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「箕輪さんのことはあまり好きじゃないんだよね」  リアル多動力・児島大が箕輪編集室に入った理由

箕輪編集室のメンバー紹介企画! 今回は定例会やWeekly Mino等で配信を担当する児島大さんです。
月に一度、豪華なゲストを招いて開催される箕輪編集室の定例会。当日参加できないメンバーのために、動画の配信をしている児島さんは、まさに箕輪編集室の縁の下の力持ち的な存在です。

現在は、WEBサイト制作、動画作成、デザイン作成やFXコンサルタント等を手がける株式会社296(ツクル)の代表取締役としてご活躍されていますが、これまでの人生は決して順風満帆というわけではなかったようです。

経営者としての成功、挫折、再起。そして箕輪編集室との出会いー
今回のインタビューでは箕輪編集室の黒子役、児島大という男を丸裸にしたいと思います。

(いや〜。堅実な職人タイプかと思いきや、かなりオモシロイですよ、この人...)

僕は人に熱狂するタイプではない 

児島:こんにちは。今日はよろしくお願いします。でもいいんですかね...。

柳田:え? 何が?

児島:ぶっちゃけ僕って幽霊会員じゃないですか(笑)。それなのにこのコーナーで紹介してもらって。

柳田:いやいや! イベントの配信でご活躍中じゃないですか。児島さんに対して周囲の信頼は抜群だと伺ってますよ! ほら、こんな感じで。 

児島:あははは。まあ、これはほりぴの言ってることですから。それに僕、箕輪さんのことってあまり好きじゃないんですよね。

柳田:その話、深く掘り下げていきたいですね(笑)。

児島:いや、好きじゃないっていうと語弊があるな(笑)。正確に言うと「信者」じゃないんですよ。

箕輪さんの発言は極めてまっとうだし、物事の切り口を考える発想力は本当にすごい思います。人に好かれるのもうまいなって感じます。

ただ、たぶん僕は他のメンバーが熱狂してるほど熱い気持ちを持っているわけじゃないんですよね。そもそも僕はあんまり人に熱狂するタイプじゃないんです。

柳田:箕輪厚介に熱狂していないのに、なぜ児島さんは箕輪編集室に入ったんですか?

児島:きっかけは箕輪編集室で運営をしている柴山由香さんに誘われたからです。僕は株式会社296っていう会社を経営しているのですが、もともと彼女とは仕事上で付き合いがありましたし、別のオンラインサロンでご一緒させていただいてたんです。

そんな彼女が「箕輪編集室はいい!」「箕輪編集室ってすごい!」と熱心に誘ってくるものだから、それでなんとなく入ったって感じなのかな〜。

柳田:なるほど...。

児島:我ながらすごい理由だな(笑)。主体性ゼロ。

柳田:いやいや、そんなことはないと思いますよ! 

(なんだろうな、このゆるふわ感...)

人に使われるのが好きじゃないから経営者を目指した 

柳田:取材をするにあたって、児島さんのことを軽く調べさせていただきましたが、めちゃめちゃおもしろい経歴ですよね。まさに「多動力」っていう言葉がピッタリです。

児島:いや〜。ただ飽き性なだけじゃないですかね。いろいろなスキルを広く浅く持っているイメージなんですよ。IT系のことはほとんど一通りはできるって感じなんですけど、深くはやらないんです。次にやりたいことが出てきちゃうんですよね。

柳田:もともと経営者になりたいという願望があったんですか?

児島:独立志望はありましたよね。人の上に立ちたいという感覚はなかったんですけど、人に使われるのが好きじゃなかったんです。

僕は本当は飛行機のパイロットになりたかったんですよ。でも、養成学校に入る前に視力の問題で断念せざるを得なくなったんです。それでパティシエを目指そうと思って専門学校に行くことにしました。

柳田:(パイロットからパティシエか...)飛行機に関わる仕事に携わろうという発想はなかったんですか? 例えばエンジニアとか空港のグランドスタッフとか。

児島:ちょっと考えましたけどね。でも、それだと結局人に使われる立場になっちゃうから。その道に入ってしまったら、今後、絶対に飛行機の操縦はできないと思ったんです。

それだったら経営者になってお金を稼いで、自分で小型飛行機の免許を取って操縦すればいいなって思ったんです。独立できる職業って何があるのかなって考えた時に「昔からお菓子を作るのがすごく好きだったから、お菓子作ろうかな」って発想でパティシエ目指したんです。

柳田:ほう...。

児島:わけ分かんないね(笑)、我ながら。

柳田:いや、そんなことはないですよ! ご自身のキャリアを選択するうえで児島さんが最も重要視されていることは何でしょうか?

