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レールをはずれた東大生の『熱狂』 #箕輪vs東大生 3/3

オープニング動画『レールに乗るな! 波に乗れ!』

当日の会場はエネルギーあふれる学生さんや若者で埋め尽くされていました。レールから外れまくった箕輪さんと現役東大生が語りあった様子をお伝えします。

(前回までの記事)
第1回 
レールをはずれた東大生の『勝算』 #箕輪vs東大生 1/3
第2回 
レールをはずれた東大生の『教育論』 #箕輪vs東大生 2/3


アイドルプロデューサーげんげん

箕輪:アイドルプロデュースってどういうことやってるの?

河野:TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)というアイドルのイベントに行かせていただいた時に、アイドルの子たちが夢に向かって頑張っている姿を目の当たりにして、大きいステージに立たせてあげたいなと思ったんです。

明るくて元気をもらえるようなロックが好きなんですが、アイドルの前向きな姿勢と根っこは同じだなと感じました。

箕輪:頭がいい上に能動的に動いていてすごいよね。

コンテンツを作るとか芸能の分野って、学歴云々じゃない”人間的な強さ”で強引にものごとが進むことあるよね。しかも上手くいくっていう。

河野:そうですね。

箕輪:そんな世界で東大医学部の人がどういうふうにプロジェクトを成功させていくのか、楽しみにしてます。

河野:ありがとうございます。

でも僕ほんとに強引さがなくて全然話が決まらなかったんです。
以前、プロデュースしてる女の子からガチギレのLINEがきてしまって…そこで覚悟を決めて「これで行きましょう」と決断したら、なんとか納得してくれた、ということがありました。

ほんと強引さって必要だと思いましたね


熱狂の裏にある『不足感』に人は集まる

質問者:河野さんってモテると思うんですけど、東大の中でモテる方法はありますか?

河野:やっぱり自信じゃないですかね?

自信に溢れながらも周りを見下すことなく、俺はやればできる!と突き進んで行く姿を見せていれば、いろんな人から手伝ってもらえると思います。

伊藤さん、どうですか?

伊藤:でも、いろんな人に好かれるってめちゃめちゃ難しくないですか?

逆にお二人とも、すごい人を集めるのが上手いというか、人が自然に集まってくるじゃないですか。

箕輪:いとまりだってそうよ。

伊藤:そんなことないですよ(笑)。

人を集めるのってどうすればいいんだろうと考えてましたけど、自信をもつのが大事ってことですね。

河野:そう思います。

伊藤:箕輪さんはどうですか?

箕輪:人が周りに集まるのに重要なのって、その人が持つ不足感だと思ってる。

要は「あの人これができないんだけど、私はこれができるからやってあげよう」ってこと。僕、得意なことは異常に得意なんだけど、得意じゃないことはほんとなんもできない。すぐ物をなくしちゃうし。

僕みたいに「できないこともあるけど、こういうことやりたい」って圧倒的に熱狂していれば、それを支えたいと思う人が集まってくれるんだよね。

伊藤:なるほど! オンラインサロンでもそうですし、私のやってるSHOWROOMのファン心理も一緒ですね。


友達を作るのは"何者か"になってから

質問者:河野さんとお友達になることが夢なんですけど、どうやったら友達になれるんだろうと思って…

河野:ここで話したらもう友達ですよ。夢叶いましたね。

会場:(笑)

箕輪:はっきり言って、お互いに付き合うメリットがあるとか、価値観が同じだというのが、本当の友達ってことだからね。
友達になりたいから飲みに行っても友達にはなれないよ。

河野:たしかに。飲みに行っても、それで?ってなっちゃう。

箕輪:また会いたいと思えるのは、お互いに与えるものがあるってこと。

一緒にいたら楽しいというのももちろんいいんだけど、お互いになにかしらがないと友達関係は成立しないんだよね。

河野:たしかに、そうかもしれないですね。

箕輪:社会に出たらほんとそうだから。しかも本当に出会うべき人には勝手に出会ってしまうもんだよ。

友達になりたいと思ってた人から「話したかったんですよ」って言ってもらえるのが一番美しいと思う。

ぶっちゃけ出会っちゃいけないタイミングで出会ってしまったら、出会わない方がいいぐらいだよ。

河野:たしかに、僕も司法予備試験を受ける時に遊びを断わりまくってたんですよ。ここで遊ばなくても試験に合格して何者かになってから遊んだ方が、結果的にいいんだろうなと。

試験に受かればいろんな人と出会った時にアピールもできるし、もしかしたら友達になりたいと思ってた人と友達になってもらえる可能性があるかもと思っていたので。

だから東大に合格したいと思っているなら、がむしゃらに頑張ったほうがいいですよ。

もし東大に入学できれば友達になりたいと思ってくれる人が増えるでしょうし、努力を続けて何者かになってしまえば、思いも寄らなかった人と友達になれるかもしれませんよ。これは東大に限らないですけどね。


『自分のため』が『他人のため』になる瞬間

質問者:いろいろなことをされている中で、社会に貢献したり、残したいものはありますか?

箕輪:社会に貢献したいとか残したいとかほぼほぼないんだよね。単純に自分がやりたいことをやってるだけ。

Twitterで水道橋博士さんと揉めてたら、ホリエモンがボクシングやれって言ってきて、AbemaTVとSHOWROOMが生放送してる中でボクシングの試合をしたの。でも、それって誰のためにもなってないじゃん?

「老害みたいなこと言ってくるやつをボクシングで倒して、若い人に何か与えるんだ!」ってまったく思ってないよ。「そういえば最近太ってきたからボクシングやってもいいかな?」ぐらいだわ。

自分の中で終わった話になってから喋ると、超楽しかったとか言うんだけど、実はその瞬間ってほんと苦しい。うわっ、今日もトレーニングだ…ってなってる。

本の編集も同じで、真っ只中にいると辛いし面倒くさいし苦しいけど、終わってから「熱狂してました」とか答えてる。

その瞬間に思いついたことをがむしゃらにやってるだけで、最終的に何かやりたい、残したいっていうのは本当にないわ。

河野:僕も他人への貢献は目標にしてないですね。ぶっちゃけ何やっても他人のためになるんですよね。

だから自分のためにやっている中で、気づいたら他人のためになっていて、人に影響与えられていたんだ、と感じられるものがあるといいなと思います。

箕輪:NewsPicks Bookでもまったくそうで。僕が読みたいものをひたすら作っていたら、若い人が読んでくれていて。
「他のビジネス書に比べたら若い人が読むレーベルだ」って気づいたの。だからそっちに寄せていったところある。

熱狂しながら読みたいモノを作りまくっていたら、他の人にも熱狂が移って、結果的に応援されるようになったんだよね。


***

テキスト:湯田美穂、鈴木健太、氷上太郎國友克弥、小森太志、後藤俊光、新井大貴
編集:氷上太郎荒木利彦
写真:遠藤稔大森川亮太
バナー:橋本竜也

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