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誰でも軸をもってないところから始まる #箕輪anni

編集者としてはもちろん、オンラインサロン、会社経営などさまざまな領域で活躍中の箕輪厚介さんがオールナイトニッポンiに登場。今回は、箕輪さんがリスナーからの相談に答えるコーナー「箕輪相談室」や、リスナーの方が実際に死にそうになった体験談を募集したコーナー「死ぬこと以外かすり傷」を中心にお届けします。

*前回はこちら 「圧倒的な量をこなせ!ということの本質 #箕輪anni

あなたの「死ぬこと以外かすり傷」

大島:コーナーに行きましょうか。タイトルコールお願いします。

箕輪:死ぬこと以外かすり傷!

大島:まさしく著書のタイトルのコーナーですが、リスナーの死にかけた、死にたくなったような話を募集しました。笑えるものから笑えないものまで、ありがたいことにたくさんのメールが届いております。

箕輪:楽しみ。けどめっちゃ多くないですか? そんな死にかけてるんですか?

大島:どうなんですかね。でも、「死にかけてないじゃん!」って厳しく言われそうな感じもしますけれども。ではいきますね。ラジオネーム、市川市のとてちてたさん。

死にかけたエピソードです。学生時代の夏休み、先輩たちと川に来て「お酒がなくなったから買ってこい」と言われて行った買い出しの帰り。「赤ランプが追っかけてきた」と誰かが言ったので急いで隠れたところ、そこは地面がなく2メートルほど落下しました。

箕輪:赤ランプってパトカーのこと? 2メートルは嘘だろ。急に落下したら死ぬだろ、2メートルは。

両膝が僕の顎にクリーンヒットし、犬歯が唇を裂き、メガネは粉々。歯型が複雑骨折。赤ランプはパトカーとかなんでもなく、コンビニにあった赤色灯の勘違いでした。

箕輪:面白い、こいつ。

翌朝、親に「誰にやられた?」って聞かれた時、一番恥ずかしくて死にそうでした。その後、身体のことがどうでもよくなり、ラグビー部に入りました。

箕輪:どういうオチだよ! 意味が分かんねぇ(笑)。

司会:これ、本当に死にかけたエピソードですよね。

箕輪:死にかけてるし、独特ですよね。ラグビー部に入るってよく分からないし(笑)。

何がやりたいか、枝葉ではなく根っこを掘る

大島:お便りのコーナー行きましょう。タイトルコールお願いします!

箕輪:箕輪相談室!

大島:箕輪さんへの相談を募集したところ、たくさんのメールが届きました。では、最初のメールです。

昭和的な働き方からポスト平成の時代に向かっていく中で、公務員2.0とはどのような働き方でしょうか? 箕輪さんの著書で会社を使うという話が書かれていました。確かに、公務員という看板の安心感はかなり活用できます。以前企業向けフォーラムの集客を呼び込みで企業回りをした時も、前職の証券会社では開かなかった扉が簡単に開き、部長級の方々がわざわざ出てきて話を聞いてくれました。これからのアイデア等あったらご教授ください。

箕輪:例えば、編集者が出版業界を守りたいとか。普通に街を歩いてる人からしたらどうでもよくて、普通に面白いコンテンツが読めればいいって話じゃないですか。その一般の人が何を求めてるかに合わせて変わっていけば、気づいたら編集者の新しい形になってると思うんですよね。

だから公務員2.0があるんだとすれば、公務員をどう活用できるかとかじゃなくて、もっと根っこを掘ることですね。例えば、僕だったら自分自身が一番楽しんで、人も楽しむ仕事をしたいって考えて、テレビのプロデューサーとか出版の編集者になりたいなって思った。だから、本が売れないとか関係ない。その根っこが変わらなかったら、別に世の中どう変わっても関係ない。

そもそも公務員で何をしたいのかって考えて。その結果、公務員っていう肩書きを利用するのが得策だったらやればいいし、公務員である必要はないかもしれない。職業というのは手段だから、あんまり職業を守るとか考えない方がいいと思います。何かがやりたくて、たまたま編集者とか公務員になるだけなんで。

大島:根っこを検討して、公務員であることが必然であればそれをどう利用するかって考えたらいいということですね。

内省し、言語化が必要な時が来る

大島:次は、高校2年生の女子です。ラジオネームカリンさんから。

箕輪:え、女子高生! こんな女子高生で騒いでたら怒られるわ、このご時世(笑)。

私は昔からずっと人の影響を受け続けていて、意見も他の人に流されたりしていて自分の軸がない状況でした。どうにかして自分の意思で物事を決めようと思ったんですが、なかなかうまくできません。そこで、箕輪さんはどのような判断軸を持っているのか、またどういった意思を持って日頃決断しているのかお聞きしたいです。悩めるJKにどうかアドバイスをお願いします。

大島:ということで、さっきの「根っこを考えろ」という考え方自体がまず分からないという質問だと思うんですけど。

箕輪:いい質問だな、カリンさん。こんないい質問できる人いるんだ。

大島:いや、JKに甘くないですか?(笑)

箕輪:めちゃくちゃいい質問。字もきれいだしね。

大島:いや、活字ですから。全員活字ですから同じはずですよ。

自分が判断しなきゃいけないというのは分かっているんだけども...っていう相談ですね。

箕輪:高校2年生だったらいいでしょ。というか、ぼーっと生きてたら軸なんて普通ないですよ。それこそ僕だって就活する時に、自己PRとかを書かなきゃいけないから自己分析をしたんです。

自分は一体どんな人間で、何がやりたくて、どこに就職すべきなのかみたいな。ひたすら言語化するっていう作業をした。そういう時に初めて軸っぽいことが言語化できたんですよね。

僕の場合は、まず何が好きなんだろうって書き出した。旅行、お笑い、サッカーとか。それがまず第一段階。第二段階は、そもそもそれの何が好きなのかっていうのを考えた。旅行するのは楽しいけど、旅行会社でチケット手配したりする、いわゆるサポート業務みたいなのは、むしろ一番嫌いな仕事だなとか。

そうやっていろいろ考えた結果、僕は自分が楽しんでいる時に、人も楽しんでくれたらいいなと思った。例えば、一人旅してたインドで監禁されて逃げ出した時、警察に行くよりも、まずネットカフェに行って「こんなことがあった。やばい。死にそう」とかmixi日記に書いてた。そこにコメントが殺到するのを見て、最高にアドレナリンが出たわけ。

これが軸だとすると、自分の生き方や感じたことがコンテンツとか表現になって人が楽しめればいいということ。それで、当時はテレビのプロデューサーとか雑誌の編集者が、俺に向いてるんじゃないのかなって思った。だから、就活とか人生の大きな変化点で初めて内省するから、今特に軸がないって考える必要はないよ。

大島:なるほど、その時間が無駄かもしれないですよね。

箕輪:うん。好きなことをやり続けていればいいんですよ。それを後から見たら、これが自分の軸だなって思うだけの話。

大島:好きなことをやり続ける。あえてこう、大きな変化を作るみたいなことも大事だったりするんですかね。インドに行くっていうこととか。

箕輪:もちろん。ちょっと興味があることは勇気出してやってみると、本当の自分みたいなものに出会える。

大島:なるほど。とりあえず楽しもうということですね。

箕輪:うん、だからあまり考えすぎないで。カリンさんなら大丈夫でしょ。


*第一回の記事はこちら

番組の全編は、オールナイトニッポンi公式サイトにてお聴きいただけます。

前編

後編

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テキスト 今野悠太郎 松儀愛侑 柳田一記 壁井裕貴
編集 
写真 Kotaro Izumi

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