【夕刊ミノ】コミュデザチームレポ「読書会を通じてみの編というコミュニティを理解する」
こんばんは。箕輪編集室コミュニティデザインチーム(以下、コミュデザ)の若手力代表(勝手に命名) ”ともくん”こと、石川 智大 です。
9月10日(月)の夕刊ミノをお届けします!
先日、3回に渡って「コミュデザによるコミュデザのための読書会」が行われました。今回はその様子をレポートします。
コミュニティデザインの方法を読み解く
内容としては、コミュニティに関する書籍を選び、事前に担当を割り振ってそれぞれ期日までに読み、担当箇所を発表するというものです。
記念すべき第1回目に扱う書籍は『コミュニティ・オブ・プラクティスーナレッジ社会の新たな知識形態の実践』です。
コミュニティ作りについて学ぶ際には必ずこの本が出てくるという、第1回読書会に相応しい本だと思います。
コミュニティデザインの教科書的存在であるがゆえに、分厚く、かなり難しい内容です。1回で終える予定でしたが、内容も濃く、熱いディスカッションが繰り広げられ、ZOOMも含めて全3回に渡る企画となりました。
最終回にいたっては23時開始にも関わらず、日付をまたいで1時まで続く熱量!ドMすぎる笑
この本は大きく分けて「実践コミュニティの創生」「熟成」「コミュニティが熟成された後の管理」の、3つのフェーズについて書かれています。ここでいう「実践コミュニティ」とは「共通の専門スキルや、ある事業へのコミットメントによって非公式に結びついた人々の集まり」を指します。
みの編は、ここでいう「実践コミュニティ」だと考えられます。発表が進めば進むほど、本書に書かれている「実践コミュニティ」が辿るべき変遷のほとんどがみの編に当てはまっており、難しい文章もみの編での具体例を交えながら話すことで深い理解につながりました。
この書籍からの学びを、僕の担当箇所から一部ご紹介します!
「実践コミュニティ」のマイナス面と対処法
内容が小難しくなりますが、お付き合いください。
「実践コミュニティ」は人の集合体ですから、やはり様々な問題が発生します。マイナス面を3つのレベルに分け、それぞれに潜む危険を理解して、落とし穴を避ける対処法について本書で語られています。
この3つのレベルとは、コミュニティ内で起こりうる「単体のコミュニティ」の観点、いくつかの組織にまたがる「コミュニティの集合」の観点、すべてに関連する「組織」の観点です。
1つ目の「単体のコミュニティ」の観点の事例として、コミュニティ内の派閥が取り上げられています。
コミュニティには人間であるメンバーの強みや弱み、それに複雑な相互関係といったものの影響がすべて現れるのである。
(『コミュニティ・オブ・プラクティスーナレッジ社会の新たな知識形態の実践』P216 1行目引用)
例えば、メンバー同士の強い結びつきは、外から見たときに場合によっては排他的と捉えられ、参入障壁になることがあります。意図的ではないのですが、外から見て派閥的と捉えられるコミュニティは、停滞しがちだと言います。それを回避するために新しい空気を常に取り入れ、コミュニティが閉じないように間口を広げることが大切です。
コミュニティの内部と外部、双方に働きかけ両者をつなぐことにより、派閥の問題は軽減することができるといいます。
みの編の場合は、自己紹介スレでの交流、リアルでは毎月新入会の方をお迎えする「新歓イベント」が開催されており、誰でも参加できるというハードルの低い居場所を用意しています。
また、「実践コミュニティ」内では多様性意識を持つことも重要なポイントです。
多様性といえば、メディアチームのタカオミさんがダイジェスト動画を作っているWEEKLY OCHIAIの「多様性をアップデート」の回が参考になるので、見ていない方はぜひご覧ください。
(僕はユーザーベースの回し者ではありません笑)*会員限定です。
近頃、個人の価値観が重要視されてきています。みんながまったく同じバックグラウンドであることなど無いのです。それぞれが違う経験と思想の中で育んできた価値観を持っていて、多種多様です。多様性と向かい合う時に必要なのは、自分の価値観を押し付けないと言う無関心が大切だということです。
難しい文章を並べてしまいましたが、すぐに理解するのは至難の業です。続きが気になった方がいらしたら、僕が担当した7章「実践コミュニティのマイナス面」8章「価値創造の評価と管理」をnoteまとめたので、お読みください!
コミュデザでは、このように様々なインプットが行われています。コミュニティについて熱く熱く語り合える仲間がたくさんいます。気になったらジョイン!!
発表に集中しすぎて、家の周りの虫が鳴いている音がマイクに入っているとは思わない熱い人がいたりします笑
では!
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お問い合わせ:minowa.et@gmail.com
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