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「地に足をつけながらハッタリをかませ!」箕輪厚介×新R25編集長 渡辺将基 コンテンツEXPO #リアタイ


2019年4月3日(水)東京ビックサイトにて行われたコンテンツEXPO東京セミナーに、箕輪さんが登壇しました。

タイトルは『ヒット本連発の記載編集者が語る! コンテンツプロデュースの哲学について』。20代ビジネスパーソンのバイブル・新R25の編集長である渡辺将基さんをモデレーターに迎えた本セミナー。先ほど終了したその内容を、速報でお届けします!

まだ、何者でもなかった渡辺さんと箕輪さんが出会ったのは、箕輪さんが見城さんの本を出版した時。その販売促進用の記事を依頼したのが、渡辺さんだったのだそうです。


「ヒットコンテンツを作ろうとしているのに、みんな本気になっていないだけだ!」そんな煽り文句に誘われてか平日の昼過ぎにも関わらず、多くの参加者が会場を埋め尽くしました。

ヒット編集者は、そもそもセンスを持っている

渡辺:僕たち、まだ編集をはじめて5~6年なので、まだ新人といえば新人なんですよね。でも、下積みとかそういう話じゃないというか…。

箕輪:編集が上手かどうかは、センスじゃない?センスって切り口があって、1個は「面白いか面白くないか」の判断が自分でできるかどうか。その判断が時代に共感してもらえるか? っていうセンスの良さだと思うんだよね。

渡辺:確かに。そのセンスが何かって話ですよね。

多くの人は、「面白い」の言語化ができない。外にどの程度広がっていくかという想像ができるかどうかがセンスだと話します。

箕輪:誰が読むの? このツッコミは、会社の後輩にもオンラインサロンの人達にも良く言うんだよね。

「いいものを作れればいい。売れなくてもいいんです。」

そういって作られたものは、いいものではない。そう断言します。

箕輪:そもそも人は、そんなに面白いと思わないからね。

無料の情報・サービスが溢れる中で、お金を払ってもらうこと、時間を使ってもらうこと。選んでもらえるコンテンツになるためには、主観と客観の思考の往復が絶対的に欠かせないのだそうです。

箕輪厚介がコンテンツづくりの最初に徹底すること

編集者としてコンテンツを作る際に、箕輪さんが一番大切にしているのが

階段は上から降りろ理論

何か新しい企画を考える時に「実現しそうなそこそこ」から始めようする人が多いと話します。

創刊したての媒体で、知名度はない。そのような状況で「誰か取材対象者を選んで」と言われたら、自らの立場を考えて「この程度かな」という控えめな気持ちで相手を選ぶようになっていくのだそう。

箕輪:例えば芸人さんを取材しようとしたら、中堅のこれくらいの人かなとか思うでしょ? でもそうやっていくと続く取材もまた企画を練ってって大変なんだよ。一番最初で頑張ってビートたけしさんくらいの大御所に出てもらえれば、「あの人が出ている媒体なら」ってブランドができるから、そのあとの企画も実現しやすくなる。

箕輪さんの場合は、書籍の編集者として最初に選んだ取材相手が幻冬舎社長 見城徹さんでした。

・圧倒的に好きであること
・圧倒的に想像力を持つこと

何者でもなかった箕輪さんが実現できた理由は、この2つ。溢れる熱意を持ちながら、こちらの都合で押し付けるのではなく、受け入れてもらえる術を徹底的に考える。

見城さんにはどれだけ好きかを手紙にしたため、堀江貴文さんには合理的に進められる企画を提案する。この理論を実践して成し遂げた「大物の書籍出版」という実績は信用となり、そこからの箕輪さんを加速させた大きな要因に違いありません。


そのコンテンツは作り手の顔で選んでもらえるか?

いつでも美味しいセブンイレブンのお弁当と、ブランド認知がなく毎回食べてみないとわからないお弁当。

この2つがあったらどちらを選びますか?

箕輪:質にこだわって無色透明(=ブランド力がない)のまま勝負するのもいいんだけど、それってすごく大変なことなんだよ。みんな、よくわからないものにそんなに時間は使ってくれないよ。

コンテンツとして支持されるために、ブランド化を一つのキーワードとする箕輪さん。

渡辺:作り手が表に出ていくかどうかを迷う人もいますよね。

箕輪:昔は本もネット上の情報も選べたけど、その情報量が何十倍となった今、選ぶ作業がしんどい。その中で「この人がいいって言っているからいい」の時代になっているんだよね。でも、時代の流れに乗ってキャラじゃない人がtwitterとかで発信してるのって、見ていて辛い。

箕輪さんの場合はSNSの発信がブランド力向上の一因となり、彼が生み出すコンテンツへの注目度をあげ続けています。

対して、自分の実績であっても個の名前を表に出さないことが多い日本企業の体質。大手企業でどれだけの実績をあげても、個人としてのちに語れるものは少ないのが現状です。

「あくまで、その人のキャラとやっていることによる」と前置きをしながらも、実名の出ない大企業でコンテンツ制作をする人たちがもつ不安にも触れます。

コンテンツを多くの人に届けるためには、個人のブランド力も必要。大企業で1000万稼ぐより、600万でも自分の名前を出せる仕事ができる会社を選ぶ時代。「誰が作った」コンテンツかで、広がりは大きく変わるような時代になってきたのです。


無責任な企画はふざけろ!

お2人が尊敬する上司から影響を受けてきたことには、共通のことがあるそうです。

・ブランドを掲げて、掲げて走りながらその間に実績を作っていくこと
・地道に手数をこなしていくこと

「地に足つけながらハッタリをかます」そうやって走り続けてきた結果が今のお2人です。

「もう何でも企画を実現出来るんじゃないですか?」そんな言葉をかけられるようになったお2人ですが、これには一言申したいのだそう。

良いコンテンツを産める人がさらに必要とされる時代。そこでの活躍を目指すなら、気をつけるべきことが一つあるそうです。

箕輪:僕が「ぶっ飛べ!」とか「突き抜けろ!」っていうと、「じゃぁこんなのやってくださいよ」ってアイディアだけ投げてくる人がいるけど、それふざけろよと思うんですよね。ただ突き抜けたものを出せばいいってもんじゃない。

渡辺:実現可能かも考えないとですよね。

箕輪:まさにそう。着地点までしっかり考え抜いているかと言う話ですよ。

渡辺:その企画を出してきた人が、無理だと思っても本人がやりきるなら実現しうるんですけどね。

無理だと周りに言われても、100%の熱意を持って企画したコンテンツを実現させられるか? 同時に冷静な思考との往復はできているか?

企画・制作・拡散…箕輪さんによるコンテンツプロデュースの哲学は、自分が関わるコンテンツに圧倒的な熱量を注ぐこと。

極端と冷静・主観と客観を往復し続けるほどに考え抜くことなのだと、伝えていました。


箕輪:企画にもコンテンツにも、正解がある訳ではない。困難があれば、「逆にどうするか」を考えればいいし、困難がない企画は予定調和でつまらないのかもしれない。トラブルが起こるとチームが強くなったり、ニュアンスが変わって、それが引っかかりになる。いいコンテンツは、そういう中で生まれていくものだと思います。


<箕輪編集室入会はこちら>


テキスト:柴田佐世子
写真:柴山由香  , 池田実加

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