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常識を持たず、死に物狂いで遊ぶ人が強い

6月9日、山口県下関市にて『自分をブランド化する生き方 #箕輪維新 』と題した講演会が開催されました。読売テレビの西田二郎さんとともに登壇して、トークが始まります。

*前回の記事はこちら

結婚や家族の形は変化する

進行:5年後の婚活ってどうなってると思いますか?

箕輪:僕には、絶対にこの人の言うことは信頼するって人がいるんです。例えば、ホリエモンとか落合陽一さんはテクノロジーのことを本当によく分かってて、彼らが言うことは3年後とかに恐ろしいほど実現する

ホリエモンがテレビ局を買収してやりたかったことは今のAbema TVであって、絵に描いたように未来のことが分かってる。そして、彼らが今口を揃えて言うのは、家族は絶対シェアされると。僕は…妻しか好きじゃないですけど。

会場:(笑)。

西田:今日、ご家族と来られてますからね(笑)。

箕輪:僕にはそういう考えはないけど、一夫一妻制というのは政府が作ったシステムで異常なものだと彼らは言っている。例えば、年収2億円と年収300万円の人で子供の数が同じなのはそもそもおかしい。それに、歴史やあらゆる国を見ても一夫一妻制は変なの。だから絶対家族はシェアされると。

あと、彼らが参考にしている岡田斗司夫さんという方が「家族は株式会社化する」と言っていた。要は、出入り自由になるの。

西田:出入りが自由。

箕輪:だから10、20年後には、一夫一妻制の結婚はなくなってどんどん格差が生まれると思う。家族をいくつか持つ人もいれば、1つも持てない人もいる。それが正しいかは分からないけど、落合さんやホリエモンが言うことはあらゆるジャンルで絶対に実現するからそうなるんだと思う。

西田:今の副業解禁もその流れに近いですよね。

箕輪:そう。いろんな会社に勤めるように、いろんな家族が出入りする。メディアがお金を稼ぐために作った「婚活」というワードに引きずり回される必要はないと思う。

普通を疑い、自分らしく生きろ

西田:若い子たちはどんなふうに生きてほしいと思いますか?

箕輪:「就活」とか「婚活」っていうワードに引きずられる必要はない。そんなの企業がビジネスを盛り上げるために作っただけだから。

ぶっちゃけ、明日から何もしなくても死にはしないじゃん。幸せになるには苦しまなければいけない、頑張らなくてはいけないとみんな無意識に思い込んでるけど、明日から何もしなくても食ってはいける。生きるために働いたり、頑張ったりすることを全部やめて楽しいことやればいいよ。

進行:人や物事に対する常識を自分なりに排除して、素直に受け入れるコツはありますか?

箕輪:ホリエモンはよく「朝起きた瞬間、アイスクリームを食う」って言うの。みんなが朝アイスクリームを食べないのはなんでかというと、お腹壊すとか身体に悪そうと思ってるからでしょ。

そういう常識を1個潰すだけで、自分の中の常識が壊れてく。僕は朝起きてハイボールを飲む。だって、朝にハイボールを飲んじゃ駄目とか会社に行く前にお酒を飲んじゃいけないって誰が決めたの?

高度経済成長の時は、ルール通りに動く奴がすごく優秀だった。こうすれば成功するという道が決まってたから。でも時代が思いっきり変わって、何が上手くいくか分からない時代になった。「こうやれ」と言われてその通りに動く奴は、今後機械に代替される。

でも、がむしゃらに好きなことをしてる奴はロボットには代替できない。例えば、ヒカキンはYouTubeにゲームしてる動画をアップするけど、ゲームが上手いわけじゃない。ゲームの上手さで競ったらロボットの方が上手い。でも、ヒカキンはただ「楽しそう」にやってて、その「楽しそう」を売りにしてる。それは人間にしかできない仕事だから。

世の中はどんどんそうなっていく。本当に子どもみたいな感覚に戻らないと、逆にこれからきついと思う。ロボットみたいに働く人は、今後給料が下がりまくる。

西田:アナウンサーもロボット化されてるよね。AIアナウンサー。

箕輪:そう。アナウンサーの仕事は絶対ロボットの方が上手いですよ。でも、めっちゃ噛むとか愛嬌があるということはロボットには代替できない。だから、自分を丸出しで生きてる奴が強い時代だと思います。僕も自分丸出しで生きていたら、勝手に時代が寄り添ってきた。

西田:箕輪さんは小さいころから、ずっと自分丸出しで生きてきたの?

箕輪:そうです。そしたらここ最近、時代が急カーブで追いついた(笑)。

西田:それまでは結構大変でした?

箕輪:大変というか、特にお金にならなかったし、文句も言われてた。けど、今いろんな人が「やっぱり時代を象徴してるのは箕輪さんですね」と言ってくれる。

死に物狂いで遊んで、働け

西田:まだ何かをしなければいけないっていう義務感を持ってる人は多いですよね。

箕輪:それは絶対にダメ。ホリエモンはすごいよ。ある日の予定見せてもらったら、全部祭りだった(笑)。「えぇ! ちょっと待ってよ。全部祭りじゃん」って言ったら「俺、祭り好きなんだよね」って。

会場:(笑)。

箕輪:好きなことやってれば、お金って勝手に湧いてくるわけよ。

西田:好きなことをやってたらお金が湧いてくる感覚はみなさん分からないじゃないですか?

箕輪:それは本当に縛られてる。今は食べ物、服、家も全部余ってるんですよ。みんな頑張って汗水垂らして憂鬱になりながら働いてるけど、冷静に考えてください。俺もそうだけど、みなさんがやってる仕事はなくなっても誰も悲しまない。悲しまないと言ったら語弊があるけど、誰も死なない。

じゃあ、なんで仕事してるかというと、人を楽しませるために過ぎない。本や番組を作る、イベントをやるのはただみんなが楽しいからやってるんでしょ。それに、絶対遊びが仕事になる。ホリエモンや(ZOZOの)前澤さんとか本当に優秀な人は遊んでしかいない。

ベストセラーなんて僕以外でも作れるから、遊ばなきゃと思ってる。育児でも無人島サバイバル合宿でも、何でもいいんだけど、遊ばなきゃ世の中に価値は提供できないんですよ。だから、死に物狂いで遊ぶ。

西田:若い子からしたら、仕事しながら遊ばなきゃあかんってなかなか大変ですね。

箕輪:(価値の高い)珍しい人間になろうと思ったら、みんなが仕事してる時に遊ばなきゃダメでしょ。

西田:なるほど。みんなと違う頑張り方や楽しみ方をした時間は自分の価値になると。

箕輪:僕が知ってる成功者は学校教育と親の言うことを聞かない人が多い。学校の教育カリキュラムは30年前くらいのものだから、それは当たり前ですよ。でも、それに全員が従ってる。だから、従わないだけで勝ちですよね。

進行:「遊ぶべきだ」と言ってますけど、箕輪さんはがっつり働いてた時代もありましたよね。

箕輪:うん。「2年は死にもの狂いで働け」というのもある。2年は何でもいいからがむしゃらに働く。僕も新卒で入社した双葉社で、与えられたものを120点で返し続けるという時期はあったからね。仕事人としての基礎体力をつけるという意味では会社に入ることは大切かもしれない。会社に入らなくても、何かを地道にやることは大切。

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テキスト・編集 大原瞬

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