児島:将来にオプションをたくさん持てることかな。

将来の選択肢を増やすことができる方法を考えると、独立できない業種よりも最終的にスキルを身につけて、独立して経営者になることができる道を選んだ方が、可能性が広がるんじゃないかとは思いますね。

(選べる選択肢が多ければ多いほど、結果として自由でいられるんです)

経営者としての成功、そして暗転 

柳田:パティシエとしての生活は順風満帆だったのですか?

児島:全然(笑)。22歳の時に独立したんですけど、店の立地が悪くてお話にならないくらい売れなかった。

「これはまずい!」ということで店を閉めた夜9時以降、駅前でロールケーキを路上販売したり、キャバクラにキャバ嬢の誕生日ケーキを配達したりと、なんとか食いつなぐ日々でした。

そんなゲリラ戦を1年くらい続けた時に『赤福の賞味期限偽装問題』が起きたんですよね。不祥事を起こした赤福が百貨店から撤退するという噂を聞きました。

今振り返るとメチャメチャ安易な発想だったんですけど、赤福が抜けたスペースで、同じ価格帯で、同じくらいの大きさのお菓子を販売したらイケるんじゃないかって思ったんですよ。すぐにアポをとって営業をかけました。

柳田:すごい! 思いつく人は大勢いたかもしれませんが、実際に行動に移す人はあまりいないですよ。

児島:ご縁があって大阪市の梅田にある阪急百貨店に1週間限定で店舗を出すことになったんです。そうしたらわけ分かんないくらい売れちゃってね。

梅田の阪急百貨店は関西地区ではヒエラルキートップの百貨店なんです。だから他の百貨店のバイヤーがその動向を逐一チェックしてるんですね。

そこで成功するうちに「うちにも出しませんか」「いやいや、うちからも」といろんなところから声がかかるようになりました。最終的には全国11店舗にまでに拡大しました。

柳田:苦しい時代を乗り越えて、ようやく陽の目が当たり始めたって感じですね。事業がどんどん拡大している時はどんな気持ちだったんですか。

児島:一言で言うと調子に乗ってたね(笑)。もうイケイケでしたよ。店を出せば出すほど売れたって感じだったから。でも結果として、それが失敗につながるんです。

柳田:何が起きたんですか? (暗転の予感...)

児島:百貨店ビジネスは少し複雑で、売掛金がキャッシュとして入ってくるのが2、3ヶ月後だったりするわけですよ。

けれども人件費とか材料費なんかはリアルタイムで払わないといけない。経費は発生するのに手元にはキャッシュがない。当時の僕は本当に調子に乗ってるガキだったんですよ。

成功したと思い込んで、会社の経理もドンブリ勘定してたんです。全く帳簿を見てなくて、気づいた時にはもう手遅れ。「やばい、来月支払うお金がないぞ」ってなっちゃったんです。

柳田:銀行に資金援助を求めたりとかはしなかったんですか?

児島:もちろん行きました。資金調達には成功しましたが、銀行からひとつだけ条件を出されました。それは今の事業規模を縮小すること。

「このまま経営を続けていてもいずれ同じことが起こるので事業規模を縮小しなさい」というのが銀行側の提案だったんです。非常にごもっともなことで、彼らの言う通りにすれば僕の製菓店は存続できる。

柳田:よかった! それは一安心ですね。

児島:でもね。僕はその約束を破ったんです。

柳田:...。(なんで約束破っちゃったんですか! 児島さん!)

(次回に続きます)

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聞き手 柴田佐世子 柳田一記
テキスト 國友克弥 氷上太郎 柳田一記 高橋千恵 湯田美穂 原田美鈴 佐々木信行
編集 柳田一記
写真 泉光太郎
バナーデザイン 前田高志

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