自分のwillにたどり着くために、「まえがき」 を書くことから始めよう #ミノンペンフェス
アジアと言えば、箕輪編集室。
今年の9月には、フィリピンのセブ島でQQ Englishさん共催のイベント「みのQフェス」を成功させました!
そして今日、12月8日(日)早くもアジアフェスの第二弾、カンボジアでの「ミノンペンフェス」が開催!
今回のフェスは、トークイベントだけではありません。
初日の朝は、カンボジアでこども向けの医療を提供しているジャパンハートさんの病院を訪問し、カンボジアオリジナルバージョンの「ミノサン」を寄贈。
今夜のトークイベントを経て、二日目には本田圭佑さんがオーナーのサッカーチームソルティーロとみの編フットサルチームの対決と、二日間に渡って開催されています!
この記事では、今夜開催された箕輪さんと現地の日本人起業家との対談の模様を、速報としてお届けいたします。
「日程と集合場所だけ聞いて、カンボジアに来た」という箕輪さん。「ミノンペンフェスってもう始まってるの?」という問いかけに、会場からは笑いが漏れます。
それぐらい、メンバーたちそれぞれが自走しているのが箕輪編集室とも言えます。
司会を担当したのは、現在学割で異様な盛り上がりを見せているみの編学生チームの前リーダー石井くんが勤めます!
サッカーで世界中に夢や希望を与え感動させ続ける ソルティーロアンコールFC 影山慎太郎
一人目の対談相手は、カンボジアのサッカーチーム、ソルティーロアンコールFCのチームマネージャーをされている影山慎太郎さんです。
大阪出身の影山さんは、高校時代所属していたサッカー部が全国大会にも出場されたほど強かったそうです。
選手としてではなくてもサッカーに関わる仕事がしたい、という夢を持ち、現在はソルティーロFCで働いていらっしゃいます。
本田圭佑さんがソルティーロを設立したのは、2016年。当時は、シェムリアップの一アマチュアチームでした。
チーム設立の一年後にジョインするまで、影山さんは日本で会社員をしていました。当初から会社員は3年で辞めると決めており、フィリピンに英語留学してからカンボジアにやって来たそうです。
「ちょうど二年ソルティーロでやって、どうですか?面白いですか?」と箕輪さんから投げ変えられた直球の質問。
それに対して、まっすぐに「面白いです!」と答える影山さん。マネージャーという職で、とにかく選手のケアから何からなんでもやっています。
ソルティーロの成績は今年のリーグ戦が10月に終了した時点で、カンボジア一部リーグで14チーム中8位。昨シーズンが10位だったので、少しずつ上げているものの、まだまだ。
現在、香川県のバスケチームのスポンサードをしている箕輪さん。オンラインサロンとスポーツチームの相性の良さについて語ります。
箕輪:1300人のメンバーが在籍する箕輪編集室で、チームが成長していく過程を応援するのは単純に楽しい。また、多数のクリエーターが在籍する箕輪編集室ではグッズ制作などもできるため、ものすごく相性が良い。
ソルティーロって今、スポンサー募集してます? 俺ちょっとだけしていいですか?
箕輪さんの一言に、会場が沸きます。今後が楽しみですね…!
日本での認知度を上げたい、露出は個人でやるのか、クラブなのか?
