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【日刊みの編NEWS】コミュニティを「みる」ということ。

おはようございます。箕輪編集室運営担当の三浦 俊平です。
2月19日(金)の日刊みの編NEWSをお届けします。

先日、「箕輪編集室の第三の楽しみ方」について書きました。

みの編のリーダー陣や、コミュニティ運営をやっている方々からいろいろとご感想もいただいたので、今日はもう少しこの部分を掘り下げて書いてみようかなと思います。


コミュニティマネージャの役割とは

先日、みの編メンバーであり、前田デザイン室の室長でもある(両コミュニティで私がとてもお世話になっている)デザイナーの前田高志さんが、こんなツイートをしていました。

これ、完全に同意です。

前回のコラムで「コミュニティ運営スタッフ」(以降はコミュニティマネージャ=コミュマネと記載)を「公園の管理人・マンション管理人」にたとえました。

これらの役割も一見「雑用係」っぽいですが、実際にはそうではないことはみなさんご存知でしょう。どちらの管理人さんも「過ごしやすい快適な場作り」のために、いろいろなことをしてくださっています。

コミュニティを運営する立場のコミュマネもまったく同じでして、面倒な雑用を一手に引き受けてくれる便利やさんではないのです。


コミュマネの一番の役割とは

コミュニティ運営スタッフ(コミュマネ)の役割は基本的には「コミュニティの中をみる(みまもる)」ことです。

コミュマネが具体的にどんなことをやっているのかは、みの編の元運営チーム仲間である柴山さん浜田さんが対談した「こちら ↓」 のイベントレポートを見ていただければと思います。

レポートから一部抜粋させていただくと

「そもそも、コミュニティマネージャーは何をする人?」そんな話題からイベントはスタートしました。Twitterで検索をしてみると、その肩書きを名乗る方はたった42人。まだまだ数が少ないこの職種へのお2人の定義は「コミュニティをよく見ている人」でした。

ということなんですよね。

私としては、この「よく見ている人」に「+α」の解釈をしていまして、「どう『みる』のか」が大切になってくると考えています。


「コミュニティをみる」ってなんだ?

ひとくちに「みる」といってもいろいろあります。「見る」「観る」「視る」「診る」「看る」など微妙にニュアンスの違う表現がこれだけあります。

私の中では、コミュマネの役割をする上で大切なのは、普通の「見る」ではなく「観る」「視る」「診る」「看る」の4つだと考えています。

簡単にまとめると以下のようになります。


観る・・・観察する。注意して見ること。

単にコミュニティの中を眺める(見る)のではなく、注意深く観察することをさします。

私がステキだなと思うコミュマネさんは、みなさん本当によくコミュニティの中を観ています。

メンバーの一つ一つの投稿やコメントを「点」でとらえるのではなく、ツイッターでの発言や、イベントでの様子、コミュニティへの出現頻度など、いろいろなことを注意深く観察し、コミュニティの空気感やメンバーの気持ち、メンバー同士の関係性を「線」や「面」でとらえています。


視る・・・調査する。気になったことを深掘りすること。

次に大事なのが「視る」こと。

これは私も比較的得意といっていいのかなと思いますが、コミュニティを観るなかで、何か気になることがあったり、ちょっとした違和感を感じたら、それを放置せず、きちんと「視る(調査する)」ということです。

オンラインのテキストコミュニケーションってなかなか難しくて、ちょっとしたことからメンバー間で行き違いが発生したりすることがあります。

どういう経緯でそれが起こったのか。なにかしらコミュニティの仕組みに問題があるんじゃないか、など気になったことを調査し、深掘りしていくのもコミュマネの大切な役割のひとつといえます。


診る・・・診察する。問題を把握し、原因を分析すること。

続いて、「診る」です。

「お医者さんに診てもらう」なんてときに使う表現ですので、みなさん意味合いはなんとなくお分かりかと思います。

コミュマネはコミュニティのお医者さんでもあります。

コミュニティの健康状態を把握し、病気が見つかった場合は、即時的な「対症的療法」と原因を根こそぎ除去する「根治的療法」の両方を駆使して健康状態を守る役割を果たします。

歯医者さんにたとえると、「対症的療法」は虫歯が発生するたびにそれを治療すること。「根治的療法」は虫歯の原因となる生活習慣の見直し支援や口腔内環境の改善をはかることを指します。

どちらの役割も大切ですが、「根治的療法」として、問題を人から切り離し「何が原因でそれが起きたのか。仕組みを変えることで発生を予防できないか」を考えることは特に大切です。


看る・・・世話をする。コミュニティを見守ること。

最後の「みる」は「看る」です。

看護師さんの「看」であり「看病」の「看」なので、これもイメージがつけやすいですよね。

この「看る」はコミュニティを見守ることを指します。

冒頭の記事を再掲しますが、柴山さんと浜田さんが冒頭で述べていた、「コミュニティマネージャはコミュニティを見守る人」というのがまさにこの「看る」という役割になります。

別に性別で優劣をつけるつもりはありませんが、ことさら「看る」ことについては、女性のコミュマネさんが得意としていることが多いように思います。

「なぜか」を突き詰めて調べてはないので、あくまで”個人的な意見”にはなりますが、自分の家庭(一番身近なコミュニティ)をみていると、父親(私)に比べて母親(妻)は家庭内や子どものことをよく見てるし、観てるし、看てるよなー、と思います。

(奥さんからよく「鈍感ね」とか「みてないの?」といわれます)


コミュマネの役割とは何か

冒頭の前田さんのツイートをもう一度「観て」みましょう。


「それぞれの人の心を察知してモヤを取っていける」

これってつまりは、察知して(視て・診て)、モヤを取る(看る)ということですよね。単なる便利屋ではなく、調査したり、診察したり、看病したりといった、「コミュニティのお医者さんであり両親的役割」がコミュマネにはあるわけです。

子育ては大変ですがとても楽しいものです。それと同じようにコミュニティを見守る役割も大変ですが、とても楽しいです。

コミュニティマネージャに興味がある人は、まずはコミュニティの中を「見るだけ(眺めるだけ)」の状態から少し背伸びして、「観て」「視て」「診て」「看る」ことを意識してみてください。

単にコンテンツを楽しむのもいいですが、こうやってメタ的に、コミュニティを「みる」とさらにコミュニティ生活が楽しくなると思います。

コミュマネ的コミュニティ生活、めちゃくちゃ楽しいです。オススメしますので、興味のある方はぜひやってみてください!

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テキスト / 三浦 俊平

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