると逆に客観視できなかったりするので、そのバランスは意識しています。一般の目を失ってしまったら、結局世間に届かない、自己満足のものになってしまうので。

篠原:箕輪さんも、本を作るときは思いっきり憑依する、届けるときは社会との接続性をめちゃくちゃ考えるって言ってましたよね。

『お金2.0』の電車広告をあえて真っ黄色のダサいものにしたのも、ターゲット層を意識したからだって。自己満足でカッコいいデザインにしたらこんなにも売れなかっただろう、と。


「影響を受けた」で終わらせない

篠原:箕輪編集室ではデザインチームのリーダー、前田デザイン室では主催という立場ですが、メンバーと関わるときにどんなことを意識していますか?

前田:抜け感ですかね。この間、任天堂時代の部下に会って。僕、デザインリーダーをやってたんですけど、「あんま上司っぽくなかったのがよかった。前田さんは抜け感があった」って言われたんですよ。

フットワークが軽いとも言われてたし、あんまりごちゃごちゃ言うよりはアウトプット重視。そういうタイプ。だから僕はプレゼンとかあんまり得意じゃないんですけど、作ったもので納得させるって感じのを今までやってきましたね。

篠原:なるほど、抜け感があると。Twitterだとその雰囲気がよく出ているなと思います。緩急がある。

前田:そういうのも吸収してるんですよ、箕輪さんから。Twitter上手いなぁと思って。

前田:箕輪編集室では色々吸収出来て、かつアウトプットも出来るから、本当に感謝してる。

篠原:えぇ…! 泣いちゃう、そんなの書いたら。最初は色々ありましたもんね。

前田:そうそう、デザイン出してもみんなから反応が返って来ないとかありましたけど(笑)。だって実は1回退会してますからね。

篠原:そうだ、一時期退会してましたよね。

前田:あのときは自分の本作りたくて、一回辞めようと思って。でもやっぱり戻りたくなった。ライターチームとか、箕輪大陸とか動き始めたのもあったし。

今は箕輪編集室メンバー、一人ひとりが活躍出来るようになるのを狙ってる。結局、それは箕輪さんに返って来るし。

篠原:箕輪さん、今年の目標で「箕輪編集室を最も新しくて最も勢いのあるクリエイティブ集団にする」って言ってて。

「ヒト・モノ・コミュニティーのプロデュースだったら、みの編だっていうようにしたい」って言ってたんで、そのときにちゃんと機能できるチームでありたいなっていうのは思いますよね。

前田:箕輪さんって本当にメンバーのこと考えているなって、接していると凄く感じる。その思いにデザインで応える。それが成したいことですかね。

『前田デザイン室』は3月よりスタート!

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聞き手・テキスト・編集 篠原舞

写真 大竹大也

カバー画像デザイン 前田高志


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