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「何者かになる」ことを諦めたくない、すべての人へ  #ガクト本

君たちは何者だ? 
人生をかけて証明したいものはあるか? 
自分が創り出したコンテンツで、誰かの世界観を変えているか?

10月に開催されたアジア最大級のマーケティングカンファレンス・アドテック東京(主催:コムエクスポジアム・ジャパン株式会社)。

広告主、エージェンシー、ソリューションプロバイダー、メディアなど、各ジャンルのマーケターが1万人以上集まる会場で、話題を攫った一人の男がいた。

初登壇したセッション「自分の欲しいものが分かっていない消費者を、どう導くべきか?」が来場者人気ランキング2位を獲得。

そして、「映像と動画の違いと動画の産み出す価値」について熱弁をふるったプレゼンテーションが高評価を受け、「Brand Summit Best Presenter Award」を受賞。

その男とは、ワンメディア代表の明石ガクト氏だ。

ワンメディアは2014年6月に明石氏が創業し、ミレニアル世代向けにカルチャーやニュース、エンターテインメントなどのコンテンツを製作・配信する分散型動画メディア『ONE MEDIA』の運営や、動画コンテンツの製作を手がけるスタートアップである(創業当時の社名はSpotwright。その後WHITE MEDIAに変更し、2017年11月に現在の社名になった)。

創業時から手がけた動画は2,000本以上。現在Facebookのフォロワーが7万人を超え、LINEのフレンド登録数は5カ月で6万人を突破、今年8月にスタートしたばかりのInstagramのフォロワー数も3カ月で2万人達成するなど、メディアとしての影響力を拡大し続けている。

(小橋賢児のDo what you can't)

ONE MEDIAの動画の特徴は、エンゲージメントの高さにある。エンゲージメントとは何か。明石氏はこう語る。

動画は3秒でジャッジされる。その3秒の中で相手をコンテンツに引き込まなきゃいけない。さらに言えは10秒までの間に「最後まで観よう」と思ってもらわないといけない。それができれば、30秒だろうと60秒だろうと動画を見続けてくれる。
動画が視聴者と強く結びついた時に、誰かの世界観が変わるんだ。これがエンゲージメントだ。

つまり、エンゲージメントとは「どれだけ視聴者の世界観を変えたか」という指標である。多くの動画メディアが再生回数を追う中で、ONE MEDIAは徹底的にこのエンゲージメントを追求してきた。

それはONE MEDIAが掲げる「あなたの1日、人生、そして世界観を揺さぶるような体験を。」というメッセージにも表れている。

ここで一つの疑問が生まれる。なぜ明石氏は、世界観を変えるコンテンツとしてテキストでもイラストでもなく、動画を選んだのか?

答えはこうだ。

世界はスマートフォンによって、急速にヴィジュアル化している。
テキストが主体だった Twitterですら、今や動画のプラットフォームへと変わりつつある時代に、ヴィジュアル化を無視することは不可能だ。
君が最後に動画を見たのはいつだろう?昨日? 今日?  いや、5分前かもしれないね。いずれにせよ、今は動画時代の真っ只中にある。

さらに、テキストと比較して動画の強みについてこのように語っている。

テキストにはない動画独自の強みは、ブランドをキープした上で、流通させられることにある。
例えばヤフーのニュースを見てる時に、メディアのロゴを隠した場合、どこのニュースか判別するのはとても難しい。それに対して、動画の場合、君のスタイルが完成されてさえいれば、ブランドとしての表現を総合的に伝えることができる。

また、明石氏は「これからクリエイターにとってチャンスの時代に突入する」と断言する。

クリエイターと聞くと、何か特別な経験やスキルが必要なのではと尻込みする人もいるだろう。しかし、もしあなたが世の中に対して発信したいメッセージがあるならば、それだけでクリエイターとしてのスタートラインに立っているのではないか。

メッセージをより多くの人に届けるためには、自分自身のスタイルを打ち立て、ブランド化する必要がある。

ここで言うブランドとは何か。

たとえば「トヨタ」と聞いてあなたは何を想像するだろう。おそらく車を思い浮かべるのではないか。では、「Sony」と聞くと? 多くの人がPlayStationやカメラなどの電子機器をイメージするはずだ。

それがブランドだ。名前を聞いた人の中に意味を伴ったイメージが浮かんで初めてブランドはブランドたるのだ。

そして、ブランドを作るには「クリエイティブを出し続けるしかない」と明石氏は言う。つまり、何者かになりたければ、発信し続けるしかないのだ。

君のブランドと君のスタイルが強く結びつくまで、諦めずそれを続けるんだ。いつしか君のスタイルがジャンルへと進化するはずだ。その時君のブランドは完成する。ブランドとは意味だ。そしてブランドは君のものではない。君のクリエイティブを見た人の心の中に宿るものなのだ。
大人にはわからない発想で新しい表現を発明しよう。君はまだ何にも縛られていない。年功序列にも、テレビ番組の常識にも、放送法にもだ。
君だけのフロンティアを探せ。
そして後ろを振り返らずに突っ走れ。
君だけにしか生み出せないクリエイティブを探し当てるんだ。

なぜ明石氏はここまでクリエイターを目指す人を鼓舞するのだろうか。

それは、彼自身が一度動画の世界を諦めたからだ。

「自分はプロになれなかったから」、「趣味は趣味のままの方が幸せだから」と言い訳を並べて、本当にやりたいことから目を背けてきた時代があったからだ。

だからこそ、「何かをやりたいと思ってるのに、その一歩が踏み出せないでいる人の背中を押してやりたい」のだと。

明石氏は語る。

この本は学生時代、映像制作に取り憑かれ、YouTube に出会い、インターネットの可能性を知り、20代をつまんねぇ仕事で意識低く生きて、30歳になって本当にやりたかったことに挑戦した男の、ほぼ全てが入ってる。
ヴィジュアル化する世界の中で、メディアは数十年に1度の変革期にある。既得権益にあぐらをかいて、高齢者に最適化したコンテンツばかりの世の中を変えてやろう。歴史的な出来事が現在進行形で起きている中に、僕も君も生きているのだから。

ここで勘づいた人もいるだろうが、実は本記事の引用は全て明石氏の著書『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』からのものだ。

あなたが素直に上のリンク先を見てくれた、と信じて話を進める。

『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』はまだ発売前だ。けれど、予約は開始している。

そう、今日から予約は開始している。

ただ思考停止の状態で11月5日を待てば、『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』は店頭に並ぶ。NewsPicksアカデミア会員であれば、知らぬ間にポストに投函されているだろう。

けれど、それで良いのか? あなたは今すぐアマゾンで予約をすべきだ。

アマゾンで予約する価値は何かって?

それは自分で見つけて欲しい。

ただ、これだけは間違いない。
もしあなたが世の中に何かを発信したくてもがいているのであれば、『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』は道標となる。

自分が何者かを語れ。
人生をかけて証明したいものを見つけろ。
自分にしか築けないブランドで、誰かの、目の前の人の世界観を激変させろ。

『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』は、そのためのバイブルだ。
『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』は、「何者かになりたい」君の武器になる。

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テキスト 篠原舞

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