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【日刊みの編NEWS】箕輪さんのつぶやきから頭をグルグルさせて『非日常の宝物をもらったら幸せになれるのだろうと思う』というヘンテコな超短編小説を書いてみた。

おはようございます。箕輪編集室運営担当のトムさん(村田敏也)です。 11月25日 (水)の日刊みの編NEWSをお伝えします。

この日刊もコラムだけになって、何か新しいスタイルを始めたいなと、箕輪さんのつぶやきからいろんな想像を膨らまして書き始めた超短編小説の第4弾です。今日はこんな箕輪さんのつぶやきから「非日常」について書いてみました。

お時間のあるときに、最後まで読んでもらったら喜びます。不思議なもの、毎週、どこかでスイッチがはいり、筆が進むのが、何気に気持ち良いです。それでは、どうぞ。


『非日常の宝物をもらったら幸せになれるのだろうと思う』


高校時代にサーフィンと出会い、それからは、大阪の中之島公会堂や御堂会館へサーフィン映画を見に行ったものだ。『モーニング・オブ・ジ・アース』、『ファイブ・サマー・ストーリーズ』、『メニー・クラシック・モーメンツ』、『フリー・ライド』などアメリカのサーフィン映画の放映会である。映画に使われているサウンドトラック盤のレコードを買ったり、借りたりして、カセットテープに吹き込み、50万円で買った愛車の中古のサニーの助手席にガールフレンドを乗せて海岸沿いを走ったあの甘い夏の日が蘇る。

確か、40年近く前のサーフィン映画のチケットどこかにあったはずと家の中を探しまわってみた。すると、当時のチケットが1枚だけ昔のアルバム写真の中から出てきた。このチケットは、今は改装されてしまった御堂会館でのサーフィン映画のチケットである

波乗り映画

右側には「スポーツタカハシ」のハンコが見える。たぶん、チケットは「スポーツタカハシ」で買ったのであろう。「スポタカ」の愛称で親しまれてきた大阪・ミナミの老舗スポーツ用品店「スポーツタカハシ」道頓堀橋本店も今や閉店し、若者文化の発信地「アメリカ村」で新たに移設されたらしい。

この「オン・エニー・モーニング」は1974年に作成された映画である。高校時代からの憧れのパイプラインの神様、ジェリー・ロペスの真っ赤なライトニングボルトの板、当時一般の人には撮ることのできないサーフィンの水中撮影が、記憶に残っている。今ではGO-PROという便利な小型カメラがあるが、当時は、ニコノスという水中カメラや防水加工した映写機を抱えて、カメラマンも波に揉まれながら撮影をしていたり、大きなカメラを板に取り付けて撮影していたようだ。波乗りを撮るカメラマンも、もちろんサーファーである。

御堂会館の階段をあがり、ホールに入ろうとすれば、そこは、実世界と違う異様な雰囲気だった。当時、サーフィン映画を見に来る人間は、ほとんどすべてほとんどがサーファーだった。真っ黒に陽焼けした顔に、潮焼けした長い髪の毛。LeeのブーツカットやLeviの517を履いて、足にはビーチサンダル、バックプリントのTシャツの集団、そして、女子たちは、フレアのジーンズに真っ白なインド面のブラウスを着ていた。

そう、都会の中でも「非日常の空間」だった。そんな「非日常の空間」が、ボクはとても好きだった

御堂会館に入ると、後方の席では、煙草と思われる白い煙が立ち上り、グダンガラム(インドネシア産の紙巻煙草)の甘い香りがした。グダンガラムには、クローブ(丁子)が入っていて、火をつけると「パチパチ」と小さな花火のような音がする。そして、そのクローブが、とてもフルーティーで甘い味と香りを出してくれる。当時の映画館は、すでに禁煙だったと思うが、よく煙草を吸っている人がいたものだ。そんな時代である。

映画が始まり、スクリーンいっぱいに、大きな波が映し出されると、もうそこは、日本とは思えない観客の大歓声、口笛、指笛や歓声が飛び交い、一気に盛り上がる。そんなフィルムと会場の一体感、そして煙草らしき煙・・・。

中でも、そのフィルムに出てくる「ジェリー・ロペス」にボクは憧れた。憧れながら40年。いつか会いたいと思っていた。

「思いは招く」である。今から4年前、パタゴニアのイベントで日本に来ていることを知り、大阪の堂島川左岸に広がる中之島バンクス沿いのパタゴニアサーフ大阪に会いに行った。

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ほんとうに鳥肌がった。緊張していて、英語でどんな話をしたのかよく覚えていないが、「ジェリー、あなたを知ってから40年間、あなたに会うのをとても楽しみにしていました」というようなことを言っていたと思う。

そのときに、彼の著書にしてもらったサインもボクの「非日常の宝物」である。人は、それぞれの非日常の中から宝物を見つけて、幸せを握りしめるものなのだろう。

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それから数年後・・・・・・

箕輪編集室で「箕輪大陸」という映画が作られた。

このnoteの初めのほうに、出てくる映画「箕輪大陸」初めての予告編。予告編の最後に出てくる「震えて死ぬと思うよ」という場面は、箕輪さんを初めて京都にお呼びしたときに、ボクが iPhone で撮った映像を使ってもらった。ボクのスマホには、この時の動画が今も大切に残されている。

映画「箕輪大陸」は、東京での放映会のあと、大阪梅田のナレッジサロン劇場でも関西チームにより主催され行われた。その夜の懇親会で、箕輪さんがボクの背中に何やら書き出した。サインとも言えないような落書きである。

実は、お気に入りのアメリカ製のブルックスブラザーズのボタンダウンのシャツ(たぶん)だったのだが、いっそのこと、当時の映画製作にかかわった東京メンバーにも記念に何か書いてもらおうと、落書きだらけにしてもらった。

ご想像通り、大阪から奈良までの帰り道は、できるだけ電車隅に立って、背中が見えないようにした。大人としては、恥ずかしかったが、それはそれで幸せだった。

この落書きだらけのボタンダウンシャツも、またボクの「非日常の宝物」の仲間入りをした。さて、あなたは、これから箕輪編集室で、どんな「非日常の宝物」を見つけるのだろうか?

テキスト / トムさん(村田 敏也)

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