40万人が虐殺された後、教育も医療もすべてが一度ゼロになったカンボジア。盛り上がっているエンターテイメントビジネスとしてのサッカーに、影山さんは夢を描いています。
スタジアムには、6万人が集まる。しかし一方で、子どもたちは学校にも通えず、親の手伝いをしている。そこをなんとかするために、サッカーを通して世界に影響を与えようとしています。
そんな影山さんの悩みは、「まだまだ日本での認知度が低いこと」
日本での認知アップやメディア露出について、個人でやったほうがいいのかクラブなのか、悩んでいると話します。
箕輪:旅には言い訳やきっかけが必要だけど、観光名所はそれになりにくい。数がめちゃめちゃあるから、こっちの城がいいか、遺跡がいいかは決めようがない。
今、あらゆるビジネスが人の思いを根底にしないと何も発展性がなく差別化のしようがなくなっていると箕輪さんは語ります。
順位は死ぬほど大事だけれど、頑張っている生き様みたいなものが人を惹きつける。そういうのに惹きつけられている人を企業も求めているので、スポンサーになってくれる。
だから、選手一人一人が夢を追いかけている気持ちをどう表現していくかが大事なのですね。
完全に終わったとされた日本の総合格闘技ブーム。
しかし、箕輪さんは最近、RIZINの朝倉未来選手がYouTuberとして有名になり、彼に興味を持って格闘技を見に来る層が生まれていることを例に挙げます。
選手の一人一人にファンがつく時代であり、会社より個人、芸能事務所より個人が強い時代になっている。
個人個人にフォロワーがいて、結果としてソルティーロが大好きだよねという流れが、まだ息吹的なものだけど芽生え始めているそうです。
スタジアムに人を集めるために、ヒカキンをフォワードにしたら?
突然、箕輪さんの口から飛び出た突飛な発想。
こういう発想をするときは、ゼロベースで考える必要があります。先に常識を考えては、アイデアは発展しません。あくまでゼロベースで思考を拡散させてから収束させることが大事と箕輪さんはアドバイスします。
最後に箕輪さんから贈られた言葉は、以下のようなものでした。
箕輪:俺、インフルエンサーって言葉嫌いなんだよね。専門性がない人がインフルエンサーになっても意味がない。サッカーという軸があるからこそ良い。
サッカーは全然普通なんだけど、YouTubeの再生回数はめちゃめちゃいってるとか面白い。SNSでファンを作って、個人としても面白くて人間味のある集団としてのソルティーロにするといいと思う。
明日は、絶対にみの編が勝ちます! とドヤ顔の箕輪さん
辺境から世界を変えるために ラストマイルワークス株式会社 小林雄
大学卒業後すぐ、新卒でカンボジアに移住しベンチャー企業の創業に参画したという小林さんの経歴は、異色です。
そこで三年勤めた後、小林さんはプノンペンでラストマイルワークスを立ち上げます。
社名の意味は、「ラストマイル=僻地・辺境」と「ワークス=仕事」
最初は、僻地や辺境に雇用を作ろうと、テクノロジーを通して職の不平等を是正するために立ち上げた会社だったそうです。
クラウドソーシングの田舎版のイメージのサービスを立ち上げたものの、カンボジアの人たちは単純作業はできるけど、彼らの給料を上げていくことが難しかったのだそう。
これはクラウドソーシングの課題でもありますが、誰でもできる仕事を発注するから、安ければ安い程良いという構造になりがち。
大量生産型はカンボジアに合っているけれど、小林さんはスタートアップ的な知識集約型モデルを作れないかと考えたそうです。
現在は、comonyという企業向け仮想空間共有プラットフォームを提供するサービスを開発中。このサービスは日本や世界に向けたもので、空間自体をカンボジアで作っています。カンボジアには即戦力はいないため、ゼロから人材を育成することになります。
また、「途上国で先進国的な事をする事が逆に最先端」と考えて、カンボジアの子どもたちにVRを体験するワークショップを開いたりしています。
それに対して、箕輪さんからは「リープフロッグ現象」という言葉が飛び出しました。
リープフロッグ現象(leapfrog)とは、例えば新興国が先進国から遅れて新しい技術に追いつく際に、途中の段階をすべて飛び越して一気に最先端の技術に到達してしまうことを言います。
例えば中国や東南アジア、アフリカなどでは、電話回線や光ファイバーといった従来のインフラが整う前に、小型衛星によるインターネットやスマートフォンが普及したため、モバイル向けサービスが急速に展開しました。
小林:カンボジアは歴史の影響もあり、今を生きている人が多く、未来を考える人が少ないんです。未来を考えるきっかけを与えるという意味でやっています。
