純粋な感情はブレない軸を与える
5月18日大分県別府にて「時代の先見力2.0 箕輪厚介講演会」と題した講演会が開催されました。
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まず考えるのは、利益より目の前の人
質問者:僕は会社を経営しているのですが、飲み会で色々説教とかされたりするんですよね。ここはこうだとか、ここはこうやんなきゃダメだとか。そういう方たちに言い返すことができないんですね。
箕輪:言い返す必要ってあんの?
質問者:言い返す必要はないかもしれないんですけど。
箕輪:それは目的じゃないような気がするけどね。俺のマナー研修の日報の話で言うと社員として日報書けって言われて、書いたら怒られたってだけ。たまたま衝突しちゃっただけ。
自分で会社やってて周りの人に飲み会で色々言われるなんて、そんな飲み会行かなきゃいいだけじゃない?
質問者:まぁそうですね。
箕輪:言い返すって別に目的でもないから。こういう人いるよなぁって思って終わりでいいんじゃない。自分はやるべきことやれば。
質問者:はい。あともう一つだけいいですか? 箕輪さんはすごいアウトプットされていて、周りをすごい巻き込んで仕事されていると思うんですけど。
自分の場合ですとサービスのターゲット層がすごい狭いんですが、そういう場合の集客方法をお聞きしたいです。
箕輪:集めることを目的にしないで本当にそこにいる人たちがいかにハッピーになるかっていうのを考え続けたら、それこそ評判が評判を呼んで集まってくるんじゃないかな。集めることを目的にし始めると、どんどんズレ始めると思う。
俺の本ってよく誤解されるんだけど、売ることを目的にしたことないんだよね。箕輪は売れればいいみたいな文脈でよく言われるんだけど、てめぇの100倍著者のことを考えてるよって思うの。
俺本当に「売りましょう」って打ち合わせで言ったことないのよ。まぁ、売れた方がいいから言ったことがないって言ったら嘘になるけど、それを目的にしたことがない。だから他の編集者と違って、著者がみんな俺のこと好きなのは、自分がやりたいことをやらせてくれるからだと思うの。
「売れないですかね?」って言われても、別に売れなくてもいいからあなたがやりたいならやりましょうよ、みたいな。佐渡島さんでいったら、「英語のタイトルにしたいんだけどダメかな?」って言われて、別に売れなくてもいいんだから英語のタイトルにしちゃいましょうよみたいなことを言えるのよ。
で、いい作品をどう売るかを必死に考えるっていう順番なんだよね。俺が見てるのは書いている人と読む人。それだけ。その人たちがいかに満足するかを考えたうえで、その数を増やしていくってこと。
だからあくまでも今いる人とか、近くにいる人たちの満足度を上げる。その先に数が増えるってほうがいいと思うよ。今の時代本当にいいものって発見されるから、まずはいいサービスやものを提供するっていうほうを考えるのがいい気がするな。
質問者:中のサービスの良さですか?
箕輪:うん、そのビジネスを始めた理由があると思うんだよ。そこをできるだけ突き詰めるっていうことだよね。
純粋な「好き」に勝てないものはない
質問者:色々な有名な方とコラボされてきたと思うんですけど。相手のことを思いやって、分析して満足度を上げるってところで、間違った分析とかをやってしまったことってありますか?
箕輪:ないね! 俺間違えないから!
一同:(笑)。
質問者:有名な方を口説き落とした中で分析を繰り返していき、自分の存在意義だとか、価値観がブレ出すこともありませんか?
箕輪:それもないね! 好きだから話したいわけ。好きでもないけど、めちゃくちゃ売れるから口説きにいこうって時はブレると思うよ。
俺は全員好きだからさ! 佐渡島庸平も落合陽一もメタップス佐藤航陽もみんな好き。前田裕二も見城徹も松浦勝人も好き。自分は単純に好きだからブレないの。だから、そんな間違えないと思うんだよね。好きだから(その人のものを)いっぱい読んで、見て、考えるからさ。
多分そういう心配って自分が熱狂してないものをやっているからだと思うよ。売りたくないものを営業したり、いいと思ってないものをいいですと言って売ったりすると、どんどんズレていく。
俺は広告部にいた時から言ってたからね。超正直者だったと思うよ、営業マンとして。(広告枠は)売れてない雑誌だったから、ぶっちゃけここに出してもほぼ反響ないと思いますよみたいに言ってた。そこの嘘はついたことないね。
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テキスト 三枝窓香
編集 橘田佐樹
バナーデザイン 山口ともみ
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