こういったプロジェクトは正直儲からないので、小林さんの会社では地味なことを日本の不動産業者向けにやって利益を得ているそうです。
自分のストーリーを言葉にすることが先、テクノロジーは後から掛け算する
日本から3Dドーム持ってきたけどどうしよう…。
悩む小林さんに、箕輪さんは答えます。
箕輪:「テクノロジー×〇〇」というときありがちなのは、テクノロジー優勢で考えてしまうこと。これだと持続性がない。
持続させるには、猛烈な需要や課題解決のためにテクノロジーがあるか、それとも小林さんの中の原体験に基づく強烈な思いがあるか、どっちかだと思う。
テクノロジーはあくまで、手段。
それを頭のどこかに起きながらも、猛烈な需要か、自分の強烈な思いや人生をかけてやりたいことを考えるという思考のプロセスを経ると、差別化もできるし、まず自分が継続できると箕輪さんは言います。
新卒でカンボジアに移住してしまったというキャリアからして特異な小林さんの幸せって? 抽象的でいいからやりたいことは? 箕輪さんは問いかけ続けます。
先進国と後進国、都心と辺境といった格差から新しい価値を産みたい、発見したいと話す小林さん。
その原体験はと問われ、日本は豊か何でも手に入って良い国だが、一方で、海外を旅してみたらまったく違う世界が広がっていたことがきっかけだと答えます。
しかし、箕輪さんはこの原体験をもう少し言葉にしたほうがいいとアドバイスします。
箕輪さんは、起業家や大学生に本を書くつもりで「はじめに」だけでも書いてみるように勧めているそうです。
箕輪:自分はこんな人間で、こういうことがやりたいから今、この事業をしているんだということをめちゃめちゃわかりやすく伝えられるようにすることが大切。テクノロジーは、そこに後から掛け算すればいい。
今回、ドルを持たずにカンボジアの空港に降り立ってしまった箕輪さん。カンボジアでは入国の際にビザの申請をする必要があり、支払いはドルで行います。
もう帰ろうかなと思っていたら、その場で偶然、一年ぶりに小林さん再開。100ドル借りたそうです。
さらに、ミノンペンフェスが何かもよくわからないけどスポンサーをしてるという話を聞いて、「良い人」だと思ったそうです。
箕輪:小林さんは色々と「できること」をやってる気がする。それで食べていけるとは思う。でかいことをしようと思ったら、宗教じゃないけど、顔を合わせてない人も共感するようなビジョンがあると良いなと思う。
箕輪さんがこの短時間で感じたこととしては、小林さんは、人が環境が悪くても成長するということにポリシーを感じたり、喜びを感じている気がするそうです。
そこで、カンボジア人のプログラマーを1000人育てる学校を作るというアドバイスが飛び出しました。
環境にかかわらず、成長する機会があるという学校を作っているということは、まったく儲からなくてもブランデイングになるし、自分の満足感も高くなります。
いろんなことをやっているということも、コンセプトでそれぞれが繋がっていると応援したくなるし、そこで働きたくなる人も生まれていくのでしょう。
箕輪:今、個人でやるべきは「can=できること」を探すこと。まず自分ができることをやり、それがなければ「must=やらなければならないこと」をやること。俺とかホリエモンとかにwillを探せと言われすぎて、canもmustもやっていない人が、willを探しすぎてしまっている。
これは事業も同じで、must 、canから成長していきます。まず、従業員を養わないといけない、そのあとやれることをやる。
小林さんはwillのところにきているから、象徴を一つ作ることででかくなる気がするとアドバイスしていました。
最後に箕輪さんから贈られた言葉は、以下のようなものでした。
箕輪:小林さんはファンタジスタ。良いパスを出せる人。canがたくさんある。willを唱えて仲間を増やすのが次のフェーズだと思う。
本日の対談の模様をデザインチームサブリーダーでらみがグラフィックレポートしています! ぜひご覧ください。
この後、質疑応答を経て、会場では現在熱気溢れた懇親会の真っ最中です。
「こんなにカンボジアに日本人、いたんだ!」
と箕輪さんも驚くほどの人が会場に集まってくれました。
現在猛烈なスピードで成長中の国、カンボジア。
箕輪編集室×カンボジアの取組に、今後ともご注目ください!
グラフィックレポート:小野寺 美穂
執筆:柴山 由香
写真:池田 実加
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お問い合わせ:minowa.et@gmail.com
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